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魔物に包囲された塔で半年間の籠城を命じられた狩人部隊、仲間たちは少しずつ壊れていき、救援隊が来た時には俺しか残っていなかった  作者: りつりん
第二章

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10話 拙者は魔物百体斬りの男、コジロウと申す!

「天蓋の沈黙を破れ。神代より響く怒号をもって、万象を刹那の瞬きに葬り去らん。――創世の雷霆(ケラウノス・オリジン)!」


 魔術刻印杖を高く掲げ、カタリナは詠唱を始める。

 魔法陣が展開され、雷撃が放たれた。


 雷撃は夜狼たちを貫き、炭化させながら塔から落とす。

 淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が輝く。


 ガロットは短銃を構え、夜狼たちに向けて発砲した。

 銃声が連続して響き、弾丸が夜狼たちの頭部を貫く。


 夜狼たちは悲鳴を上げ、塔から落下する。

 漆黒の髪がオールバックに撫け付けられ、金茶色の瞳が輝く。


 ヴェルナーは右手に包帯を巻きながらも、左手で短銃を構え、夜狼たちに向けて発砲した。

 銃声が響き、弾丸が夜狼の額を貫く。


 閃光とともに"浄化の焔"が弾け、夜狼が炎に包まれる。

 長めの金髪が後ろで一束に結ばれ、切れ長の蒼い瞳が冷たく光った。


 ルーカスは短銃を構え、血餓狼たちに向けて発砲する。

 銃声が響き、弾丸が血餓狼の胸を貫く。


 血餓狼は悲鳴を上げ、塔から落下した。

 焦げ茶の短髪が汗に濡れ、琥珀色の瞳が闘志に燃える。


 ユリウスは二連式銃を構え、夜狼たちに向けて発砲した。

 銃声が連続して響き、弾丸が夜狼たちの急所を正確に貫く。


 夜狼たちは悲鳴を上げ、塔から落下した。

 銀灰色の髪がポニーテールで揺れ、前髪が右目を隠している。


 ヴィオラは機構式クロスボウを構え、夜狼たちに向けて発砲した。

 矢が放たれ、夜狼の胸を貫く。


 毒矢が命中すると、夜狼は痙攣を始め、塔から落下した。

 深い漆黒に紫を滲ませた長髪が三つ編みで揺れ、紅い瞳が鋭く光る。


 リュネットは短銃を構え、夜狼たちに向けて発砲した。

 銃声が連続して響き、魔力の波紋が夜狼たちを貫く。


 夜狼たちは動きを止め、塔から落下した。

 漆黒に近い深藍色の髪が揺れ、細めの淡い銀青の瞳が冷たく光る。


「這い寄る紅蓮(ぐれん)よ、(ことわり)を焼き、その身を灰燼(かいじん)へと変えよ。逃げ場なき終焉をその眼に刻め。――煉獄の(インフェルノ・)審判(イグニッション)!」


 杖剣を構え、セシリアは詠唱を始めた。

 炎が放たれ、夜狼たちを包み込む。

 夜狼たちは悲鳴を上げながら炭化していく。


 淡いミルクティーブラウンのゆるふわウェーブが揺れ、ツインお団子から毛先がふわりとほどける。

 一斉攻撃により、魔物たちは次々に殺され、塔の外壁から落ちていく。


 だが、その瞬間――再び人語を話す一体の魔物が現れた。

 その魔物は器用に狩人たちの攻撃を回避し、塔を駆け登る。


 弾丸を避け、魔法を避け、矢を避け――その動きは他の夜狼たちとは明らかに異なり、知性と技術を感じさせた。


 そして、その魔物は塔を登りきり、イグナーツたちの前に姿を見せる。

 その魔物は二足歩行型の夜狼――だが、その体は異常な程に切り傷だらけだ。


 古傷が全身に無数に刻まれ、まるで無数の戦いを生き延びてきたかのような姿である。

 黒灰色の体毛が逆立ち、赤く爛れた瞳が知性の光を宿していた。

 だが、最も驚くべきは――その魔物は武装を施していた。


 その両手には、一本の東洋の長刀が握られている。

 刀は約一メートル五十センチほどの長さで、刃は月光を反射して眩く輝く。

 柄には東方の文字が刻まれており、鍔は円形で装飾が施されている。


 まるで武士が持つような刀。

 イグナーツは突如として、武装を施して人語を話す魔物が前に姿を見せた事で、再び動揺と混乱状態に陥った。


「な……なんだ……? 武装した魔物……?」


 切れ長の黒目がちな彼の瞳が驚愕に揺れる。

 濃藍の羽織が風に揺れ、右耳の真鍮の耳飾りが揺れた。

 その魔物を見ていると、その魔物は口を開き、流暢な東洋語で叫ぶ。


「貴様! 名うての魔物とお見受けする! 拙者は魔物百体斬りの男、コジロウと申す……! いざ尋常に……! せいやぁあああ……!」


 その魔物――コジロウと名乗る夜狼は声を荒げながら、手に持っていた長刀をイグナーツの首に目掛けて振り下ろした。


 刀が月光を反射し、眩く輝く。刃先がイグナーツの首へと迫る。

 一瞬、彼は魔物から発せられた流暢な東洋語を聞いて、呆気に取られた。


「な……なに……? 東洋語……? コジロウ……?」


 ただ迫り来る刀を、イグナーツは眺めている。

 だが、彼の隣から仲間の一人――リュネットが颯爽と現れた。


「くそ、なんだよ……! その自己紹介は……! こんな時にやってられっか! 死ね!」


 リュネットは双刀の霧刃を振るい、魔物の長刀を受け止めて流す。

 漆黒に近い深藍色の髪が揺れ、細めの淡い銀青の瞳が冷たく光る。


 刀と刀が激突し、火花が散った。

 そのまま彼女は短銃を抜き、魔物の心臓に向けて発砲する。

 銃声が響き、弾丸が魔物の心臓を撃ち抜いた。

 魔物――コジロウと名乗った夜狼は、心臓を撃たれて血を流す。


「ぐはっ……! 飛び道具とは……卑怯者め……」


 コジロウは狩人が使う武器と、リュネットに対して恨みを呟きながら、塔から落下した。

 その身体は地面に激突し、完全に死亡。


「一体なんだったんだ……。アイツ相当、元気な奴を食っていやがったぞ……。っつうかコジロウって誰だよ……東洋人か……?」


 人語を話す魔物に対して、ヴィオラは愚痴を漏らしながら、機構式クロスボウに弾を込め始めた。

 彼女の声には、明確な困惑の感情が滲んでいる。

 深い漆黒に紫を滲ませた長髪が三つ編みで揺れ、紅い瞳が困惑に揺れた。


「俺達を殺そうとしている魔物たちは……なまじ知能の低い魔物たちではないのかも知れない……。喰らった人間の記憶や知識を取り込んでいる可能性がある……警戒しろ……」


 深呼吸をしイグナーツは、仲間たちに向けて話す。

 彼の声は重たく、仲間たちに緊張が走る。

 切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光り、濃藍の羽織が風に揺れた。


 そしてイグナーツと仲間たちは、人語を話す魔物というイレギュラーに対応しながらも、必死の防衛戦を繰り広げている。

 銃声が連続して響き、魔法が派手に飛び交う。


 夜狼たちは次々と倒れ、塔から落ちていく。

 だが、魔物たちの量も動きも留まることを知らず、次々に塔の外壁を登り、狩人たちを殺しに来る。


「グルルルル……ガァアアアアアッ!」


 魔物たちの咆哮が響き、塔全体を震わせた。

 イグナーツや仲間たちにも、流石に疲労の色が出始めている。


 (イグナーツ)は短銃を構えながら、息を荒げていた。

 切れ長の黒目がちな瞳が疲労に揺れ、濃藍の羽織が汗に濡れている。

 右耳の真鍮の耳飾りが揺れ、左手の黒紐の腕輪が軋む。


「くそ……まだ来るのか……」


 イグナーツが呟いた。


「まだ……終わらない……」


 聖銀の槍を構えながら、エリザベートは息を荒げている。

 白金の髪が汗に濡れ、蒼い瞳が疲労に揺れた。

 豊かな胸が激しく上下し、白いレースの下着が汗で肌に張り付いている。


「……疲れましたぁ……」


 魔術刻印杖を握りしめながら、カタリナは息を荒げていた。

 淡い薔薇金の髪が汗に濡れ、大きなライラック色の瞳が疲労に揺れる。


 豊満な胸が激しく上下し、薄桜色の総レース仕様の下着が汗で肌に張り付いていた。

 反応速度に鈍りが生じ始める。


 その瞬間――リュネットが魔物を塔に登らせてしまう。

 彼女は双刀を構えていたが、疲労により反応が遅れた。


 漆黒に近い深藍色の髪が汗に濡れ、細めの淡い銀青の瞳が疲労に揺れる。

 下着が汗で肌に張り付き、腰の白い肌が露わだ。

 夜狼が塔を登りきり、最上階へと飛び上がる。

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