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異世界決算 経理係長の財政再建  作者: しがないリーマン
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戦争回避の為に、更なる協力者を求めて

商会の悪事を知らせ、戦争を回避する為に、新たな協力者を求めて、ケランチ城へ

エファルトさんの洋館に戻り、今までの事を整理してみた。


広間のテーブルを囲み、全員で状況を確認する。



外内:「これまでの流れを整理すると、ゲナハイム商会は、


    東のドマーニ王国から、武器や防具を買い付けて、


    ケランチ王国とギリアス王国の双方に売りつけて、


    そして、お互いの国が相手の国を警戒していて、


    いつ戦争が起こってもおかしくない状況だという事ですね」


エファルト:「はい。おそらくゲパルドは、兄上に、ギリアス王国が


       武器や防具を大量に購入しているとの偽の情報をふきこみ、


       ギリアス王国が攻めてくるかも知れないと思わせたのでしょう。


       それに対抗する為に、ゲパルドに言われるままに、兄上も


       武器や防具を準備しているのでしょう」


ルフィア:「そして、ケランチ王国が武器や防具の購入を進めている事を、


      今度は、ギリアス王国にも噂として流し、ギリアス王国と


      ケランチ王国の間に対立を起こさせて様としているのでしょう」


デウォルド:「ゲナハイム商会は、両方の国に武器や防具を売り、


       丸儲けって訳ですね」


外内:「しかも商会は、更に武器・防具を売りさばく為に、


    両国間に戦争を起こそうとしている」


エファルト:「戦争を踏み止まらせ、両国の疑心暗鬼を


       解かなければ、商会の、ゲパルドの思うつぼだ!」


外内:「ケランチ王国とギリアス王国の王家は元々交流等は無いのですか?」


エファルト:「以前は、お互い、国の行事等の際には、国賓として招かれ、


       友好を深めておりましたが1年程前から徐々に国交が無くなり、


       最近は、まったく行き来はありませんでした」


外内:「国交が無くなってきたのは、やはり異常気象のせいですか?」


エファルト:「いいえ、1年半程前に、ドマーニ共和国のシュタイア大統主の


       お嬢様とギリアス王国の第3王子の【ウィリアーノ】様が


       御結婚されてから、ギリアス王国は、ドマーニ共和国を


       交易の(しゅ)とする様になり、次第にケランチ王国との


       貿易が少なくなり、王家の交流も無くなって行きました」


外内:「なるほど、この世界にも政略結婚があるのですね~!」


ルフィア:「政略結婚?何ですかそれは?」


外内:「えっ?ドマーニ王国はギリアス王国と交易をする為に、


    お嬢さんと第3王子を結婚させたんじゃないんですか?」


エファルト:「えっ!違いますよ!


       ウィリアーノ様が、ドマーニ共和国を訪問した際に、


       世話係としてお会いした【ティアナ】様に


       一目ぼれして、シュタイア大統主に頼み込んで、


       結婚させてもらったんですよ!」


外内:「そうなんですね。それは失礼しました・・・ 。


    何でも悪い方に考えるのは、良くありませんね」



ドラマや漫画の見過ぎかな。国同士の結婚というと、


どうしても戦国時代等の政略結婚や人質結婚を考えてします。


この異世界にも一目ぼれ何てのがあるんだと思っていると、



エファルト:「そんな事より、どうやって双方の国に、


       ゲナハルト商会の陰謀を伝えるかですね」


ルフィア:「そうですね。闇雲(やみくも)に商会の悪事を説いたところで、


      信じては貰えないでしょうしね」


外内:「ケランチ王国側については、エファルトさんが信頼できる人物で、


    発言力のある人は居ませんか?」


エファルト:「う~ん。財務副大臣のニコラスと


       騎士団長のベルクストは、幼き頃から兄弟の様に育ち、


       気心も知れているし、何より愛国心も強い奴らだ」


外内:「彼らと連絡は取れますか?」


エファルト:「彼らとは、城を出てからも、手紙等で交流はあるし、


       ここにも何度か会いに来てくれたから、使いを出せば


       直ぐにでも会えると思いますよ」


外内:「では、大至急お会いしたいですね」


エファルト:「分かりました。しかし、城で会うのはまずいでしょうから、


       私達がよく昔遊んでした場所に来てもらいましょう。


       ルフィア!すまないが、城まで伝令を頼む!」


ルフィア:「はっ!」


エファルト:「なるべく目立たない様に、ニコラスとベルクストと


       接触して、明日の正午に、〔約束の場所で待つ〕と


       伝えてくれ」


ルフィア:「かしこまりました」



ルフィアは、すぐさま城下町へ向かって馬を走らせた。


城下町の外れで、馬と止め、気の陰に馬をつなぐと、


町の雑踏(ざっとう)(まぎ)れて、城下町を抜け、城の門も前までたどり着く。


正門から入るわけにもいかず、城の右側の庭園の方へ回り込む。


庭園の奥の茂みをかき分け、エファルト達がいつも抜け出していた


抜け道の隠し扉を開けた、



ルフィア:「こんな時に、エファルト様の抜け道が役に立つとわな」



ルフィアは、抜け道を抜けながら、小さくつぶやく、


難なく城内には潜入出来たものの、人目に付かないうちに二人を探さないとならず、


物陰に潜んで、様子を(うかが)っていると二人の衛兵が通り掛かった。



衛兵A:「ニコラス様もベルクスト様も諜報部なんかに何の用なんだろうな」


衛兵B:「知るかよ!最近、お二人ともずっと諜報部にこもりっきりだ」


衛兵A:「何か近々、戦争になるなんて噂もあるし、物騒な世の中だよな~」


衛兵B:「そうだよな。昔は平和で衛兵なんて暇で楽な仕事だと思ったのにな~」



衛兵達は、ボヤキながらトボトボと歩いて行った。



ルフィア:「あれで衛兵とは、ケランチ王国も落ちたものだ・・・」



小さく嘆きながら、



ルフィア:「だが、2人とも諜報部に居るらしいな。


      二人揃っているのはありがたいが、諜報部か・・・」



元々諜報部隊に居たルフィアにとっては、我が家の様な物だが、


それだけに、知った顔ぶれも多い。ニコラスとベルクストとの


面会を知られる訳にはいかない。


諜報部へ向かう途中に、昔なじみの顔ぶれも見かけたが、


戦争に向けて、各方面に諜報活動に出掛けている様で、


ほとんど人が居ない状態だった。


何とか、諜報部の部屋の前までたどり着き、部屋の様子を(うかが)っていた


ルフィアの前で、諜報部の扉が不意に開く。



ルフィアが、危険を察知し、咄嗟(とっさ)にその場を離れようとした瞬間!


何者かに左手を(つか)まれ、部屋の中に引きずり込まれた。


部屋の奥に放り投げられながらも、1回転して体制を


立て直し、腰に付けた短剣を構える!


目の前には、騎士団長のベルクストが鋭い目付きで、


銀色のレイピアを構えて立っており、傍らには、ニコラスも居た。



ニコラス:「お前は、ルフィア!ルフィアではないか!」


ベルクスト:「ルフィア!お前が何故ここに居る?


       ここで何をしているんだ!」



ルフィアは、短剣をしまい、片膝を地に付け、敬意を持って話し始めた。



ルフィア:「ニコラス様、ベルクスト様!我が主、エファルト様より、


      お二人に御伝言を伝える為に()(さん)じました」


ニコラス:「エファルトの伝言?」


ルフィア:「はい!」


ベルクスト:「エファルトは何と?」


ルフィア:「明日の正午、〔約束の場所で待つ〕との事でございます」



ニコラスとベルクストがお互いの顔を見合わせ、



ニコラス:「エファルトがそう言ったのか!」


ルフィア:「はい」


ベルクスト:「もう事態は、そんなところまでいっていたのか・・・」



ニコラスとベルクストは、顔を見合わせて、力強く(うなず)いた。



ベルクスト:「あい分かった!」


ニコラス:「明日、正午!約束の場所で!」



二人はそういうと、鋭い眼光と共に、部屋を後にした。


ルフィアは、二人を見送り、諜報部の部屋を出て、


元来た抜け道から城下町へ脱出し、洋館への帰路についた。

騎士団長と財務副大臣へ協力を要請。二人は強力してくれるのか?

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