表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒の錬金術師〜異世界に来たからには無双したい〜  作者: 秋元智也
第三章 強く、より強く
PR
79/85

18話 ウボツメ村 (3)

結局、野宿になってしまったが熱々の肉とスープ

、野菜に芋の蒸した物。

それらを並べると一緒に食べる事にした。


「外で熱々の食事にありつけるとはな〜干し肉じゃ

 お腹も膨れないしな」

「干し肉がいいなら出しますけど?」

「いやいや、良くねーよ。嫌味かよ」

「別に、メノウさんが干し肉が食べたいっていうなら

 あえて、僕とは別メニューにしますよ〜って言った

 までですけど」

「言ってない、言ってない。これで十分だって」


屋根がないだけで、全く困らない野宿など普通だった

らあり得ないほどに豪華だった。


宿屋の飯を最大限作ってもらって鞄の中にしまってお

いたので、今の遙の小さな収納バックの中身は全部が

食料になっていた。


「朝も楽しみにしてるぜ。相棒」

「いつの間に相棒になったんです?」

「相棒だろ?この先もずっとさ」


呑気に欠伸をしながらメノウは木の間に取り付けた

ハンモックの上に上がった。

メノウは最近の訓練で体幹が鍛えられたせいか、お

となしく揺れている。


遙も片付けを終えると、自分のに乗った。

上からブランケットをかけるとすぐに睡魔が襲って

きたのだった。

今日は馬車と歩きでかなり体力を使ったせいか、夜

の魔道具作りはできそうになかった。


遙も昔と違って、身体も成長した。

そのせいか魔力も多くなった気がする。


常に魔力を使わないと、寿命を縮めてしまうのだ。


異世界からの落ち人が短命なのはそのせいだと師匠が

言っていた。

だが、異世界の人は魔力が上手く使えず身体に留めて

しまうのだという。

それを遙の場合は魔道具作りや魔力回路で使っている

のだ。


それだけでは不足な分は、昼の間、魔道具を常に使い

ながら歩いていた。

魔力感知魔道具は魔力の消費が激しい。


これは遙専用というわけではない。

そもそも、魔力感知の魔道具などは買うとあまりに高

級な為、Sクラスの冒険者くらいしか持てないほどに

高額なのだった。


安全の為とは言え、買う人は少ない。

貴族などは防犯と、インテリアとして持っている人も

いるというくらいだ。


朝になると、火を起こして湯を沸かしながら薄切りの

パンに野菜と肉を挟んだものを取り出しておく。


今日も歩くのでしっかり食事を摂る必要があるのだ。


「ん〜〜〜」

「おはようございます。寝ぼけてないで顔でも洗った

 らどうですか?」

「んん〜〜〜………?水ってどこにあったっけ?」

「まだ寝ぼけているんですか?」


ハンモックから降りると焚き火のそばに桶が置かれて

おり、中には水を浄化する魔道具が入っていた。


「浄化……魔法か……」

「そうです。これはちょっと難しかったんですけど」

「いやいやいや、難しかったじゃねーよ、普通浄化は

 神殿の奴らしか……まぁ、ハルカだしな。あのジジイ

 どんな弟子を作ってんだよ……」


確かに師匠は有名な錬金術師で、魔道具やポーション

にも詳しかった。

だが、まさか浄化魔法をも誰もが使える魔道具という

形で作ってしまうとはおもいもしないだろう。


これがあればどんなものでも浄化することが可能に

なる。

災害地に持っていけば泥水であっても飲み水として

使用が可能になるのだ。


お金で言ったら、もういくらになるかさえも検討が

つかないほどだった。


「それ、他のやつに見せるなよ」

「見せませんよ。それに、街には井戸水があるじゃ

 ないですか」

「あぁ、そうだったな。俺も大概に常識知らずだっ

 てのは分かるがハルカ……お前ほどじゃねーよ」

「常識知らずって認めるんですね。偉いです。師匠

 が聞いてたら褒めてくれますよ?」

「おい、俺のが年上だじゃらな!」

「………はぁ〜そんな事ばっかり言ってると……」


遙はため息を吐くと、言葉を続けた。

が、そばでガサッと音がすると二人は息を呑んだ。


バチバチッっと電気の流れる音がすると、張った結界

の中にパタっと倒れた。


生きている限り雷は落ち続ける仕組みになっている。

だが、中に倒れ込むということは、息絶えたという事

だろう。


白くて長い耳を引っ張ると野うさぎが引っかかったら

しかった。


「肉にして、今日のお昼ですね」

「そうだな…」


メノウはこういう時率先して解体してくれた。

皮を剥ぐと浄化の効いた水で洗う。

肉と魔石に分けると遙のマジックバックへと突っ込ん

だのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ