表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚士なのに前に居る  作者: マナ
5章:脅威が去ったポテラ村

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/79

66話:猫ターバンって語呂が良い

 ミケを後頭部に装備した。わけがわからんな。


「猫ターバンですね」

「なんて?」

「わかりません。ふと、脳裏に言葉が浮かびました。それにしては語呂が良いですね。さすが私だ」


 フレデリクさんが自画自賛してる。猫ターバンって、確かに語呂はいいけれども、巻いてないぞ。周りの皆さんも「猫ターバン……いいな」みたいな空気出してる。確かに語呂はいいけど、あれって宗教的な意味合いもあるものじゃなかったっけ。こっちの世界でもあるのか、ターバン。


「ミケの猫ターバンはいつもの事だから置いとくぞ」

「タークスさんも気に入ったんですか」

「語呂が良いわよね。猫ターバン」

「たしかに語呂が良い」


 気に入ったならこの状態は猫ターバンでいいですよ。ミケも満更でもないのか、尻尾が背中を叩いてますしね。


「にゃっ!」

「爪は立てないでね」

「にゃあん」

「いててっ」


 立てませんか? みたいな反応しながら爪を頭皮にプスプスするんじゃない。頭皮マッサージはもうちょっと弱めにお願いします。


「爪付き猫ターバンは良いとして」

「痛そうだな」

「ウラナ。俺はお前に話しておくべきことがある」


 タークスさんが改まって話を切り出した。とても真剣な表情。おもわず背筋を正した。ミケもつられて姿勢を正す。爪が痛い。


「今回、ウラナは命令違反をした。なんのことか分かるな?」

「救援を呼びに行くように言われたのに戻りました」

「そうだ。これは立派な命令違反。チームを危険に晒す、危ないことだ」


 ちゅんを代理で飛ばしたからって危ないことには変わらないよね。私が死んだら野生に帰るから、助けを呼べなかった可能性だってある。イノに邪魔されたとはいえ、悪いことしたよな。


「よって、報告書にも書かせてもらった。何かしらのペナルティーがあると思うが、受け入れるように」

「もちろんです」

「うん。まぁ、なんだ。あんまり危ないことはするなよってことだ。俺たちの心臓が持たん」

「危ないことはしたくないんですけどね」

「どの口が言うか」

「この口です」

「そうか」

「いはいいはい」


 ヴィンセントさんからほっぺをつねられた。けっこう痛い。とてもやめて欲しい。私が逃げようともがいてる間、キャシー姉さんはキャシー姉さんでミケを撫でてるし、私に優しくして欲しい。


「私は彼女のおかげですぐに現地行けたから、悪い事ばかりではなかったと報告書に書かせてもらったよ」

「それは結果論だろ」

「結果良ければ全て良しと言うからね!」


 バッサァと髪をかきあげるフレデリクさん。おかしいな。キラキラしたエフェクトがかかってる気がする。目にゴミでも入ったかな。


「演出で無駄にMPを使わないでください。うるさい」

「私の動きひとつひとつが煌めいているということさ!」

「違います。ウザイだけです」


 あ、これってフレデリクさんが魔法で出してるエフェクトだったんだ。こういう魔法ってあるんだね。わざわざMPを消費してまで演出してるってことは、やっぱ相当な自信家だよ。私にはまねできないね。


 フレデリクさん、キラキラ出すのやめてもらっていいですかね。私の猫ターバンがお尻を振って狙ってるんですよ。「俺は行くぜ行くぜ行くぜ!」みたいな気迫を感じるんですね。私の頭皮が血まみれになる前に、ちょっとやめていただいギャー!!?

お読みいただき、ありがとうございます。

ブックマークや評価、感想など頂けると今後の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ