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魔物に包囲された塔で半年間の籠城を命じられた狩人部隊、仲間たちは少しずつ壊れていき、救援隊が来た時には俺しか残っていなかった  作者: りつりん
第三章

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1話 魔物に噛まれた仲間は瀕死

 ガロットが魔物に噛まれて負傷してから、瞬く間に一ヶ月という月日が経過した。

 今の所、重傷者は噛まれたガロットのみで、他の仲間たちは軽傷や中傷が殆どである。


 魔物に囲まれて蹂躙されていたルーカスは、打撲や擦り傷が主な負傷であり、それ自体は治癒魔法を数時間ほど掛けていれば完治できた。

 顔に走っていた複数の裂傷も、治癒魔法により痕を残すことなく完治。


 しかし、魔物の最後の抵抗を受けて肩の肉を食われたガロットは重傷であり、その傷には魔物の何かしらの呪いが掛かっているのか、現状で治癒魔法のみでの完全な完治は不可能な状態である。


 セシリアとエリザベートが何度も治癒魔法を施したが、傷口は塞がらず常に血が滲んでいた。

 痛みも激しく、ガロットは常に苦痛に顔を歪めている。

 左肩は包帯で厳重に巻かれているが、血が滲み出し包帯を赤く染めていた。


 カタリナが魔法を使い、呪いの解析を試みたが、未知の呪いであり、解呪の方法が見つからない。

 このまま放置すれば、呪いが全身に回り、ガロットは死ぬ可能性がある。

 だが、それを防ぐ手段が今はない。ガロットは痛みに耐えながら、戦い続けるしかない。


 現状、一ヶ月が経過したと雖も、今の状況が大きく変わる事はなく、寧ろただ日々の状況が段々と悪化している状態だ。


 絶えず毎夜、魔物たちは塔を襲撃し、それに対してイグナーツたちは防衛戦を繰り広げる。

 夜が来れば魔物が襲い、朝が来れば魔物は去ってゆく。

 この繰り返しが、一ヶ月間続いている。


 それを続けていれば、必然的にイグナーツを含め全員が、心身ともに想像を絶する疲労を受けており、日に日にやつれてゆく。


 そして今現在は午前八時頃。雲が晴れ、青空が広がる。 

 太陽の光が塔を照らし、気温は上昇していた。

 だが、塔の内部は依然として冷たく、湿気が漂う。


 イグナーツは今日も魔物の襲撃を退けた事で、体と精神の疲労を緩和する為に仮眠を取った。

 数時間が経過して起床を果たすと、彼は最初に顔を洗う事にする。

 寝室の隅には水瓶が置かれており、イグナーツはそこから水を汲み顔を洗う。

 

 冷たい水が顔に触れ、疲労が僅かに和らぐ。

 彼は黒いシャツとズボン姿のまま、顔を洗い続けた。

 切れ長の黒目がちな瞳が僅かに生気を取り戻し、濃藍の羽織が揺れる。


 仲間たちも仮眠から目を覚まし、イグナーツと同様に顔を洗った。

 エリザベートは、白いレースの下着姿のまま、生気を欠いた動作で顔を洗う。

 かつて眩しかった白金の髪は艶を失い、蒼い瞳が深い疲労に揺れていた。


 豊満だった胸は無残に痩せ、透き通るような肌の下に痛々しく肋骨が浮き出ている。

 サイズが合わなくなった白いブラジャーに収まった乳房は小さく萎み、それゆえに疲弊で硬くなった乳首の形が、薄い生地の向こうに生々しく透けて見えた。


 ゆるくなった白いショーツは尖った腰骨に危うく引っかかり、肉を削がれた太腿は痛々しいほど痩せ細りながらも、どこか退廃的な艶を放つ。


 カタリナは、薄桜色の総レース仕様の下着姿のまま、虚ろな様子で顔を洗う。

 かつて絹のように輝いていた淡い薔薇金の髪は艶を失い、見開かれた大きなライラック色の瞳が、抜けない疲労と恐怖に揺れていた。


 あれほど誇らしげだった豊満な胸は見る影もなく痩せ、張りを失った乳房は小さい。

 サイズが合わずに弛んだブラジャーの中で、重力に逆らえず力なく垂れた乳房の先、疲弊で硬く凝固した乳首の形だけが、薄桜色のレース越しに哀れに透けて見える。


 肉を削がれて緩くなったショーツは鋭い腰骨に辛うじて引っかかり、肉感的な太腿は痛々しいほど痩せ細って皮膚の白さだけを際立たせていた。


 ヴィオラは、黒革とレースを組み合わせた拘束型ボディスーツ姿のまま、重い身体を引きずって顔を洗う。深い漆黒に紫を滲ませた長髪は艶を失い、冷徹だったはずの紅い瞳が、底知れぬ疲労に濁って揺れていた。


 あれほど圧倒していた豊満な胸は哀れに痩せ落ち、誇り高かった乳房は痛々しいほど小さくなる。

 肉を失って隙間の空いたボディスーツの中で、張りを失って力なく垂れた乳房の先、過酷な現実に抗うように赤く硬くなった乳首だけが、黒革の隙間から生々しく突き出ていた。


 かつて肉感的一歩を刻んだ太腿は見る影もなく痩せ細り、締め付ける革の下で浮き出た腰回りのラインは、痛々しいほどに骨ばっている。


 セシリアは、薄桜色の総レース仕様のフルサポートブラとショーツ姿のまま、力なく顔を洗う。

 淡いミルクティーブラウンのゆるふわウェーブは潤いを失い、かつて無邪気に輝いていたまんまるな目が、深い疲労に怯えるように揺れていた。


 愛らしさを引き立てていた豊満な胸は無残に痩せ、形を保てなくなった乳房は小さくなる。

 身体を包み込むはずのフルサポートブラの中で、張りを失って力なく垂れた乳房は悲しく収まり、疲弊で硬くなったピンク色の乳首の形だけが、薄桜色のレースの向こう側に生々しく透けて見えた。


 肉を削がれて緩くなったショーツは尖った腰骨に辛うじて引っかかり、かつて柔らかだった太腿は見る影もなく痩せ細って、痛々しいほど退廃的な白さを晒している。

リュネットは黒を基調とした極薄素材のスポーツタイプの下着姿のまま、生気のない動作で顔を洗う。


 漆黒に近い深藍色の髪は艶を失い、冷徹だった細めの淡い銀青の瞳が、底知れぬ疲労に濁って弱々しく揺れていた。


 もともと控えめだった胸は過酷な飢えと疲弊でさらに小さくなり、薄い皮膚の下には痛々しいほどくっきりと肋骨が浮き出ている。


 隙間の空いたブラジャーの中で、張りを失ってわずかに垂れた乳房の先、疲労に堪えるように硬くなったピンク色の乳首の形だけが、極薄の黒い生地の向こう側に生々しく透けて見えた。


 肉を失って緩くなったショーツは鋭角な腰骨に危うく引っかかり、ただでさえ細かった腰回りは更に肉を削がれ、触れれば折れそうなほどに骨ばっている。


 イグナーツと仲間たちは缶詰の中身を皿に盛り付け、水をコップに注ぐと、全員が簡単な朝食を取り始めた。全員が下着姿で朝食を食べる。缶詰の中身は塩漬けの肉と野菜。


 味は薄く、食欲をそそるものではないが、空腹を満たすには十分である。

 イグナーツと仲間たちは、雑談を交えながら朝食を食べ進めた。


「今日も暑くなりそうだな……」


 独り言のようにイグナーツが呟く。


「ああ、昼間は外に出られないな……」


 ヴェルナーが呟いた。長めの金髪が艶を失い、切れ長の蒼い瞳が疲労に揺れる。


「食料調達も大変だ……」


 ルーカスが呟いた。焦げ茶の短髪が艶を失い、琥珀色の瞳が疲労に揺れる。

 朝食を終えると、女性たちが食器類を洗い始め、男性たちは武具の手入れを行う。

 イグナーツは身支度を整えると、塔の内部を見て回る事にした。


 それは心身共に疲労している仲間たちの様子を確認する為である。

 最初に彼が足を運んだ先は病室だ。


 その部屋は元々物置だったが、イグナーツの手により今は、医務室に改装されて使用されている。

 病室に改装した詳しい経緯は、魔物に肩を噛まれて肉を抉られたガロットを治療する為だ。

 病室は幅約六メートル、奥行き約八メートル。


 木製のベッドが一台置かれており、シーツは白く、清潔に保たれている。

 壁には棚が設置されており、薬草や包帯が置かれていた。

 床は木製で、軋む音がする。


 窓からは外の景色が見え、太陽の光が差し込む。

 そしてイグナーツは病室の前に到着すると、深呼吸をしてから木製の扉をノックした。

 扉がノックされた事で、中に居たセシリアが反応する。

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