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黒の錬金術師〜異世界に来たからには無双したい〜  作者: 秋元智也
第一章 異世界にきてしまった
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20話 魔道具の試し

メノウが帰ったあとも、遙と師匠はそのまま実験を

重ねるようにエリクサー作りに励んでいた。


こうなったのも、数日前のことだった。


魔獣の魔石が欲しいと言い出したせいで師匠と共に

魔獣のいる場所を目指したのだった。


冒険者ギルドでも依頼を受けて出てきたので、素材

は自分達で貰い、討伐部位だけを提出してランクを

あげようと考えたのだった。


今回は遙の自作の魔導武器を使って仕留める実験を

するつもりでファイアーベアの巣穴探しをしていた。


「こっちに反応あります」

「ハルカは実に優秀でわしも油断しておれんのう」

「そんな事はにないです、どれも師匠が教えてくれ

 らおかげでできたんですから」


そう言うと、手のひらに乗せた針を眺める。

遙の手の上には方位磁針のような形状の板と中央に

針がある物体がある。


そして、それに魔力を流すと魔力を持つ魔獣の居場

所が一目で分かるようになるのだ。


遙が見つけると、それを師匠も使ってみる。

お互い場所が同じなのを確認すると、音を立てない

ようにゆっくりと進む。


それ以外に魔力反応は近くになかったので、周りは

安全と言う事になる。


見つけた巣穴のな目には大きな木に引っ掻いた爪の

痕が残っていた。


「行きますね」

「あぁ、もし取り逃がしたらわしが仕留めよう」

「はい、その時はお願いします」


そう言うと遙だけがそっと近づいていく。


ファイアーベアは特に音に敏感だった。

大きな音を立てればすぐに寄ってくる習性がある。

そして、問題なのが群れで暮らしていると言う事

だった。


しかし、今は目の前の大きな穴の中にしか魔力反

応はなかった。


遙は息を吸うとゆっくり手にしたランタンに力を

込めた。

ゆっくり魔力を流していく。


右に一回、回すと魔力に反応して徐々に辺りの気

温が冷えていく。


入口に霜が出来ると、一気に洞窟の中へと冷気が

入っていく。


そのまま眠るように活動を停止してくれればいい。

もし、起きてしまったら………。


奥から、何か物音がしてくる。


「やっぱり起きたか……」

「どうじゃ………」

「次に移ります」

「分かった。それが終わったら引くんじゃよ」

「はいっ」


遙は左に2回回した。

そして今度は思いっきり魔力を込める。


ランタンの中の火が色を変えると一気に炎が吹き

上がった。


そして、洞窟内へと流れ込んでいく。

さっきまで冷え切っていた空洞内は一気に灼熱の

炎に包まれた。


いくら炎に耐性があるといっても、一気に冷やさ

れてからの高熱は生物には耐えられないだろう。


そして、更に今度は逆回転させると、再び入り口

を氷で閉ざしたのだった。


そこで遙は後ろへと下がったのだった。









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