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45話「宇宙戦艦」

ウィイイン


1号機から起動音が発せられ始めた。


「起動シーケンスクリア。自律型魔導人形《NALL》1号機起動する」


あれから数年の歳月を掛けて齢30を過ぎた頃、NALLシリーズ最後の1体を起動するに至った。


俺の後ろには2号機~5号機が待機状態でいる。


ここは魔大陸、フィレウス大迷宮最下層で開放した4号機が持っていた情報を基にエンシェントドラゴンの巣へ趣いた。


むろん、エンシェントドラゴンとの戦いに発展し俺と4機のNALLシリーズで討伐に成功した。


「おはようございます。マイマスター」

「お前が1号機だな?」

「はい。私が自律型魔導人形《NALL》1号機でございます。兄弟機を集めていただき感謝いたします」

「ここまで来るのに15年は掛かったからな」


アチコチと情報を集め、偽情報に踊らされて時には戦争地域にも赴く事になったりした。


「「「「「最終シーケンスを起動」」」」」


1号機~5号機が俺を囲み魔力を高めていく。


「お前達、どうしたんだ?」


キィイイイイン


俺の足元に光り輝く魔法陣が展開される。


「これは、転移魔法陣!?」


バァアアアアアアアア


足元から閃光が放たれて視界が真っ白に染まり意識すら持っていかれた。


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


「火器管制システム起動。シールドジェネレーター起動.....成功。シールド70%展開」

「航行システム起動。主機、補機管制システム正常を確認。リアクター起動。出力上昇70...80...90%」

「通信システム正常。通常、高速共に使える状況です」

「レーダーに本艦以外の艦影は内外にはありません」

「全システムオールクリア。大気圏を脱出せよ」

「推進出力上昇.....90%。大気圏脱出まで残り3分」

「アルテミス。主砲のチェック」

「主砲の10連オリハルコンストリング砲の正常を確認。古き竜の牙と爪もセット済み」

「ジャンヌ、そのままレーダーに異変察知したら報告を」

「はっ」

「チャリオット、いつでも電子戦ができる準備を」

「既に完了している」

「大気圏を脱出します」


ゴォオオオオオ


うぅ


聞き覚えのある声が耳に入ってくる。


巨大生物の唸り声が遠ざかっているようだ。


「宇宙空間へ脱出。周囲の映像メインモニターに映しだします」


パッ


光が瞼を通過して眩しくなる。


「まぶしぃな」

「艦長、お気づきになりましたか」


!?


「なっ」


瞼を開けると目の前には緑色の淡く輝く球体が映し出されていた。


視線を少しさげると、15年も共にしたNALLシリーズ達がコンソール端末前にいて何か操作をしている。


「艦長が目覚められた。全員傾注」


グルッ


2号機のアルテミス、3号機のサン、4号機のジャンヌ、5号機のチャリオットがソレゾレ俺に向く。


「お目覚めになりましたか。マスター」

「サン。今は艦長です」

「すみません。艦長」


隣を見れば椅子に座ってる俺に対して直立不動で仁王立ちしているのは1号機の姿だ。


「艦長だと?」


NALLシリーズの言っている事はどういう事だ?


「軽巡洋艦「方舟」が私達の搭乗する宇宙航行戦艦です」


ヴゥン


目の前の空間に3D立体映像が出現しSF映画等に出てきそうな宇宙船が映し出されていた。


「宇宙と言ったか?」

「はい。現在、惑星の周回軌道に乗り待機状態にしております」

「惑星とはあの緑色の球体の事か?」

「はい」


惑星と宇宙の概念を持っている・・・ガンジの作った物だし有り得るのかもしれないな。


「少し整理が着かない。説明を一からしてくれないか?お前たちの存在理由も同時進行でな」

「はっ!」


1号機は何故俺達が宇宙戦艦に乗っているのか説明してくれた。


このNALLシリーズは元より宇宙航行戦艦の軽巡洋艦「方舟」を操作するAIシステムであった事を明かした。

そして、NALLシリーズ5機全て揃った時に転移魔法陣で軽巡洋艦「方舟」へ主人をつれて来て宇宙空間に出て行くという使命があった。


「何故、宇宙に出る必要があったんだ」

「私達の主人をガンジ様の故郷へと導く為でございます」

「ガンジの故郷」

「ガンジ様と4人の勇者様達は元々「地球」と呼ばれる星出身だとか。魔王を討伐した後に物理的に戻るために惑星脱出を考えておられましたが長い年月が経ち夢半ばで断念しました。ガンジ様が寿命を迎えられた時の遺言で私たちのマスターになる者にこの宇宙戦艦でお送りしろとの事です」

「なぜ、宇宙戦艦なんだ」

「宇宙空間に何がいるか未知数の為とロマンのだそうです」

「そうか。この宇宙戦艦の情報とか無いのか?」

「コチラです」


ウィン


目の前にホログラムとして宇宙戦艦の姿形と文字が浮かび上がった。


□基本性能

  艦名:方舟

  艦種:軽巡洋艦

  艦体:全長200m(船型) 

  主機:魔石炉S型2基 高速推進機C型2基

  補機:サブブースター4基

最高速度:74コイル

  兵装:主砲 オリハルコンストリング砲10門

     副砲 なし

     対宙砲 20cmレーザー単装2基4門

     ミサイル発射管 なし 

  防御:アダマンタイト装甲板

     対光学兵器防御膜シールドD型

電子兵装:光学観測装置C型 広域通信機C型

特殊兵装:戦闘用・回収用ドローン×500機、亜空間停滞収納C型、クラス5戦闘機・CTL-40165リィンカーン



「主砲10門って多すぎだろ」

「戦闘時にはこの艦は変形します」

「変形だと?」

「戦闘モードはコチラになります」


ホログラムの戦艦が人型のロボットへと変形していった。


「マ○ロスかよ・・・」

「マク○ス?」

「で?主砲10門という理由には繋がらないが?」

「戦闘モード時は艦長に直接操作をして貰います」

「というと?」


ウィン


ウィイイン


椅子が自動的に動き出して座る姿勢から立つ姿勢に変わっていき、頭上からヘッドギアが降りてきて、肘掛けからコードの繋がった手袋が出てくる。


「脳波によってある程の動きを模範し、手や足を直接動かす事によって艦が連動して動きます。勿論スキルも使える様になります」

「なるほど。戻してくれ」

「はっ」


ウィイイン


椅子が戻り座り直す。


「他にご質問はございますか?」

「速度のコイルとは?」

「1コイルマッハ10,000の事を指し占めます」

「マッハ10,000は早いな。航行時の制御はどうするんだ?」

「我々NALLシリーズが制御します。砲撃手(火器管制システム)をアルテミスが担当いたします」

「対宙砲での援護は任せてください。100発100中をお見せ致しましょう」

「操舵士・機関制御担当はサンが担当いたします」

「マスター・・・艦長、私が安全に且つスピーディに地球へお送りいたします」

「通信・レーダー系はジャンヌが担当します」

「周囲の警戒は私にお任せを」

「電子戦はチャリオットが担当です」

「守りは我に任せろ」

「そして、私が各NALLシリーズの統括及び副艦長(戦闘指揮)を担当します1号機です」

「そうか。皆、頼んだぞ」

「「「「「はっ!」」」」」

「まず、やらないといけない事がある。1号機」

「はっ」

「お前の名前を決めないとな」

「ありがたき幸せ」

「お前にペンドラゴンの名を与える」

「名前の登録が完了しました。今後より私の事はペンドラゴンとお呼びください」

「あと俺は宇宙戦艦の細かい事は分からない。分かりやすく担当者が説明してくれ」

「では、砲撃手である私から説明致します」

「あぁ」

「先程も言ったとおり戦闘中の私は対宙砲での援護射撃を致します。また、戦闘用・回収用ドローンを用いて敵艦を翻弄しデブリを回収致します」

「ドローン?」

「無人兵器とお考えください。ゴーレムの様な物です」

「デブリとは?」

「戦闘時、破壊した敵艦の破片や宇宙空間に浮かぶ隕鉄を含む物を指します」

「20cmレーザーの威力は?」

「特殊金属合板なら容易く貫通致します」

「鋼鉄とは違うのか?」

「更に別の鉄物質の含んだ合板です。防御力の高さは成竜の鱗と同じと考えて下さい」

「あの防御力を容易くか」


成竜の防御力は鋼鉄よりも硬く、中々傷つけられなかった記憶がある。

古竜との闘いも死を覚悟した物だ。


「なるほど。艦はどの様に動かすんだ?」

「推進系ならば操舵担当の私ですね。動力は古竜の魔石を用いています」

「魔石で動く戦艦か」

「マ・・・艦長も何度かご覧になったと思いますが」

「魔導船や魔導飛行船の事か?」

「宇宙戦艦となると古竜クラスの魔石が2つ必要です」

「俺達が倒したのは1頭だったぞ?」

「もう一つはガンジ様達が倒した1頭分です」

「俺達が倒せなければ」

「動かなかったでしょう」

「乗員である俺達も死んでいるしな。動力は分かったがどう動かすんだ?」

「基本的には魔導船や魔導飛行船と同じ様に高速推進機を用いて魔力を莫大な推進力に変換して後方に向けて放ちます」

「方向転換とかどうするんだ?」

「至るところにエアスラスターを発生させる装置が埋め込まれており舵の方向に曲がるように制御されています。また、サブブースター等で速度を上げる事も可能です」

「なるほど。敵ってどうやって見分けるんだ?」

「それは通信・レーダー担当のジャンヌが説明します」

「まず、光学観測装置によって周囲500kmの範囲をスキャンします」

「500kmもか」

「これでも狭い範囲だと説明を受けています」

「宇宙規模だと狭いのか」

「戦艦クラスですと射程50km以上の戦艦級レーザー砲を持っていると予測されています」

「発見から攻撃までに近づけるものなのか?」

「ワープドライブ(超光速航法)なる未知の装置があった場合は一瞬にして近づかれる可能性があると」

「超光速?」

「転移魔法の様な物です」

「あれで近づかれた危険だな。回避は間に合いそうか?」

「全力でも至難の業です」

「人型モードならばどうだ?」

「アンカー等によって無理やり位置を変えられれば何とかといった感じですね」

「敵艦を補足し戦艦級ならば即時人型に変形は出来るか?」

「可能ですが、レーダーでコチラの位置もバレます」

「敵対行動にならないような事はできないのか?」

「近距離高精度スキャンならば可能ですが50kmの範囲と短いです」

「500kmと言うのは?」

「射撃艦船用の高周波レーダーです」

「その時点で敵対行動だろう。近距離の方で頼む」

「はっ」

「で、電子戦ってなんだ?」

「吾輩の出番であるな。電子戦というのは艦の中にあるシステムをハッキングしたり防衛したりする戦闘方法である。乗っ取られた場合この艦の制御は相手側に掌握されてしまうのである」

「そもそも電子戦が出来るほどの機器やシステムがあるのか?今までのはスキルとかで説明して無かったか?」

「吾輩等NALLシリーズを含めてこの戦艦は機械の部類である」


ファンタジーから科学が出てきたぞ。


「元々、この戦艦は遥か昔宇宙から飛来してきた物のようです」


ペンドラゴンから補足が飛んでくる。


「そうなのか?」

「長い年月をかけてガンジ様が改造致しました。基本的な構造やシステムはそのままで変形機構や推進装置等を新たに取り付けたのです」

「幾らなんでも都合が良いだろう」

「その時助けた船員達から色々と聞いたと」

「船員達はどうしたんだ?」

「寿命です」

「宇宙には帰ろうとしなかったのか?」

「当時の技術では大気圏突破は無理でした」

「諦めてガンジに託したのか?」

「はい」

「なるほど。つまりNALLシリーズというのは宇宙からきた連中の知識で作られた人形だったのか?」

「正確には魔導と科学が融合した結果ですね。私達も魔石で動いていますので」

「あぁ。基本的にお前達に任せる」

「吾輩に任せてくだされ。何人たりとも入らせぬ」

「生活はどうすれば良い?」

「居住スペースがあります」

「飲食物は?」

「この艦には大量の水と食料を保管する装置があります。水も浄化魔法装置などで循環させています」

「このクラス5戦闘機・CTL-40165リィンカーンというのは?」

「格納庫においてある戦闘機です」


□基本性能

  機名:CTL-40165リィンカーン

  機種:クラス5戦闘機

  艦体:全長10m(飛行機型) 

  主機:動力炉F型1基 推進機F型1基

最高速度:0.8コイル

  補機:なし

  兵装:旋回式のレーザー砲 

  防御:オリハルコン装甲版

     対光学兵器防御膜シールドF型

特殊兵装:モーションキャンセラー、サポートAIシステム


「コレは、宇宙に出られるんだな?」

「可能です」

「後の問題は目的地が何処なのかが分からないという所か?」

「現在の問題点は地球の座標が不明という事です。この艦に入っている情報を統合しますと・・・」


1、宇宙空間には3つの勢力で分かれている。アラムド連邦軍、スールン星系軍、サンズ帝国軍

2、この艦は元々偽装艦で秘密裏の動きをしていたがトラブルに見舞われ俺達の星に不時着、ガンジ達に助けられるも任務遂行は断念する。秘密の情報は既にロスト。

3、現在位置はアラムド連邦軍領内、未開拓惑星である事。

4、航行マップによると複数のステーションが存在している。近いものでも航行時間およそ1年ほど。


「以上となります」

「3勢力について何かあるか?」

「主に獣人を中心とした亜人達が集うアラムド連邦軍、ヒューマンを中心としたスールン星系軍、魔族を中心としたサンズ帝国軍です」

「宇宙でもそういう分布になるのか」

「現在の情勢は分かりかねますが、基本的にアラムド連邦軍とスールン星系軍は条約を結んでサンズ帝国軍と戦争をしているみたいです」

「未開拓惑星とは?」

「宇宙に進出する技術のない生存可能な惑星という意味ですね」

「俺たちの居た星もそういう事になるのか?一応この艦がソレに該当するが」

「あくまでも私達の場合は単一の存在に過ぎないのです。一回だけ宇宙空間に出られたからといっても基準値以下ですね」

「恐らく等間隔に設置されているサテライトドローンに補足されて居ることでしょう」

「サテライトドローン?」

「一般的なレーダーでは拾えない詳細な情報を収集する為に使用されるドローンの事です。未開拓惑星の監視も兼ねております。モニターに写せますか?」

「メインモニターに映します」


ウィン


金属の塊が花を咲かせた形状で宇宙空間に浮かぶ姿が映しだされる。


「各勢力ではこの様に未開拓惑星に対して監視をしているのです」

「宇宙に進出できる惑星の誕生を見るためか?」

「直ぐに勢力に加えるべく動く為でしょう。それまでの間は監視までに留めて置くようです。ですが、魔族達は違う方針のようで移住可能な惑星を発見次第に惑星へ進出して植民地にしてしまうと記録にあります」

「人も同じような事しているから何とも言えないな」

「さて、艦長。私達の行くべき場所は最寄のステーションで宜しいですか?」

「そうだな。ステーションに向かってくれ」

「周回軌道から離れ、ステーションに向け発進します」


サンがコンソールを操作しカメラの映像が俺達の居た惑星から外れて行き宇宙を映し出す。


「此処からは私達が航行を任せてもらいます。艦内減速空間にて艦長にストレスを与え無いように調整いたします」

「艦内減速空間?」

「艦内の時間経過速度を調整し外の時間を感覚的に早く感じさせる空間系魔法です。その人の思考速度等を強制的に遅くさせて内部からは見た外部は早く感じます」

「それ、戦闘中にやられたら勝ち目ないよな?」

「あくまで艦内限定的な魔法であって広範囲には使えません」

「それでも、要塞とかに設置した場合は早く動ける方が優勢だろ?」

「たしかにそれは盲点でしたね。使用目的が違えば強力な魔法です」

「まぁ、とにかく基本的な事は任せた。俺は何をしていれば良いんだ?」

「到着までは自由にしていて下さい。何か分からなければブリッジに居ます。緊急事態がある場合などは逆にお呼び致します」

「分かった。居住区には何処に有るんだ?」

「艦内の情報はコチラのタブレットをお使い下さい」


A4用紙サイズの板を渡される。


ウィン


なんとホログラムで艦内部の情報が映し出された。


「音声認識で行きたい場所の案内などをしてくれます」

「分かった」


タッ


ウィイイン


椅子から立って、ブリッジから出て行く。


それにしても、あいつ等は俺が何も分からない筈であるあの惑星出身だという事を忘れているようだ。


あんなにスンナリと科学知識を理解できる人は居ないだろう普通は・・・


「1年後とは長いな」


あぁ、コレが艦内減速空間なんだな。


硬度ガラスの外に見える宇宙空間が凄い速度で過ぎ去っている様子が見て取れた。


「まぁ、なんとかなるか」


基本的にはNALLシリーズに任せて俺は寝ることにした。


今日は激動の1日なのだろう・・・


---その頃アラムド連邦軍辺境駐屯基地では-------------------------------------------------------


『なに、千年前にロストした我が軍の偽装艦が見つかっただと?』


基地内部、司令室にて報告が上がっていた。


『は!サテライトドローンからの映像および艦のパターンが合致したので間違いないかと』

『して、その艦は宇宙に漂っているのか?』

『いえ。アラムド連邦軍所属辺境星系所属「リリアーナステーション」に向かっているとの情報があります』

『千年前の艦が動いているのか?』

『74コイルの速度で航行している模様です』

『千年前の代物とはいえ軽巡洋艦が74コイルとは遅いな』

『リアクターか推進器が故障しているかと推察されています』


今の時代、マッハを超えた超高速移動航行が可能な主機があり。

純粋に宇宙空間を飛んで行こうとする一般の船ですら珍しいのである。


『到着予定時刻は?』

『この速度ですと1年程かと』

『他に情報はあるか?』

『映像が乱れていて分かりづらいのですが、データと艦の形が変わっている事です』

『見せてみろ』


パサッ


『偽装艦でしたので主砲は取り外している筈ですが』

『分かり辛いが確かに違う・・・主砲が異様に多いな』


主砲は威力が高い分、艦に載せるには限度がある。


『映像の乱れからしてジャミングでも受けているのか?』

『恐らく、この艦からのジャミングで殆どの情報が得られませんでした』

『つまり、誰かが情報を抜き取られないようにしているという事だな?』

『その通りです。裏から盗み出そうとしても何者かによって邪魔されてしまうのです』

『ふむ』

『如何致します?』

『この艦がリリアーナステーションに向かっている目的は分かるか?』

『分かりかねます』

『一体誰が動かしているんだだろうな』

『少なくても凄腕の電子戦が可能な人物はいると言うことしか分かりません』

『引き続き監視をするように通達。ステーションに近づいたら出るぞ』

『はっ!失礼します』


シュッ


報告者が司令室を出て行く。


ギィイ


『俺が司令官に任命されてから、こんな事は初めてだぞ・・・さてどうした物か?』


アラムド連邦軍本部に報告するか、否かを見極める必要があった。


『少しちょっかいを掛けてみるか・・・』

お疲れ様でした。

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