表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚士なのに前に居る  作者: マナ
4章:境界大森林ネーマス

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/60

57話:VSゴブリンキング

 戻ってきて早々に、ゴブリンキングに一撃くれてやりました。やったぜ。ヴィンセントさんの目が怖いけど後悔はしていない。瞳孔バチ開いてる感じなんですけど、獣人にとって普通なんでしょうか。人間だったら瞳孔開いてたら危ないです。すぐさま病院へ。


「ブモッ」

「はい、すみません」


 イケメンのキレ顔にビビってたらイノさんに注意されました。戦闘中によそ見するなだそうです。正論。

 猪の言葉がわかるのかって? わからん。鳴き声のニュアンスでなんとなーくこう考えてるだろって思ってるだけ。でも、注意されたっぽいのは間違ってないと思うんだよね。


「なんで戻ってきた!」


 耳がキンッとした。タークスさんはこちらには来ないものの、しっかりと大盾を握りしめ、タンクとしての役割をこなそうとしている。目にはいら立ちと、疑問が浮かんでいた。言葉通り、私が戻ってきたことに驚いているんでしょう。


「私だって、バックラーなんです。守りたいものがある」


 近くのゴブリンが私に向かって飛び掛かってきた。私が何かをする前に、私の影がにゅっと動いて串刺しにする。ミケちゃんの影魔法だ。


「村にはちゅんが助けを呼びに行ってます。イノが仲間になったことで手数も増えた。助けが来るまで、もちこたえてやりますとも」

「ブフゥッ」

「にゃー!」


 ゴブリンキングを真ん中に、私とイノとミケで取り囲む。緑子は移動と守る関係で私の肩にはりついていた。ミケでも良かったんだけどね。つるっと滑って地面に落ちたら危ないから、私にはりついている。糸でがんじがらめになってるから、ちょっとやそっとのことでは離れない。


「ギギィッ!」


 ゴブリンキングは私とイノを睨みつけてくる。ダメージを与えたから、ヘイトが向いてるんだね。イノの方が大ダメージを与えてるから、メインはイノ、次点で私、ミケは圏外って感じかな。緑子は私の巻き添えで見られてるね。ごめん。


「ギャギャ!」

「キシャー!」


 周囲のゴブリンたちも私たちに敵意を見せている。イノは鼻息荒く後ろ足を数回蹴り上げ、私が止める間もなく突っ込んだ。


 ドシャッ、グチャッ、バキャッ、ボキャッ!


 生々しい音がいくつか響く。また惨劇の現場をつくりあげていた。これは、イノが強すぎるのか、ゴブリンが弱すぎるのか。どっちなんでしょうね。

 多分どっちも。


「オエッ」

「グッロ……」


 フェンが吐いたらしい音と、エリオの呟きが聞こえてきた。なんかごめん。

 ゴブリンたちはイノにビビって隠れてしまった。仲間が無慈悲にも肉塊にされたらそうなるよね。わかる。


「ブルルッ、ブモォオオオ!」

「ギシャアアアア!」


 2匹は雄たけびを上げて互いを威嚇する。イノがチラッと私を見た。


「イノ、突撃!」

「ブモァ!」


 私の声と同時にイノが勢いよく走り出す。ゴブリンキングが棍棒を振り下ろしたが、今回は大振りだったからイノは自分で避けた。


 ゴシャッ!


 イノの頭がゴブリンキングの脇腹に突き刺さる。弾き飛ばされたゴブリンキングは、地面を何度かバウンドして地面に突っ込んだ。とても痛そう。


「ギャアアアアア!!」

「うぉっ!?」

「ニャッ!」


 丸太のような棍棒が飛んできたのでかわす。ミケもすんでのところでかわしていた。ゴブリンキングが武器を手放したらしい。


「キャシャアアアアア!!」

「ピギァアアアアア!!」


 武器を手放した理由は、怒ったからのようだ。狂ったように頭を掻きむしり、イノに向かって威嚇をしては、じだんだを踏んでいる。癇癪を起こした子供みたいだな。


「ギィ、ギリギリギリギリ」

「歯ぎしりすっご……」

「油断するな! ゴブリンキングは残HPによって行動が変わるぞ!」

「ギシャアアアアア!!」


 ゴブリンキングの雄たけびが響き渡る。しばらくすると、逃げていったはずのゴブリンが戻ってきた。彼らは苦しそうに、恐怖に押しつぶされそうになりながら武器を構えている。どうやら、強制的にゴブリンたちを使役しているようだ。ダンジョンボスみたいな仕様ですね。


「チッ、こっちにも来やがった」

「隙を見てウラナを手伝いたかったんだがなぁ!」


 ヴィンセントさんの舌打ちがとても怖い。タークスさんが群がってきたゴブリンたちの視線を集め、ヴィンセントさんが1体ずつゴブリンを始末している。あちらは大丈夫かな。

 問題は私の方である。


「ゴブリンたち、悪い事は言わないからどっか行ってくれ。肉塊になりたくないでしょ!」

「グロイことを言うな!」


 イノならできる。だって、2回くらいゴブリンをミンチにしてるんだもの。これ以上のグロはおやめいただきたいのです。

お読みいただき、ありがとうございます。

ブックマークや評価、感想など頂けると今後の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ