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魔物に包囲された塔で半年間の籠城を命じられた狩人部隊、仲間たちは少しずつ壊れていき、救援隊が来た時には俺しか残っていなかった  作者: りつりん
第二章

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19話 ――だが、戦いはまだ続く。

「全員、耐えろ! 夜明けまであと少しだ! 絶対に生き延びるぞ……!」


 息を荒げながらイグナーツは、仲間たちを鼓舞するように声をかけた。

 彼の声は力強いが、その奥には疲労が滲んでいる。

 切れ長の黒目がちな瞳が疲労に揺れ、濃藍の羽織が汗と血に汚れていた。


 イグナーツは短銃を構え、夜狼たちに向けて発砲を続ける。

 だが、その瞬間――ルーカスが疲労困憊の状態で一瞬の隙を生んだ。


 彼は短銃を構えていたが、疲労により手が震え、狙いが定まらない。

 焦げ茶の短髪が汗と血に汚れ、琥珀色の瞳が疲労に揺れる。

 その隙を見逃さず、複数の夜狼がルーカスに襲い掛かった。


「グルルルル……ガァアアアアアッ!」


 夜狼たちは彼を集団で取り囲み、鉤爪を振るう。


「ぐあっ……!」


 鉤爪を受け、ルーカスは吹き飛ばされた。

 床に叩きつけられ、激しい衝撃が全身を襲う。


 夜狼たちは馬乗りになり、彼を殴り始めた。

 鉤爪がルーカスの顔を殴り、皮膚が裂ける。

 血が飛び散り、ルーカスの顔が赤く染まる。 


「うぐあぁぁぁぁああっ……!」


 悲痛な悲鳴を、彼は上げた。

 焦げ茶の短髪が血に汚れ、琥珀色の瞳が苦痛に歪む。

 夜狼たちは次々とルーカスを蹴り、殴り、甚振り続けた。


「ぐあああああああああっ……! やめ……! やめろ……!」


 悲痛な悲鳴を、彼は上げ続ける。


「ルーカス……! くそ……!」


 悲痛な叫び声を聞いて、ガロットが反応した。

 漆黒の髪を揺らしながら彼は、魔物に囲まれたルーカスを助けるために突撃する。

 

 金茶色の瞳が決意に燃え、深墨色のロングコートが揺れた。

 ガロットは黒蛇の鎖剣を抜き、夜狼たちに向けて振るう。

 

「離せ……! この糞野郎どもが……!」


 ガロットの声が響いた。

 そして魔物に甚振られ続けていたルーカスを助けるべく、彼は剣技と銃撃を組み合わせた技を使う。


 ガロットは黒蛇の鎖剣を振るい、ルーカスに馬乗りになっていた夜狼の首を切り裂いた。

 刃が夜狼の首を切り裂き、血が飛び散る。

 夜狼は悲鳴を上げ、床に倒れた。


 次の瞬間、彼は短銃を抜き、周囲の夜狼たちに向け連続して発砲する。

 銃声が連続して響き、弾丸が夜狼たちの頭部を貫く。

 夜狼たちは悲鳴を上げ、次々と倒れた。


「死にやがれぇぇぇぇぇ!」


 ガロットの声が響く。

 漆黒の髪がオールバックに乱れ、金茶色の瞳が決意に燃える。


 深墨色のロングコートが揺れ、背中から腰にかけて複数のホルスターが揺れた。

 黒蛇の鎖剣を再び振るい、彼は残りの夜狼たちを切り裂く。

 刃が夜狼たちの胸を切り裂き、血が飛び散る。


 夜狼たちは悲鳴を上げ、床に倒れた。

 複数の魔物を一気に殺す事に成功する。

 ガロットは重傷のルーカスに駆け寄り、その身体を抱き起こした。


「おい、ルーカス! 大丈夫か!?」


 彼の声は心配に満ちている。


「ぐ……う……助かった……」


 苦痛に顔を歪めながら、ルーカスは答えた。

 焦げ茶の短髪が血に汚れ、琥珀色の瞳が苦痛に揺れる。

 顔は血まみれで、複数の裂傷が走っていた。


「手当の為に後ろへ下がるぞ……!」


 彼の身体を支え、ガロットが下がろうとする。

 だが、その瞬間――突如として瀕死の夜狼が起き上がった。


 夜狼は地に倒れていたが、まだ完全に絶命はしていなかったのである。

 それは最後の抵抗と言わんばかりに、彼の肩に力強く噛みつく。


「ぐあああああああああっ……!」


 ガロットは悲鳴を上げた。

 夜狼の牙が左肩に食い込み、彼の肉を引きちぎる。


 血が飛び散り、ガロットの肩が赤く染まった。

 夜狼は肩の肉を食いちぎると、そのまま息絶える。


「くそ……!」


 苦痛に顔を歪めながらも、彼は最後の力を振り絞り、重傷のルーカスと共に下がる事に成功した。


「セシリア! ガロットとルーカスの手当に回れ! 今すぐだ……!」


 二人の状態を横目で確認すると、イグナーツは短銃で魔物を迎撃しながら叫ぶ。

 彼の声は緊迫しており、切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光る。

 濃藍の羽織が汗と血に汚れていた。


「了解ですぅ……! 今すぐ行きますぅ……!」


 淡いミルクティーブラウンのゆるふわウェーブを揺らしながら、セシリアは杖剣を床に置き、ガロットとルーカスの元へと駆け寄る。


 まんまるな目が真剣に光り、豊満な胸が激しく上下した。

 生成色のロングコートワンピースが揺れる。

 しかし前線から三人も離れた事で、魔物の勢いが増した。


「グルルルル……ガァアアアアアッ!」


 魔物たちの咆哮が響き、塔全体を震わせる。

 夜狼たちは次々と塔を登り、最上階へと飛び上がった。

 前線に残るイグナーツや他の仲間たちは、必死の抵抗を余儀なくされる。


「くそ……! まだ来るのか……!」


 短銃を構え、イグナーツは連続して発砲した。

 銃声が響き、弾丸が夜狼たちの頭部を貫く。

 夜狼たちは悲鳴を上げ、塔から落下する。


「全員、耐えろ! 夜明けまであと少しだ! 絶対に生き延びるぞ……!」


 イグナーツの声が、塔全体に響いた。

 エリザベートは白金の髪を揺らしながら、聖銀の槍を振るう。


 蒼い瞳が決意に燃え、豊かな胸が激しく上下する。

 白いシャツが汗と血で肌に張り付き、太腿の白い肌が露わになる。


「まだ終わらない……! 絶対に生き延びる……!」


 彼女は叫びながら、詠唱を始めた。


「天蓋を統べる白銀の理よ。澱める夜を切り裂き、黎明の福音をもって万象を清めよ。――浄罪の聖槍(セラフィック・ブレス)!」


 魔法陣が展開され、閃光が放たれる。

 閃光は夜狼たちを貫き、浄化しながら塔から落とす。

 カタリナは淡い薔薇金の髪を揺らしながら、魔術刻印杖を高く掲げた。


 大きなライラック色の瞳が決意に燃え、豊満な胸が激しく上下する。

 ミスリル糸と黒絹を組み合わせた魔術装束が汗と血で肌に張り付き、太腿の柔らかな肉が露わとなった。


「……まだまだですぅ……! 絶対に生き延びますぅ……!」


 彼女は叫びながら、詠唱を始める。


「天蓋は震え、因果はここに収束せん。大気の呻きと共に、万象を刹那の瞬きへと葬り去れ。――神域の(ケラウノス・)雷霆(ディセント)!」


 魔法陣が展開され、雷撃が放たれた。

 雷撃は夜狼たちを貫き、炭化させながら塔から落とす。


 ヴィオラは深い漆黒に紫を滲ませた長髪を揺らしながら、機構式クロスボウを構えた。

 紅い瞳が決意に燃え、豊満な胸が激しく上下する。

 深紅と墨黒の軽装甲が汗と血で肌に張り付き、太腿の白い肌が露わになっていた。


「殺してやる……! 絶対に生き延びる……!」


 彼女が叫びながら、夜狼たちに向けて発砲する。

 矢が放たれ、夜狼の胸を貫く。

 毒矢が命中すると、夜狼は痙攣を始め、塔から落下する。


 リュネットは漆黒に近い深藍色の髪を揺らしながら、短銃を構えた。

 細めの淡い銀青の瞳が決意に燃え、細腰が揺れる。

 ダークグレーと漆黒の高機動戦闘衣が汗と血で肌に張り付き、腰回りのラインが色香を漂わせた。


「……殺す。絶対に生きる」


 彼女が呟きながら、夜狼たちに向けて発砲した。

 銃声が連続して響き、魔力の波紋が夜狼たちを貫く。


 夜狼たちは動きを止め、塔から落下する。

 ヴェルナーは長めの金髪を揺らしながら、短銃を構えた。

 切れ長の蒼い瞳が決意に燃え、白と金を基調とした布鎧が汗と血に汚れている。


「まだ戦える……! 絶対に生き延びる……!」


 彼が叫びながら、夜狼たちに向けて発砲した。

 銃声が響き、弾丸が夜狼の額を貫く。

 閃光とともに"浄化の焔"が弾け、夜狼が炎に包まれる。


 ユリウスは銀灰色の髪を揺らしながら、二連式銃を構えた。

 伏せがちな蒼灰色の瞳が決意に燃え、黒を基調としたロングジャケットが汗と血に汚れている。


「……生きる。絶対に」


 彼が呟きながら、夜狼たちに向けて発砲した。

 銃声が連続して響き、弾丸が夜狼たちの急所を正確に貫く。


 夜狼たちは悲鳴を上げ、塔から落下する。

 イグナーツや仲間たちは苦戦を強いられながらも、狩人の本質でもある精神と根性で、その場を乗り切った。


 怒声や雄叫びを上げながら、塔の外壁を登る魔物たちを必死に殺していく。


「うらああああああっ……!」


 雄叫びを上げながら、イグナーツが短銃を連続して発砲した。


「まだだ……! まだ終わらない……!」


 エリザベートが叫びながら、聖銀の槍を振るう。


「……まだまだですぅ……!」


 カタリナが叫びながら、魔術刻印杖を振るった。


「殺してやる……!」


 ヴィオラが叫びながら、機構式クロスボウを発砲する。


「……全部殺す!」


 リュネットが叫びながら、短銃を発砲した。


「まだ戦える……!」


 ヴェルナーが叫びながら、短銃を発砲する。


「……生きる!」


 ユリウスが叫びながら、二連式銃を発砲した。

 そして――地獄の時間が経過すると、ついに朝陽が昇り始める。


 東の空が赤く染まり、太陽の光が地平線から漏れ始めた。

 その光は塔を照らし、闇夜を払っていく。


「グオオオオオオオオッ……!」


 魔物たちは一斉に遠吠えを響かせた。

 魔物たちの遠吠えが森全体を震わせる。

 そして、魔物たちは一斉に漆黒の森へと向かって走り出し、森の中へと帰るように消えていった。

 塔の外壁を登っていた魔物たちも例外ではなく、次々に外壁から飛び降りて森へと向かい、走り消えていき、退却する。


 長い夜が明けた事で、戦いが終わりを告げた。

 イグナーツと仲間たちは無事に朝を迎える。


「やったぞ……! 生き延びたぞ……!」


 イグナーツが叫んだ。切れ長の黒目がちな瞳が安堵の色を浮かべ、濃藍の羽織が汗と血に汚れている。


「生き延びた……!」


 エリザベートが叫んだ。白金の髪が朝日に照らされ、蒼い瞳が涙で潤む。


「……生き延びましたぁ……!」


 カタリナが叫んだ。淡い薔薇金の髪が朝日に照らされ、大きなライラック色の瞳が涙で潤む。


「生きてる……!」


 ヴィオラが叫んだ。深い漆黒に紫を滲ませた長髪が朝日に照らされ、紅い瞳が涙で潤む。


「……生きた」


 リュネットが無表情で呟いた。

 漆黒に近い深藍色の髪が朝日に照らされ、細めの淡い銀青の瞳が涙で潤む。


「生き延びた……!」


 ヴェルナーが叫んだ。長めの金髪が朝日に照らされ、切れ長の蒼い瞳が涙で潤む。


「……生きた」


 ユリウスが無表情で呟いた。銀灰色の髪が朝日に照らされ、伏せがちな蒼灰色の瞳が涙で潤む。

 二夜目も、辛うじて生き延びた。――――だが、戦いはまだ続く。

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