表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ライト戦記】宇宙の彼方から革命を越えて_連載版  作者: Tongariboy
幕間

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/28

 死して導く浮世かな

———帝都の東。

戦場となった草原よりもずっと東。

質素な馬車が3人の老人を乗せ静かな街道を走っていた。

そこに早馬が駆け寄り、一枚の手紙を差し出す。

中を確認した老人たちは同様に笑みを浮かべた。


「そうか、皇帝は捕えられたか。帝国も終わりだな」

「どうされますかな?」

「帝国に住まう身では逃亡しかありませんなぁ。あなたはどうされるおつもりで?」

「今の生活は手放せん。なぁに帝国は複合組織だ。頭が潰れた程度、いくらでもやりようはあろう」

「そうだな。私も口実をつけてどこかの領地をいただくさ」

「して、五郎臣(ごろうじん)には2人足りないが、ライ・ク・アーが上手くやったのか?」

「問題ない。屋敷で憤怒の炎と轟く雷を見たそうだ」

「ふっふっふ、そうか。あれは仇をとったのだな」

「セーツ・マ・ルーは」

「あの愚か者の屋敷で(とき)の声があがったそうだ。兄弟騎士もいたという」

「そうか。では契約通りだな」

「闇の怪人が我らに情をかけるとは思えんがなぁ」

「同感だ。あれらを売る代償がこの逃亡。だが追手を向けているだろうな」

「まぁ、それも徒労に終わるさ。ふむ、これでもう五郎臣(ごろうじん)とは呼べなくなったか」

「三郎臣とでも名乗るか?」

「語呂が悪い」

「今後我らの関わりも薄まろう。こだわることもあるまい。あの2人を思い出すのも癪に障るしな」

「確かに。あの2人は性急過ぎた」

「内側で反感を育てては首を絞めるだけ」

「もう少し上手くやってもらいたいものだ」

「その結果がこの革命か。くだらん」

「ふん。何も変わらんということがわからんのだ」

「道化どもめ」

「コーンは」

「斬首だろう。でなければこちらで手配する」

「まぁ、奴は処刑を望むであろうがな」

「死して導く浮世かな」

「ははは、あれには勿体ない唄だな」

「ふふふ、せめてもの手向けだ」

「ふっ、皇帝如きが。面倒なことをしてくれたものだ」



 郎臣達を乗せた馬車は、夜の闇へと紛れていった———




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ