朝帰りのブルー。女を拾っただけ。
外はブルーに染まっていて、多分部屋の中にいても部屋がブルーになっていて気持ちがいい。
こーゆーブルーな朝方とブルーな夕方が好きだ。オレンジよりブルー。マックミラーのCirclesのアルバムがよく似合う。
朝帰りだ。昔はよくしてた。カラオケオールに飲みを朝まで特別感があって楽しかった。この世界は狂ってると思うがたまにストーリーを出してあんまり見てないと世界中の人が寝てると思って安心できる。今じゃ、朝に帰るのも当たり前だ。朝帰りぐらいじゃないと物足りない。あれから飲んで飲んで朝に雅人と帰ってる。もちろんイヤホンは付けてる。
雅人は酔っ払っててハイテンションだ。そこにお姉さんがダンボールを持って一人で座ってた。
「やっほー。お姉さんそんな荷物持って何してんのー?ねーね、渋谷ってどこ?知ってる?」
と雅人がいきなり話しかけた。
「ここ。」
意味わかんない事に戸惑って何もついていけてない様子だ。
ここは渋谷だ。雅人はこーやことを良くする。
「お姉さん。失礼ですけど捕まった後?」
雅人と噛み合ってないので聞いた。
「・・・はい。捕まってました。」
ギクッとして今、何でわかるの?って顔してた。
「ははは、飲み行こ。可愛いし。」
雅人が言った。
「おい。分かるでしょ。こんな裁判所の前でダンボール持って一人でいたらさ。家に帰れないの?」
雅人を止めながら言った。
「いや、うん。」
戸惑いながら言った。
「ハハハ、人なんて犯罪くらいするよー。法が違えば営業も何もかも仕事なんて犯罪だよー。そこの目の前の店のジジイなんて、会計を高くしたり資産運用とか言って少し金とってるしよー。カード情報とかもばら撒いたりしてるよ。家ないならこいつんち泊まればいいよ。」
雅人が笑いながら言った。
「どーせ、今からする事ないでしょ。一回家来なよ。俺が仕事の間は自由にしていいよ。」
笑いながら言った。
「なぁ、飲みいこーよ!」
雅人が言った。
「飲みは行かない。朝だし。」
拗ねながら言った。
「もー、いこーよ!こいつらナンパをされるのがステータスだと思ってるから話しかけられたのをネタに私断ったとか言いふらされるだけだよ。自信つけたいだけだよ。もーいこ。」
雅人が俺に言った。
「うっさい。お前帰れ。お姉さん家ないんでしょ?」
「え。何で家ないのわかるの?もしかして、探偵?内偵?」
戸惑いながら聞いてきた。
「何でわかるの?って言われるけど遊んでるだけ笑探偵とか内偵は初めて言われたよ。」
笑いながら言った。
「ほら、行くよ。雅人は今日は帰りなよ。」
ぐいっと持ち上げた。
「えーずりーじゃんかー」
雅人が拗ねていった。
「お姉さん一回風呂入んないとぐしゃぐしゃじゃん。どっかに行くにしてもちゃんとお洒落して綺麗にして世の中に埋もれずに社会復帰できるように人に認められるようにちゃんとしないと。スーパーに買いに行く人みたいにだらしなくしたらダメだよ。」
立たせてから言った。
「そーだぞ。祝い飲みに行くぞじゃなくて、久々のシャバでそんなことしてちゃダメだぞ。一度の失敗で諦めちゃダメだよ。」
雅人が真顔で言った。
「うん。」
渋々お姉さんはついていった。
何でこんな事をしたかは分からないが酔っ払った雅人がいたし俺も酔っ払ってたのかもしれない。朝が動き出して、車通りが多くなる前に帰った。女を朝方拾った。




