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黒の錬金術師〜異世界に来たからには無双したい〜  作者: 秋元智也
第一章 異世界にきてしまった
6/12

6話 オスタリア公国

オスタリアの国内の説明をしよう。

オスタリア公国はアウグスト・フォン・マーロ公爵

が国を動かしている。


昔兄弟での争いの際に唯一生き残ったのだという。

そして、現公王として即位しているのが、彼。

アウグスト・フォン・マーロ公爵なのだった。


「公爵って事は貴族なのですか?」

「あぁ、公国は公王として貴族のトップが権力を握

 っているんじゃよ」

「では、王国は王族って事ですか?」

「そうじゃ。じゃから、オスタリア公国はアウグス

 ト家が、ファルマン公国はメンティウス家が、ナ

 ニス王国、アネスタ王国、ペリド王国はそこの王

 族が支配しているんじゃよ」

「では、ランドブルグ帝国は……」

「あそこは特別じゃよ。全ての王国も公国も滅ぼし

 天帝が最高権力を握っているのじゃ。要は天帝の

 気分次第で民の命が消えるという危うい国なんじゃ」

「怖いですね。横に面しているペリド王国が気が気

 じゃないんじゃないですか?」

「そうでもないんじゃ。あそこは特にな………」


それ以上言わなかったが、面積的には一番小さな国だ

というのに、何か秘密があるらしかった。


そしてこのオスタリアを支配しているのがアウグスト

家だと言われている。


マーロには二人の妻がいる。


第一夫人にしてナニス王国の第二王女であるアンネ嬢。

下級貴族出身のレーベ嬢だった。


第一王子にして長男として生まれたのは第二夫人の子

でアウグスト・フォン・イーサだった。

武芸にも秀でて努力家で、勉強熱心な男児だ。


そして次の年の生まれたのが、第一夫人の子だった。

アウグスト・フォン・メノウという。

ナニス王国からはアンネの子を跡取りにする様にと

強く要請があった。

もし、メノウが後継者とならなかった場合は、全面

戦争も辞さないと通告が入ったほどだという。

その7年後、アンネのもう一人の息子アンバーが生

まれることとなるのだった。



そしてこの国には最高の錬金術師の称号を持つ者

がいた。

それが、遙の目の前にいる老人だった。

青の錬金塔の主で、オスタリア公国最高の頭脳と

も呼ばれていた。

その弟子で構成されるのが、赤の錬金塔の主であ

るタヒソ・エクドールだ。

彼は準男爵という身分で親の期待を受けて老人の

弟子になった。


が、結局は耐えきれずに老人の元を去ったのだと

いう。


老人は少し寂しそうに俯きながら言った。

きっと思い出しているのだろう。

弟子との思い出も悪いものばかりではなかったは

ずだ。


「後悔しているんですか?」

「いや、後悔なんぞしてはおらん……ただ、ちょ

 っとな…不出来な弟子だったと思っただけじゃ」

「それでもいい思い出でしょ?」

「子供のくせに、大人びた事ばかり言いおって」


そう言いながらも嬉しそうだった。

たった一人でいるのは楽でいいと口癖の様に言って

いたが、実際は寂しかったのだと思う。


なら、今はどうなのだろう。

遙との二人暮らしは、決して退屈ではないはずだ。


毎日、学ぶ事ばかりで忙しなく過ぎていく。


「では、師匠。僕を一人前の錬金術師にしてください」

「そんな事は分かっとるわ。わしに知識を全部教えて

 やるわい」

「わーい、なんか怖いなぁ〜」


笑顔を向ける老人に遙は少し安堵したのだった。

まだまだ長生きしそうな老人の言葉を聞きながら錬金

鍋からポーションを取り出すと、出来立ての鑑定をし

てから棚に置いたのだった。








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