90話:ハウスワームの置き場
部屋割りがすんなり決まりました。ここが調整難しそうだなって思ってたからびっくりだよ。家具についても少しずつ集めようかって話になってる。特に寝具は早めに必要だよね。
「俺たちは白家の中に住めばいいが、白家はどこにいさせればいいんだ? 宿屋か?」
「白家の守りも必要だろう」
「他のハウスワームに住んでる人ってどうしてるのかしら」
家具よりも前に、白家をどこに居させとくか問題が発生してます。そうなんだよね。白家、野ざらしは可哀想だし、かといって宿屋に部屋を取っていいのかも悩むところである。防御面も心配だし、どうしたもんか。
「ハウスワームの宿泊プランを作っている宿屋があります。そこなら、格安でハウスワームを安置できます。防衛については、テイマーならハウスワームを守る専門の魔物を何匹かテイムしてローテーションさせているようですね」
「へー。なら、召喚獣でローテーションを組もうか。みんなそこそこ強いし」
「ぢゅんっ」
ちゅんから猛抗議を受けました。うん、ごめん。ステータス見たら、アムリタたちにレベルを追い越されて危機感を感じてるんだよね。君については常々申し訳なかったと思っている。レベリング、しようね。
「オズワルドさん、宿屋を紹介してもらえるか?」
「もちろん、構いませんよ。戻り次第、ハウスワーム宿泊プランがある宿屋をリストアップします」
「助かるよ。そのリストを貰ったら、宿屋を見に行って、どういう魔物が守ってるか勉強しに行くか」
「イノやクロはデカイからな。サイズが気になるところだ」
「ぶもっ」
クソデカイノシシとゴツイ馬ですからね。召喚獣の中でもタンク役適性が高いせいでムキムキになっている。タンク役ってどうしてもムキムキになりがち。
「なぁん」
「ミケや緑子も白家の護衛をしてもらうかもね」
「ほぁー!?」
「!?」
なんか、2匹がすごくビックリしてる。そんな驚くことかな。2匹とも、私の召喚獣の中では強いんだし、当然の結果だと思うけど。
「ミケ、マスター、マモォル。ミドリコ、マスター、マモォル」
「2匹とも私専属になるつもりかい。逃げ足に自信があるから大丈夫よ」
「あぁん!?」
「これは通訳されなくてもわかる。寝言は寝て言えと言われている」
「ソウ」
マジで寝言は寝て言えとミケから言われていた。けっこうミケの言いたいことがわかってて私は嬉しいです。それはそれとして、しがみつかれてるせいで爪がすげー刺さってて痛い。
「必中スキルとか、必中魔法とかあるんだぞ。油断はするな」
「ッス」
「まずはリストアップしてもらう宿屋から見に行きましょう。詳しいことはそれからよ」
白家の中から出て、オズワルドさんからハウスワーム宿泊プランを扱っている宿屋の情報を確認した。リストといっても、あんまりお店の数はない。その日のうちに見学し終えたよ。結論から言うと、ハウスワームの護衛は基本的に1体の魔物で行っていた。1部屋の中にハウスワーム用の苗木があって、ほかのスペースで護衛が休む感じみたい。護衛は魔物でもいいし、パーティーメンバーの誰かでもいい。実際にハウスワームを護衛していた冒険者の人がいろいろ教えてくれたんだ。
「ワタシタチィ、マモォル」
「アムリタたちもハウスワームの護衛をしてくれるの?」
「ハイ」
というわけで、私の召喚獣でハウスワーム護衛ローテを組むことが決定しました。イノやミケたちだけだと数が足りないから、タークスさんとヴィンセントさんも混ざるかって話をしてたから助かったよ。私は混ざらなかったのかって? DEX極振りは助けを呼びに行くのに便利だけど、護衛とかは難しいんだよ。部屋狭いし、死角少ないし。
宿屋もサクッと決まりました。キャシー姉さんが決めてくれたよ。大部屋を2部屋借りるよりも安く済んでほくほくしてました。ハウスワーム、仲間にできてよかったよ。
明日から家具を探さないとな。寝具は必須だよね。街中を見に行かないとな。
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