70話:キングを討ち取りし者
私の髪の毛はちゅんの巣になりました。冗談です。さすがに髪の毛に巣を作られて居座られたら首が死ぬわ。
「なんでこんなごちゃごちゃになってるのよ」
「いろいろあったんです」
「もう、女の子なんだから、髪の毛は大事にしなさい」
あまりにもな見た目だったせいか、ヴィンセントさんがキャシー姉さんを連れて来てくれました。絡まった髪の毛に苦戦しながらブラシをかけてくれてる。お手数をおかけします。
ヴィンセントさんはタークスさんに呼ばれて行きました。宴会の準備があるらしい。お疲れ様です。
「シャンプーとコンディショナーってないですもんね」
「なぁに、それ」
「髪の毛をつやつやに保つ洗髪剤です」
「そういえば、シャンプーとリンスなら聞いたことあるわね。また違うものなの?」
「リンスとコンディショナーは多分同じものかと」
「同じものなのに呼び方が違うって中々面倒ね」
オシャレに言う物もありますからね。リンス、コンディショナー、トリートメント、だっけ。アレの違いってなんなんだろうね。
「はい、これで見れる様にはなったでしょう」
「ありがとうございます」
ちょっともさもさしてるけど、いつものショートボブだ。髪の毛を洗ったら、ちょっとは元に戻るでしょう。
「ヴィーから聞いたわ。召喚獣たちが進化したんですって?」
「してました。緑子以外見た目があんまり変わってなくて、実感ないですね」
「そうねぇ。本当に進化したのかわからないくらい変化してないものね」
ミケとイノを見る。私が意識を失う前と大差ないんだよなぁ。
「案外、寝て起きたら何か変わってたりして」
「まさかぁ。私が気絶してる間に変わってるはずですって」
「それもそうよね。ところで、ウラナのレベルはどのくらい上がっていたのかしら?」
「あ、まだ見てないです」
「見てみなさい。きっとすごくレベルが上がってるわよ」
召喚獣たちのステータスを見る時って自分のステータスを最小にして見れるから、全然気にしてなかったや。私もゴブリンキングを倒したから、レベルが上がってるのか。レベルが上がった時とか、なんも音しないんだよね。ゲームみたいにレベルあがった音楽があればいいのに、そこはリアルなんだよなぁ。
「ステータス……えぇ」
「なんで引いてるのよ」
だってレベルが上がってる以外に変なスキルと称号が生えてるんですもん。
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名前:ウラナ
性別:女
種族:アンデッド
ジョブ:召喚士
称号:キングを討ち取りし者
スキル:召喚、契約、見切り、受け流し、豪運、暗殺、チェンジ、カウンター、マーカー
LV.53
STR:1(+1)
DEX:126
VIT:1(+1)
INT:1
MND:1
ボーナスポイント:160
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レベルが53になってるのもびっくりだけど、『キングを討ち取りし者』ってなんですかね。タップしてみると、「魔物の王を討伐した者に送られる称号」と書かれていた。ゴブリンキングを討伐した人はSTR+5%の恩恵があるようだ。だからステータスのSTRが1足されてるのね。小数点以下が切り上げなんだ。DEXが+5%になるキングっていないんですかね。???でわからねぇわ。DEXの方が恩恵デカいのに、残念。
当然のようにスキル欄にある『カウンター』。召喚士のスキルでは当然ない。タップして詳細を見ると、相手の力を利用して攻撃するスキルで、ダメージ計算は相手のSTRで計算するようだ。心当たりはゴブリンキングを倒した時の1撃。無意識に伸ばした腕がカウンターになって、ゴブリンキングの頭が砕けたんだろうな。じゃなきゃ、私のSTRで相手の頭が砕けるわけないもんね。
また召喚士らしからぬスキルを覚えて……。
それともうひとつ、『マーカー』というスキルも増えてた。詳細を見てみると、「対象に印をつける」としか書かれてない。対象に印をつけたからといって、何が起きるというのかね。
とりあえず、ボーナスポイントを先に振っとくか。
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名前:ウラナ
性別:女
種族:アンデッド
ジョブ:召喚士
称号:キングを討ち取りし者
スキル:召喚、契約、見切り、受け流し、豪運、暗殺、カウンター、マーカー
LV.53
STR:1(+1)
DEX:286
VIT:1(+1)
INT:1
MND:1
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ボーナスポイントは当然のようにDEX全振りです。これでよし。もうちょっとでDEXが300になる。コツコツ積み上げてくの楽しいね。
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