会合前に・・・。
会合の前に、他の国について
夜が明け、ルフィアが用意してくれた、軽い朝食を食べた後、
エファルトさんとデウォルドは、今日の会合後のギリアス王国への
訪問の準備をしていた。
俺は、その準備を手伝いながら、他の国について聞いてみた。
外内:「ギリアス王国は、ここよりも北にあるんですよね?
という事は、異常気象の影響もこの国よりも
大きかったのですか?」
エファルト:「いいえ、ギリアス王国やドマーニ共和国にも異常気象の影響は
確かにありましたが、我が国程ではありませんでした」
外内:「そうなんですか?この国だけが大きな被害を?」
エファルト:「ギリアス王国やドマーニ共和国も寒波の影響で、作物の収穫に
かなりの影響は出た様なのですが、元々、ギリアス王国は、
農業よりも工業等が盛んで、経済力もあったので、
何とか持ちこたえているのです。
ドマーニ共和国は、元々、商人達の集まりですから、
異常気象の影響の少ない各地から集めた商品の売買で
かえって盛況になったぐらいです」
デウォルド:「我が国は、元々、農業が主産業で、農作物の輸出で外貨を
稼いでおりましたから、作物の不作は、致命的なのです」
外内:「なるほど、村人も農家が多いので、作物が売れなければ、
生活が困窮して、国自体が、デフレになるんですね」
エファルト:「デフレ?」
外内:「ああ!不景気になるって事ですよ!」
デウォルド:「我が国は、他に産業もあまりない為、他の国よりも
異常気象による影響が強く出て、元々、他の国よりも
国力は高い方ではありませんでしたからね」
エファルト:「それでも、兄上は国民の為に、良い国を作ろうと
努力していた。それに国民達も良く答えてくれていたのです。
王家の学者と農家の代表達が協力して、土や種を改良して、
ケランチ王国の農作物は他国の物より、品質も味も良いと
評判になり、最近では、遠方の国にも輸出を考えていた所だったのです」
外内:「なるほど、ブランド野菜ってところですかね」
エファルト:「ブランド野菜?ですか?」
外内:「いや~!まあ、それはこの一件が片付いたら、考えましょう!」
旅の準備が終わる頃、ルフィアから、早めの昼食の知らせが来た。
俺達は、正午からの会合に備えて、早めに昼食を済ませ、静寂の森へ出発した。
いざ、協力者との会合へ!




