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佐伯悠馬の結婚事情(仮)  作者: 雪森蓮


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その199 「結婚式」

やっと終わりが見えた!!!

春、教会。


静かな緊張

光のさす高い天井。

ステンドグラスから色が落ちる床。

長い通路。


色とりどりの花。

すべてが整っている。

完璧に。


外の騒ぎが、嘘みたいだった。

招待客が訪れては席に静かに座る。


小さな声が囁かれ、すぐに消える。


前にはエドワード、そしてジェシカ。

続いて拓海、菜摘。

ノア、蘭、ルイスが続く。

そして、シャーロッテも。


オルガンの音が聞こえて

扉が開く。


エレノアが白いドレスで現れる。

ゆっくりと、そして、まっすぐ。

迷いがない。


悠馬は前で立っている。


ゆっくりとエレノアを見る。

少しだけ息を止める。


エレノアがゆっくりと近づいてくる。

段々と距離が縮まり、そして隣に並ぶ。


誓いの言葉を短く言い、そして

指輪を交換する。


お互いの手が触れる。

一瞬止まり、そしてはめる。


一瞬、光が強くなるような気がした。


後ろでノアが小さく言う。


「終わったな」


ルイス。


「これからもっと楽しくなるね」


ノアは少し笑って


「そうだな」


と、返す。


ロッテは静かに見ている。

表情は変わらない。

でも、

少しだけ目がやわらぐ。


「おめでとう」


と小さな声


皆の拍手が広がる。


教会の鐘の音が満ちる。


外は温かな光、春の心地よい風。


ドアが開き、二人が出る。


花びらが舞う。

白お光があふれてくる


ノアが呟く。


「ほんとうに、やっとだったな」


蘭も呟く。


「兄さんはほんと、遅いんだから」


ジェシカは笑う。

菜摘が少し涙ぐむ。


拓海ぼそりという。


「いい式だ」


ルイスは二人を見て、少し考える。

それから。小さく頷く。


ロッテはエレノアを見る。


「……よかったじゃない」


エレノアは少し笑う。


悠馬は青い空を見る。

それから、隣を見る。


エレノアが

同じ方向を見る。


春、

ハミルトン家に、新しい形ができた。

ここまで読んでくださってありがとうございます!


『佐伯悠馬の結婚事情(仮)』始まりました。

結婚する気がない男の結婚事情(仮)です。

相変わらず周囲がうるさく、悠馬の胃が忙しいです。


更新はのんびりですが、完結まで書いていく予定なので

よかったらまた覗いてください。


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