表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
佐伯悠馬の結婚事情(仮)  作者: 雪森蓮


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

236/293

その159 「庭の朝」

下書きの時の禅問答をなんとかしないとだめだと悟りました?

ハミルトン邸の庭。


朝。テラス。

ノアがコーヒーを飲んでいる。


芝生はまだ静か。


夏の光。

そこへ悠馬が来る。


ノアが言う。


「帰った?」


悠馬が答える。


「はい」


ノア。


「早いなぁ」


悠馬。


「空港は空いていました」


ノアが笑う。


「レオンは?」


悠馬。


「ちゃんと搭乗しました」


ノア。


「そっか」


少し沈黙。


ノアが言う。


「どうだった?」


悠馬。


「?普通です」


ノア。


「普通か」


少し笑う。


「”金融の男”の印象は?」


悠馬。


「落ち着いていました」


ノア。


「だろうな」


ノアはコーヒーを飲む。


芝生を見る。

それから言う。


「兄さん」


悠馬。


「はい」


ノア。


「気に入られてるじゃない?」


悠馬。


「”仕事”ですから」


ノアが笑う。


「便利な言葉だ」


悠馬は何も言わない。

ノアは続ける。


「ロッテは…」


悠馬。


「はい」


ノア。


「残るんだな」


悠馬。


「ファウンデーション」


ノア。


「兄さんの大学は?」


悠馬。


「ファウンデーションは対象外ですね」


ノア。


「そっか」


ノアは少し笑う。


「難しかった?」


悠馬。


「慣れれば問題ありません」


ノア。


「俺は無理だなぁ」


悠馬。


「そうでしょうね」


ノアが吹き出す。


「ひどいな」


悠馬。


「事実ですから」


少し沈黙。

庭は静か。

風。


ノアが言う。


「兄さん」


悠馬。


「はい」


「レオンは、」


少し間。


「何か言ってた?」


悠馬は少し考える。


それから言う。


「娘の相談でしょうか」


ノア。


「ほう…」


悠馬。


「乗ってやってほしいと」


ノアが笑う。


「任されたな」


悠馬。


「過大評価ですね」


ノア。


「そうでもないと思うぞ」


少し沈黙。

ノアが芝生を見る。


それから言う。


「兄さん」


悠馬。


「はい」


ノア。


「面白いな」


悠馬。


「何がでしょうか?」


ノア。


「ロッテがさ」


悠馬。


「優秀な子です」


ノア。


「違う、そうじゃなくて」


少し間。


「観察、かな」


悠馬。


「そうですね」


ノアが笑う。


「兄さん」


悠馬。


「はい」


「対象になってるぞ」


悠馬。


「意味が分かりません」


ノア。


「いいんだよ」


少し沈黙。


ノアがコーヒーを飲む。


それから言う。


「兄さん」


悠馬。


「はい」


「夏、は」


悠馬。


「はい」


ノア。


「まだ長いぞ?」


悠馬。


「そうですね」


芝生。屋敷。夏の朝。


ノアが言う。


「子供たちのさ、」


悠馬。


「はい」


ノア。


「勉強、宿題とか、」


悠馬。


「そうですね、」


ノアが笑う。


「逃げられないな」


悠馬。


「慣れています」


庭は静か。夏の屋敷。


一日はまだ続く。


ここまで読んでくださってありがとうございます!


『佐伯悠馬の結婚事情(仮)』始まりました。

結婚する気がない男の結婚事情(仮)です。

相変わらず周囲がうるさく、悠馬の胃が忙しいです。


更新はのんびりですが、完結まで書いていく予定なので

よかったらまた覗いてください。


感想・フォロー等とても励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ