〔約束の場所へ〕
ケランチ王国とギリアス王国の戦争を食い止める為に・・・。
ルフィアが、城へ伝令に出た後、ギリアス王国側の説得を
どうするかの議論になった。
外内:「エファルトさん、ギリアス王国で、どなたか
信頼の出来るお知り合いはいらっしゃいますか?」
エファルト:「第2王子のカールなら、子供の頃から知っている。
歳も私より一つ下で、よく一緒に遊んだものです。
ここ2年程は、手紙のやり取りぐらいしか出来ていませんが、
彼なら、きっと協力してくれるはずです」
外内:「分かりました。何とかそのカールさんにお会いして、
協力を仰ぎたいですね」
エファルト:「この状況下で、誰かを使いに出すわけにもいかないので、
私が直接会って、説得します。
明日、ニコラスとベルクストの協力を取り付けたら、
直ぐにでも、ギリアス王国に発ちます」
デウォルド:「かしこまりました。私もお供致します」
外内:「私も一緒に行ってもいいですか?」
デウォルド:「外内様もですか?」
外内:「ギリアス王国の様子を確認しておきたいのです」
エファルト:「なるほど、そうですね。
では、デウォルド、急ぎ、馬車の手配を頼む!」
デウォルド:「はっ!」
デウォルドは、馬車の手配の為に、町のギルドに向かった。
エファルト:「とりあえずは、ニコラスとベルクストが、
こちら側についてくれれば、何とか兄上を
説得できるはずです。
それよりも、ギリアス王国を納得させられかが、
問題ですね」
外内:「はい、まずは、ケランチ王国側に敵意が無い事を
何とかギリアス王に伝えなけらばなりません」
エファルト:「そうですね。最初は誤解とはいえ、
今、何か事が起これば、一気に戦争ムードに
なってしまう可能性もあります。
急いで事を起こさなければ」
外内:「そうですね」
エファルト:「何とか、カール王子に協力してもらい、
ギリアス王を説得しなければ!」
外内:「はい!」
しばらくすると、デウォルドが馬車の手配を終えて帰ってきた。
デウォルド:「何とかギルドに無理を言って、明後日の朝から、
早馬車の手配が出来ました。
朝一で出発すれば、夕方には、ギリアス王国に
到着できるでしょう」
エファルト:「ご苦労だったな」
デウェルド:「そういえば、ギルドで聞いたのですが、
どうやら、ニアス王から最近、傭兵募集の打診が
ギルドにあったそうなのです」
エファルト:「何?兄上が傭兵を募っていると!」
外内:「まずいですね。傭兵の募集を始めたという事は、
戦争が近いという事ですね。
やはりあまり時間は無さそうですね」
デウォルド:「ギルドに居た傭兵に聞くと、どうやら、ギリアス王国でも
同様に傭兵を募っているそうで、噂を聞きつけて、
各地から、傭兵達が集まってきているそうです」
エファルト:「グズグズしていられないな。
明日は、何としてもニコラスとベルクストに
協力を取り付けなければ!」
夕方、ルフィアが城から戻って来た。
エファルト:「ルフィア、御苦労だったな。
二人には、無事会えたか?」
ルフィア:「はい、エファルト様の御伝言しかとお伝え致しました。
お二人とも、〔明日、正午に約束の場所で〕と
おっしゃって頂きました」
外内:「ところで、エファルトさんのおっしゃっていた、
〔約束の場所〕とは何処なんですか?」
エファルト、:「昔、2人とよく遊んでいた秘密の場所ですよ。
村人達は、〔静寂の泉〕と呼んでいるみたいです」
外内:「えっ!静寂の泉!フィナシアが居る泉じゃないか!」
エファルト:「静寂の泉を御存知なんですか?」
外内:「私が、この世界に召喚された場所なんです。
そこで精霊の フィナシアに出会って、この国を
救ってくれと頼まれたのです」
エファルト:「そうなんですか!私もあの泉で精霊のお告げを聞いたのです!」
外内:「なるほど、あそこなら、他の人に見られる事もなさそうですしね」
エファルト:「そうですね。城の者も村人もあそこは聖なる場所として、
ほとんど立ち入る事はありませんからね」
エファルト:「さあ、明日に備えて今日は、もう休みましょう」
外内:「そうですね。昨日は、ほとんど眠れませんでしたからね」
我々は、明日への決意を胸に眠りについた。
いよいよニコラスとベルクストと合流




