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魔物に包囲された塔で半年間の籠城を命じられた狩人部隊、仲間たちは少しずつ壊れていき、救援隊が来た時には俺しか残っていなかった  作者: R666
第二章

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7話 魔物を殺してゆく狩人たち

「……援護しますぅ……!」


 カタリナが微笑みながら叫んだ。

 淡い薔薇金の髪が風に揺れ、大きなライラック色の瞳が輝く。

 エリザベートは聖銀の槍を構え、詠唱を始めた。


「天上の息吹よ、(よど)める夜を(さら)え。清冽(せいれつ)なる旋風をもって、魂の汚れを白日の下に(さら)せ。――福音の旋風(ホーリー・エティカ)!」


 彼女の声は冷徹で、力強い。

 槍の穂先に魔力が込められ、周囲に魔法陣が展開される。


 次の瞬間、魔法陣から聖なる風が放たれた。

 風は石造りの手すりに手をかけた魔物たちを吹き飛ばし、夜狼たちは悲鳴を上げながら塔から落ちていく。


「援護するわ……!」


 エリザベートが叫んだ。

 白金の髪が風に揺れ、蒼い瞳が決意に燃える。


 豊かな胸が激しく上下し、白いレースの下着が透けて見えた。

 塔の最上階での戦いは過酷を極めている。


 石材や木材で作られた足場が軋む音が響く。

 戦闘の衝撃で床が揺れ、壁が軋む。


 塔全体が震え、崩れそうになる。

 仲間たちは怒号や戦意高揚とした台詞を多く吐く。


「来いよ……! あたしが全部殺してやる……!」


 機構式クロスボウを構え、ヴィオラは叫んだ。

 彼女の声は興奮に満ちており、戦闘の影響でハイテンションになっている。

 深い漆黒に紫を滲ませた長髪が三つ編みで揺れ、紅い瞳が鋭く光った。


「……全部殺す。一体残らず」


 短銃を構え、リュネットは叫ぶ。

 彼女の声は無表情だが、戦闘の影響でハイテンションになっている。

 漆黒に近い深藍色の髪が揺れ、細めの淡い銀青の瞳が冷たく光った。


「下がるな! 押し返せ! 誰一人として、その場から引くことを許さない! 全員、攻撃を続けろ!」


 短銃に弾を込め終え、イグナーツは仲間たちに向けて叫ぶ。

 彼の声は力強く、仲間たちを鼓舞する。


 切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光り、濃藍の羽織が風に揺れた。

 イグナーツは短銃を構え、塔を登り来る夜狼たちに向けて連続して発砲する。

 銃弾の雨が魔物たちに浴びせられ、夜狼たちは次々と悲鳴を上げ、塔から落ちていく。


 魔物たちの目は月光に照らされると、異常と言えるほどに赤く光り輝いていた。

 その目は憎悪に燃え、血肉に飢え、狂気に満ちている。

 まるで何かに憑りつかれているかのように、魔物たちは盲目的に塔を登り続けた。


「夜明けまで耐えろ! 命ある限り抗え! 朝日が昇るまで、一秒たりとも気を抜くな!」


 魔物の進撃から、自身の身や仲間たちを守りながら、イグナーツは力強く叫んだ。

 彼の声は力強く、仲間たちを鼓舞する。


 切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光り、濃藍の羽織が風に揺れた。

 右耳の真鍮の耳飾りが揺れ、左手の黒紐の腕輪が軋む。


 イグナーツが書庫で手に入れた本には、夜にのみ大群の魔物が漆黒の森から現れて、塔を襲撃しに来ると書いてあった。


 ならば、夜明けまで耐えれば、魔物たちは森へと帰るはず。

 仲間たちも魔物たちに、幾度となく銃や魔法での攻撃を加えながら、力強く押し返す。


「おうよ! やってやろうぜ! 隊長ッ!」


 ルーカスが叫んだ。焦げ茶の短髪が汗に濡れ、琥珀色の瞳が闘志に燃える。

 鉄打ちの重コートが揺れ、金属のプレートアーマーが軋む。


「任せろ! 朝まで持ちこたえる!」


 薄く笑いながらガロットが叫んだ。

 漆黒の髪がオールバックに撫け付けられ、金茶色の瞳が輝く。

 深墨色のロングコートが揺れ、背中から腰にかけて複数のホルスターが揺れる。


「了解した! 必ず生き延びる!」


 冷静にヴェルナーが叫んだ。長めの金髪が後ろで一束に結ばれ、切れ長の蒼い瞳が冷たく光った。

 白と金を基調とした布鎧が揺れ、銀縁のロングマントが揺れる。


「……朝まで」


 無表情のままユリウスが呟いた。

 銀灰色の髪がポニーテールで揺れ、前髪が右目を隠している。


「やってやるわ!」


 ヴィオラが叫んだ。深い漆黒に紫を滲ませた長髪が三つ編みで揺れ、紅い瞳が鋭く光る。


「……了解」


 無表情でリュネットが呟いた。漆黒に近い深藍色の髪が揺れ、細めの淡い銀青の瞳が冷たく光る。


「……頑張りますぅ……!」


 微笑みながらカタリナが叫んだ。

 淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が輝く。


「必ず生き延びるわ!」


 エリザベートが叫んだ。白金の髪が風に揺れ、蒼い瞳が決意に燃える。

 豊かな胸が激しく上下し、白いレースの下着が透けて見えた。


「えへへ……みんなで頑張りましょうねぇ……!」


 微笑みながらセシリアが叫ぶ。

 淡いミルクティーブラウンのゆるふわウェーブが揺れ、ツインお団子から毛先がふわりとほどける。

 その瞬間、一体の夜狼が塔を登り上げ、最上階へと飛び上がってきた。


「グルルルル……ガァアアアアアッ!」


 夜狼は唸り声を上げながら、鋭利な鉤爪を振るい、イグナーツの首の動脈を切ろうとして飛び掛かる。

 だが、イグナーツは即座に反応した。


 彼は腰に下げていたナイフを抜き、夜狼の攻撃を避けながら、その首元に突き刺す。

 ナイフの刃が夜狼の首を貫き、動脈を切り裂く。


 夜狼は血を吐きながら悲鳴を上げ、塔から落下した。

 落下する夜狼の身体は塔の外壁の一部に激突し、その衝撃で外壁の石材が欠ける。


 石片が空中を舞い、地面へと落ちていく。

 だが、外壁の一部が欠けても問題はない。

 軽傷である。塔の構造は依然として頑強であり、崩れる気配はない。


「やらせはせんぞ……」


 イグナーツが呟いた。

 周囲には火薬の匂いと、焼け焦げたような空気が漂う。

 あまりの銃撃の数や火炎魔法の影響により、空気が焼け焦げたような臭いとなっている。


 硝煙が塔の最上階を覆い、視界を僅かに遮った。

 魔物たちの雄叫びや咆哮が響くが、仲間たちの戦闘中での軽口や、魔物への暴言が台詞が交差する。


「おい、もっと来いよ! まだまだ弾はあるぜ!」


 ルーカスが叫んだ。焦げ茶の短髪が汗に濡れ、琥珀色の瞳が闘志に燃える。


「おいおい、お前ら遅すぎるぜ! もっと早く登って来いよ!」


 薄く笑いながらガロットが叫んだ。漆黒の髪がオールバックに撫け付けられ、金茶色の瞳が輝く。


「醜い獣どもめ……全て浄化してやる……」


 冷静にヴェルナーが呟いた。長めの金髪が後ろで一束に結ばれ、切れ長の蒼い瞳が冷たく光る。


「……全部殺す」


 無表情でユリウスが呟いた。銀灰色の髪がポニーテールで揺れ、前髪が右目を隠している。


「来いよ……! あたしが全部殺してやる……!」


 ヴィオラが叫んだ。深い漆黒に紫を滲ませた長髪が三つ編みで揺れ、紅い瞳が鋭く光る。


「……全部殺す。一体残らず」


 無表情でリュネットが呟いた。漆黒に近い深藍色の髪が揺れ、細めの淡い銀青の瞳が冷たく光る。

 カタリナは、魔術刻印杖を高く掲げ、詠唱を始めた。


(まばた)きは不要。一条の閃光となりて、因果を飛び越え心臓を穿(うが)て。――零刻(ゼロ・)の光矢(ディレイ・アロー)!」


 彼女の声は甘く柔らかいが、その魔力は圧倒的である。

 杖頭の欠けた水晶から魔力の霧が放出され、周囲に魔法陣が展開された。


 次の瞬間、カタリナの頭上に光の矢が具現化される。

 光の矢は眩く輝き、空中に浮かぶ。


 その数は十本、二十本、三十本――無数の光の矢が頭上に浮かび上がる。

 彼女は杖を振るい、光の矢を魔物たちへと向けて幾度も放つ。


 光の矢は塔を登り来る夜狼たちを貫き、夜狼たちは悲鳴を上げる。

 だが、光の矢を受けた夜狼たちは、単に倒れるのではなかった。


 夜狼たちの身体が、内側から眩い光を放ち始め、膨らんでいく。

 そして、次の瞬間――夜狼たちの身体が爆発した。


 肉片と血が飛び散り、石壁を赤く染める。

 爆発の衝撃で、周囲の夜狼たちも吹き飛ばされ、塔から落ちていく。

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