73話:宴会じゃー!
召喚士の思わぬ性能にはしゃいでたら夜です。夜ということはそうだね。宴会だね。チーズ入りマッシュポテトをお腹いっぱい食べれて幸せ。レイディアント・パスの人が獲ってきたお肉も美味しい。
ご飯は普通に食べていいそうです。冒険者は数日寝込んだくらいじゃ内臓に影響はないようだ。化け物かな。私も特に影響なく、お腹を痛めずに食べれてます。まぁ、私は種族がアンデッドだから、多少はね?
人間とほぼ変わらないアンデッドだというツッコミはなしで願います。知ってるもん。
「ォアーーー!!?」
「にゃーたん! にゃーたん!」
「こら、ルビー! ミケさんが嫌がってるでしょ!」
「ぶふぅ」
ルビーちゃんは相変わらずミケにお熱なようだ。当猫はイノの上に乗って、ルビーちゃんを威嚇している。猫って構ってくる人に対して塩を通り越して辛辣な時あるよね。わかるわかる。
「ミケがキレてるぞ」
「そうですね。まぁ、子供に手を出す子じゃないので、大丈夫かと」
「いや、助けないとお前が叱られるぞ」
あぁ、猫ちゃん特有のキレですね。わかりますん。
「アァーー!?」
「わっ! どうしたのミケ。アイダダダダッ!?」
「言わんこっちゃない」
コ、コイツ! 爪立てて全力で登ってきやがった! メチャ痛い。猫ターバンになってるけど、ありったけの力で頭皮に爪をぶっ刺してる。禿げますってば!
「フーッ! フーッ!」
「にゃーたん!」
「ちょ、ルビーちゃん待って、それはやばい」
ルビーちゃんもミケを追って私に登ろうとしている。思い出して欲しい。私のSTRは2よ。幼女に容易く押し倒され、頭皮は死亡した。ガリィッて音がしたんですけど、頭皮めくれてない? 大丈夫?
「ヒギィアッ!」
「いやぁ! ママー!」
諦めずにミケを捕まえようとするルビーちゃん。さすがに止めようとしたら、その前にイノが動いてしまった。自分よりでかいイノシシから至近距離で鳴かれたら怖いって。
「猫ちゃんとウラナさんに酷いことをするからでしょ! しつこくすると嫌われちゃうのよ!」
「あぁーん!」
「まったく、もう。すみません、ウラナさん。ああ、血が、ミケさんも怯えてしまって、本当にすみません」
「あはは、まぁ、私は平気です。はい」
「禿げるぞ」
「若禿げはイヤダ!」
ギャグ漫画の表現まではいかずとも、たらたらと血が流れてきている。村長さんがキャシー姉さんを連れてきてくれたので治療してもらいました。跡は残らないそうです。セーフ!
「何度も孫が申し訳ありません」
「余程ミケちゃんが気に入ったんでしょうね。ミケちゃんは可哀想だけれど」
「ッシャアアア!」
「人の頭の上で威嚇すな。もう大丈夫だから」
治療中も猫ターバンになって頭にしがみつかれていた。毛もモサモサに逆立って、しっぽがぽふぽふになってるらしい。タークスさんが触って手酷く引っ掻かれてた。何してんですか。
「ウワァ! アァン!? オォウォウオウ!」
「猫ってこういう風にも鳴くのね」
「ミケって表情豊かだなぁ」
「哀れだ」
猫って案外喋るよね。
「ブモッ」
「飼い主がちゃんと守れと。おっしゃる通り」
「オアァアアァア!」
「はい、すみません」
召喚獣2匹から叱られております。召喚士って主って感じじゃなくて、召喚獣の子分みたいな扱いだよね。まぁ、元の世界でも人間ってペットの下僕みたいなところが多々あったから、致し方なし。
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