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魔物に包囲された塔で半年間の籠城を命じられた狩人部隊、仲間たちは少しずつ壊れていき、救援隊が来た時には俺しか残っていなかった  作者: りつりん
第二章

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13話 正気を失う狩人、現る

「よし、これでまだ戦える……!」


 薄く笑いながら、ガロットが叫ぶ。


「まだ終わらせない……」


 冷静にヴェルナーが呟く。


「……続ける」


 無表情でユリウスが呟いた。

 銃声が再び連続して響き、弾丸が夜狼たちの頭部を貫く。

 夜狼たちは悲鳴を上げ、塔から落下する。


「それで……? 一体あたし達は後何分耐えれば、この地獄から解放されんだ……!?」


 女性陣の一人、ヴィオラが魔物を撃ち殺しながら、イグナーツに向けて叫んだ。

 彼女は機構式クロスボウを構えている。


 深い漆黒に紫を滲ませた長髪が三つ編みで揺れ、紅い瞳が疲労に揺れた。

 豊満な胸が激しく上下し、身体のラインが強調される。

 下着が汗と血で肌に張り付き、太腿の白い肌が露わだ。


「はっ……! 夜明けまであと四時間程って所だな……!」


 ヴィオラの言葉を受け取ると短銃を構え、イグナーツは塔を登る魔物たちの頭部を、的確に撃ち抜きながら答える。


 彼の声は力強いが、その奥には疲労が滲んでいた。

 切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光り、濃藍の羽織が風に揺れる。


 銃声が連続して響き、弾丸が夜狼たちの頭部を貫く。

 夜狼たちは悲鳴を上げ、塔から落下する。

 だがイグナーツの言葉を聞いて仲間の大半――男性陣と女性陣――が精神的なショックを受けた。


「四時間……? 絶対、死ぬじゃねえか……」


 弱気な声でルーカスが呟く。

 焦げ茶の短髪が汗と血に汚れ、琥珀色の瞳が疲労に揺れる。

 右腕は治癒魔法により回復したが、まだ痛みが残されていた。


「四時間も……無理だ……」


 薄く笑いながらも、ガロットが弱気な声で呟く。

 漆黒の髪がオールバックに撫け付けられ、金茶色の瞳が疲労に揺れる。


「……無理」


 無表情でユリウスが呟いた。

 銀灰色の髪がポニーテールで揺れ、前髪が右目を隠している。


「……無理ですぅ……」


 弱気な声でカタリナが呟いた。

 淡い薔薇金の髪が汗と血に汚れ、大きなライラック色の瞳が疲労に揺れる。


「無理よ……」


 弱気な声でエリザベートが呟いた。

 白金の髪が汗と血に汚れ、蒼い瞳が疲労に揺れる。

 豊かな胸が激しく上下し、白いレースの下着が汗で肌に張り付いている。


「えへへ……無理ですぅ……」


 弱気な声でセシリアが呟いた。

 淡いミルクティーブラウンのゆるふわウェーブが汗と血に汚れ、ツインお団子から毛先がふわりとほどける。


 仲間たちに疲労の色が強く見え始め、周囲に弱気な空気が漂い始めた。

 その時――イグナーツは短銃で魔物を銃撃しながら、声を張り上げて叫んだ。


「全員、聞け! 戦える者は最後の一兵になろうとも、この塔を守り抜け! 負傷者は祈りを捧げろ! 怖気づいた者は、生き延びる意志を持て! 俺たちは絶対に生き延びる! 朝日が昇るまで、一秒たりとも諦めるな……!」


 彼の声は力強く、仲間たちを鼓舞する。

 切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光り、濃藍の羽織が風に揺れた。


 右耳の真鍮の耳飾りが揺れ、左手の黒紐の腕輪が軋む。

 イグナーツの言葉に、仲間たちは喝を入れられた。


「……そうだな。まだ諦めるわけにはいかない」


 薄く笑いながらガロットが、血まみれの短銃を抱き締めるようにして弾を再装填する。

 漆黒の髪がオールバックに撫け付けられ、金茶色の瞳が決意に燃えた。


「まだ戦える……」


 冷静にヴェルナーが呟き、血まみれの短銃に弾を再装填する。

 長めの金髪が後ろで一束に結ばれ、切れ長の蒼い瞳が冷たく光った。


「……まだ終わらない」


 無表情で呟き、ユリウスが血まみれの二連式銃に弾を再装填する。

 銀灰色の髪がポニーテールで揺れ、前髪が右目を隠していた。


「おう、まだやれるぜ……!」


 ルーカスが叫び、血まみれの短銃に弾を再装填する。

 焦げ茶の短髪が汗と血に汚れ、琥珀色の瞳が闘志に燃えた。


「……まだ頑張りますぅ……!」


 微笑みながらカタリナが、魔術刻印杖を握りしめる。

 淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が決意に燃えた。


「まだ戦うわ……!」


 エリザベートが叫び、聖銀の槍を握りしめる。

 白金の髪が揺れ、蒼い瞳が決意に燃えた。


「えへへ……みんなで頑張りましょうねぇ……!」


 微笑みながら、セシリアが杖剣を握りしめる。

 淡いミルクティーブラウンのゆるふわウェーブが揺れ、まんまるな目が決意に燃えた。


「殺してやる……!」


 ヴィオラが叫び、機構式クロスボウを握りしめる。

 深い漆黒に紫を滲ませた長髪が三つ編みで揺れ、紅い瞳が決意に燃えた。


「……殺す」


 無表情でリュネットが呟き、短銃を握りしめる。

 漆黒に近い深藍色の髪が揺れ、細めの淡い銀青の瞳が冷たく光った。


 仲間たちは気合を入れ直し、まだこんな所で命果てる訳にはいかないとして踏ん張りを見せる。

 そして、全力を込めた様子で再び迎撃の猛攻を開始し、魔物たちを次々に倒していく。


 銃声が連続して響き、魔法が派手に飛び交う。

 夜狼たちは次々と倒れ、塔から落ちていく。

 やる気と活力を取り戻した様子の仲間たちを見て、イグナーツは静かに笑みを零した。


 そして暫く時が経過すると、長きにわたる命のやり取りの影響で、精神が急激な疲労とストレスを受けたのか――魔物を迎撃していたユリウスが突如として頭を抱えながら奇声を発する。


「ああああああああああああああっ……!」


 彼の声は苦痛に満ちており、両手で頭を抱え込む。

 銀灰色の髪がポニーテールで乱れ、前髪が右目を隠している。


 白磁のような肌に、整えられた中性的な顔立ちが苦痛に歪み、伏せがちな蒼灰色の瞳が激しく揺れた。

 黒を基調としたロングジャケットが汗と血に汚れ、胸元の革紐が完全に解けている。

 ユリウスは錯乱状態に陥ったようで、突如として塔から身を乗り出し、そのまま飛び降りようとした。


「……終わらせる……もう……終わらせる……」


 彼の声は虚ろで、生気を失っている。


「ユリウス……! やめろ……!」


 エリザベートが叫んだ。白金の髪が揺れ、蒼い瞳が恐怖に揺れる。


「……ユリウス……! ダメですぅ……!」


 カタリナが叫んだ。淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が恐怖に揺れる。


「ユリウス……! 戻ってこい……!」

 

 ガロットが叫んだ。漆黒の髪がオールバックに撫け付けられ、金茶色の瞳が恐怖に揺れる。

 だが、ユリウスは仲間たちの声を聞いていない。

 塔から身を乗り出し、今にも飛び降りようとしている。


 その瞬間――イグナーツが即座に行動に出た。

 彼は短銃を地に置き、今にも塔から飛び降りようとするユリウスに近づくと、即座に彼を羽交い締めにして制止させる。


「ぐっ……! 離せ……! もう……終わらせる……!」


 ユリウスは抵抗するが、イグナーツは力任せに彼を塔の内側へと引き戻した。


「正気に戻れ……! こんな所で死ぬな……! お前はまだ生きるんだ……!」


 彼の声は力強く、ユリウスを鼓舞する。

 切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光り、濃藍の羽織が風に揺れた。


 右耳の真鍮の耳飾りが揺れ、左手の黒紐の腕輪が軋む。

 そして彼の呼びかけにより、ユリウスは徐々に正気を取り戻していった。


「……イグナーツ……?」


 彼の声は虚ろだが、徐々に生気を取り戻している。

 銀灰色の髪がポニーテールで揺れ、前髪が右目を隠している。

 伏せがちな蒼灰色の瞳が徐々に光を取り戻す。


「ああ、俺だ……。お前は生きるんだ……。絶対に生き延びるんだ……」


 イグナーツの声は優しく、ユリウスを鼓舞する。


「……わかった。すまない」


 無表情のまま彼は呟いた。

 しかしユリウスが正気に戻った事で、他の仲間たちは涙を流し精神を摩耗させる。

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