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黒の錬金術師〜異世界に来たからには無双したい〜  作者: 秋元智也
第一章 異世界にきてしまった
12/14

12話 メノウとの出会い

それから、何度も素材集めに奔走した。

倉庫いっぱいの鉱石や薬草を取って来ては、次の日

から、朝から晩までポーションや、魔道回路の勉強

に始まって、実技を交えての勉強が始まった。


無くなる頃には、再び二人で出掛けては取ってくる

日々が続いたのだった。


たまに街へと降りると、そこで初めて師匠の冒険者

証を見る事ができた。


Sランクだと、見る人誰もが目を輝かせていた。

やっぱり特別なのだと思う。


「ハルカも、八歳になったら登録するかの?」

「はい、師匠と同じSランクになりたいです」

「ほっほっほっ、それは楽しみじゃのう」

「はいっ!」


何度かの季節が移り変わっていった。


そして、街の装いも変わって、路地裏にはみすぼら

しい人々がたむろする様になっていった。


「師匠、食材の買い出し終わりました」

「おぉ、やっと帰って来たかの?ハルカ、こっちへ」

「はい、何かありましたか?」

「これを見て欲しいんじゃがの」


それは、ハルカが言い出して、形にする為に何度も

試行錯誤を繰り返して完成した魔道具だった。


指輪型とネックレス型で、ネックレスの方は鎖一個

一個に魔道回路が組み込まれており、指輪型の方は

リングを作る時に薄く伸ばした金属にあらかじめ、

魔道回路を組み込んでおいたのだった。


どちらにも薄い水色の石が嵌め込まれていた。


「完成したのですか?」

「あぁ、じゃから今から実験じゃ」

「では、こちらで………」


そういうと、遙は物置の方から腐ってしまった食材

を持って来たのだった。


1、並べたのは、腐った果物。

2、米のカピカピになったもの。

3、カビの生えたパン。

4、芽が出たジャガイモ。

5、毒キノコ。

6、毒抜きした根っこ。


だった。

全部を前にした時に、どんな反応をするのかが気に

なったのだった。


メモを取る用意をすると、順番に師匠が手にした。


1と3と5と6を持った時に石が赤く染まった。

手を離すと元の水色に戻る。


少し悩んでから、もう一度同じ様にしても変わら

なかった。


「4のは反応しないですね?」

「芽が出ただけじゃろう?食べれるからじゃない

 のか?」

「いえ、これをそのまま食べればお腹を下します」

「どうして反応しなかったんじゃろうのう」


反応は確かに、危険だと察して物に色を変えて教え

る様に考えていた。

師匠の魔法で設定した魔道回路通りに反応しないと

おかしいはずで……。

まだまだ改良が必要そうだった。


「そういえば、最近街の方で何か起こっているので

 すかね〜?」

「何かあったのかの?」

「いえ、路地裏に見知らぬ浮浪者が増えた気がする

 んです。前はこんな事はなかったと思うんですけ

 どね〜」

「街にか……それはいかんのう。今度はわしも一緒

 に行こうかの」


遙が八歳になると、師匠は冒険者ギルドへと一緒に

登録しに行く事になった。


月日が流れるのも早いもので、冒険者としての活動

は主に、薬草採取が多かった。


遙に出来る事といえば、下水掃除と薬草採取になる。

鉱山での採掘もあったが、師匠が危ないからと言っ

て一緒にいる時にしか許可してくれなかった。


たまに、師匠を訪ねにくる少年がいる。

何やら、いつも騒がしく師匠を『ジジイ』と呼ぶよ

うな頭の悪そうな少年だった。


金髪の紫の目の少年は見た目だけなら高貴なお方の

子息だと思えるのだが、口を開くと残念過ぎるのだ

った。


「おーい!ジジイ、いるんだろ?」

「また来よったか……」


面倒そうにしているが、ちょっと嬉しそうなのを

遙は知っている。


塔の上の窓かr眺めるといつもの様に突っかかって

行っては、何もできずにすごすごと帰っていく。


馬に乗って来たのか、いつもピンとした姿勢で馬

に乗る姿はかっこいいと思える。


「やっと帰ったわい」

「あの人はなんなのですか?」

「あぁ、そうじゃったのう。ここはオスタリア公

 国じゃと言ったじゃろう?そこの第二王位継承

 権を持つメノウ様じゃ。まぁ、ただのじゃじゃ 

 馬じゃよ」


そう言って師匠は笑っていた。







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