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住み込み就職 お仕事時々お遊び  作者: 赤ぶどうワイン
3月 はや二ヶ月、色んな事がありました。いやほんとうに……
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胡桃 染々と想いを馳せる……

お待たせしました!

春……。もうすぐ来ますねぇ、なんて思いながら、とある午前のある日の勤務中。あ、どうも胡桃です。3月になって数日経って、何も大した事は起こらず平和に暮らしてます。


……あ。違いましたね、訂正します。大した事、とまでは行きませんが、毎日軽いハプニング的な事は起きてますよ。例えば……。


「むっ。お前……マスクをしているんだな。もっもしやあれか? マスクとったら美青年と言うのを演出しようとしてるのか!?」

「は? あぁ……いえ、ただの花粉症ですよ、はい」


はい、最早このコンビニ恒例の光景ですね。今日も今日とて長門さんがやってますよ……迷惑な事を。

で、それに対するお客様の返し、ナイスです。まるっきり迷惑そうに言い返しましたね、良いですよ。もっと言ってやって下さい。


「花粉症……か。ふふっ、そう言っておきながらあれだろ? 本当は……」

「あの、もぉ良いっすか? 急いでるんで」

「え、あ! こら、ちょっ、待てっ!!」


あぁ、お客様小走りで逃げていきましたね。うんうん、これまたナイスな行動です。

で、長門さん、あからさま不機嫌になりましたね……。


小声で「くっそ。少し位構っても良いだろう」なんて呟いてます。ふふん、全部長門さんの思い通りに行くと思ったら大間違いですよぉだ。


これに懲りたら、お客に変なちょっかい出さないでくださいね。ま、そんな事無理でしょうけどね。


「よし。今度は、少し引いてアタックしてみよう」


ほら、こんな感じに変なやる気を出して息巻いてます。これ、完全に懲りてませんね。


「何事も経験だ! 次こそは少女漫画的な演出を実現してみせるぞっ! わっはっはっ!!」


で、これですよ。どうどうとお客様にちょっかい出すぞ宣言。

うん、今日も通常通りですね、平和でなによりです。


え? これが平和なのかって? と言うか止めないで良いのかって? はい、良いんですよ止めなくたって、どうせ止めても、あの人はやりますので。


「さ、長門さんの事は置いといて仕事しましょうか」


気にするだけ無駄ですからねぇ。という訳でお仕事に集中、棚の整理とか色々しちゃいます。


「胡桃」


と、その時です。名前を呼ばれながら、ぽむぽむっと肩を叩かれました。あ、この声は……七瀬さんですね。


「はい、なんです……わぷっ!?」


なんだろ? と思って振り向いたら、七瀬さんの人差し指が、私のほっぺたに、ぶにっと当たりました。

ぐっ、ぐぬぬぅ……こっ、古典的な悪戯に引っ掛かってしまいましたぁ。


「ふふふ、可愛い反応ね」

「もっ、もぉっ! 仕事中ですよっ、悪戯は止めて下さい!」

「ごめんなさい。ちょっとほっぺた触りたくなったの」


なんでほっぺた触りたくなったか謎ですが、我慢して下さいよぉ。私、そう言うの苦手なんですから。


「ねぇ、胡桃」

「むっ。なっ、なんですか? っ! もっもう悪戯しちゃダメですからねっ」

「あら、そうなに警戒しないで、悪戯なんてしないわよ、今は」


しないと言っておきながら、今はって言葉を付け加える人の言葉ほど信用出来ない事は無いですね。激しく警戒してやりましょう。


「あらあら、身構えちゃって……」


クスクス笑う七瀬さん、なんだかその笑い方が、若干やらしい感じがするのは何故でしょう? あと、なんで顔真っ赤にしてるんでしょうね、息も荒いですし……謎です。


「あのね胡桃、私はただ……」


あ、あれ? なんか急に微笑んできましたね。なっなんでしょう……なにか気になってしまいます。


「ただね、ちょっと前の胡桃と今の胡桃を見て、ほっとしてるのよ」

「ほっと……ですか」


ちょっと前の私と今の私、ですか。えっえと……どっどういう意味なんでしょう。さっぱり検討もつきません。


んん……と、悩んでると、七瀬さんはポツリと呟きました。


「ノートを見られてから時の胡桃……。今の胡桃になるまで少し元気がなかったもの」


その瞬間、私は理解しました。七瀬さんが言わんとしていることを!


「七瀬さん、その話しは……しないでくれると嬉しいです」

「っ!? わっ、わかった……わ」


だから強く言ってやりました。そしたら、カクカク震えながら七瀬さんがそう言った後、チラチラ私を見ながら七瀬さんは私から離れて行きました。


…………。

うん、その、あれですよ、ノートの事はあれです。もう吹っ切れたんです。一々思っても仕方ありませんからね、過去は変えられない……だから今を生きるしかないのです。ですから私は過去を振り返りません!


まぁ、でも……私の過去の事を、誰かが触れようものなら……容赦なく睨んだり、強めに肩叩いたりして釘を指しますけどね。


過去を振り返らないとか決めておいて、こんな事を思うのはあれですが。ソレはソレ、コレはコレと言う奴です。異論は認めません。


「……。あっ、ほんとにもう、そろそろ仕事に集中しましょうか」


ついうっかりです。過去がどうの思ってる場合じゃありません。

お客様、私をじぃって見てましたよ、「なにしてるんだろ」って感じに。


ですから、ほっぺたをペチペチ叩いてから仕事再開です! やりますよぉっ! 少し遠くで相も変わらずお客様にちょっかい出してる長門さんなんか無視して!

……いや、無視してたら好き勝手しそうですね。


そっ、そうならない事を願いましょうか。まぁ願っても無駄だと思いますがね。あははは……。


と願った瞬間、息を吸うようにちょっかいかけたのは、この時の私は知る由もありませんでした……。ま、予想はしてましたけどね。はぁ……。

報告、次回最終回になります。

なので、非常にごちゃっとした話しになっちゃいました。本当に申し訳ありません。


今回も読んで頂きありがとうございました。

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