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第15話 知神降臨

「貴方がドラン帝国の皇帝ですね。私は、女神の聖母テティア。ここにいる、拘束された者達は、ミレニアム共和国の転覆とエンケラド辺境伯領の纂奪を企て、私達の神聖な聖城を犯した者達です。そのため、この謁見の間にいる者達は私たちの逆鱗に触れました。」


 この件に関わった、ドラン帝国の者達は顔を強張らせ、固唾を飲んだ。


「そのため、こちらの報復により、ミレニアム共和国軍六万及びドラン帝国三万は既に殲滅しました。

 ラクトアス砦とミッドライ砦を制圧し、ドラン帝国領だった、マグルリット伯爵領及びミッドライト辺境伯領と今回の件に関わった6領を制圧し、計8領をエンケラド辺境伯領に組み込みました。

 最後に、現在進行形で、アルデバラン公爵の転覆に賛同した、ミレニアム共和国の重鎖ほか関係者の捕縛と王城を占拠し、ここと同様に、我が母が制圧したところです。

 我が聖域に軍を派遣した、アルデバラン公爵領を始めとする、貴族家17家を制圧し親族及び縁者を現在捕虜として全て牢へ捉えていますわ。」


 ドラン皇帝は、密約とエンケラド辺境伯領の幕奪が完全に失敗に終わり、多くの兵を失ったことに危機感を募らせた。しかし、これだけでは終わらなかった。


 テティアは、聖母の錫杖を掲げた。


 聖母の錫杖は輝き、謁見の間は眩い光に覆われ、誰もが目を塞ぎ、次に何が起こるのか固唾を飲んで体を強張らせた。


『エリスちゃん!?お母様はどんな感じなの!もうそろそろ、行けそう?』


『はい!お母様!こちらの準備も滞りなく、予定どおりですわ!』


『ええ、こちらも、予定通り謁見の間で目潰しの最中よ!』


『おばあちゃま!そっちの準備はどう?行けそう?』


『こっちもいつでもオッケーよ!エリスちゃん!やっちゃって!』


『それでは、第三幕の開演よ!『俯瞰術式改」発動!』



【サイド:共和国城】ミモラ・クロエ・カレン

──時は若干遡る


 ミレニアム共和国の城内には、カレンと九尾が人化したクロエの手により、各部隊を制圧ポイントへ一斉転移した。


 指揮はクロエが行い、カレンが付き添った。


 エリスとジュリアス監修のバトルドレスにミモラは絶賛着替え中であった。


 クロエ隊は、下層から一気に制圧していき、城に勤めている関係者以外の者は保護し、アルデバラン公爵の息のかかった者は拘束し、上層へ駆け上がる。


 カレン隊は、アルデバラン公爵軍を見張りつつ、ぎりぎりのタイミングを見計らい、王族を助け、演出を際立たせていた。その道中のアルデバラン公爵軍は、カレン隊によって、即座に殲滅されていく。早速、神業の所業だ


 城内全てを掌握したクロエとカレンは完了したとエリスに報告し、1時間後に第3幕の開演を行うと指示を受けた。


 順調に謁見の間に運び込まれる、首謀者と関係者たち、事の成り行きの早さから、目を白黒させる王族たち


 しかし、絶対的強者の威風を纏うクロエとカレンを前に、誰もが騒がず大人しくしている。


───

──


 謁見の間に首謀者と関係者が簀巻きにされた状態で全員揃った。


 クロエとカレンの後には、王家の暗部や公爵家の暗部、他の貴族家の暗部が揃い隊列を組んでいる。


 それ以外にも、驚愕したには、共和国内の暗殺組織の面々が勢揃いしているのだ


 クロエとファルはその中央に立ち、威風堂々と佇んでいた、突然、背後の者たちは膝をつき、手を胸に当て最上の礼をとる。


 その場にいる全ての者が驚愕に息を呑む


 クロエとカレンが互いに3歩左右に退き、片膝を立て、中央の空間に頭を垂れた瞬間


 その空間を埋めるかのような清浄な魔力が溢れだす。


 重厚な白銀のバトルドレスに、魔力で浮遊する羽衣を背に、手には後輪の輪の中に純白の6翼の翼を広げた女神と、それを包み込むような知識を司る蔓が装飾された、エリスとジュリアスが創造した知識の錫杖を携え、威風堂々としたミモラ伯爵が現れた。


 何が起こるのか、一同が固唾を飲んで見守る。


「お久しぶりですね。国王陛下に王妃陛下に宰相殿、改めて、サリウス伯爵領の領主でもある『知神ミモラ』ですわ。この内戦は私どもの勝ちと言う事になりますわね。」


「「「──知神───」」」


 神々しいミモラ伯爵に誰もが見惚れる


「ご理解できて無いようですので、少しここにいる、拘束された者達の企みを説明するわ。」


 ミレニアム共和国の転覆とエンケラド辺境伯領とサリウス伯爵領をドラン帝国に売り渡そうとしたことを簡素に話した。


 全く関わりの無かった者は、その事実に驚きを隠せず、関わりのあった者は動揺を隠せず顔を蒼白にした。


 この件に関わった、首謀者達は顔を強張らせ、固唾を飲んだ。


「そのため、こちらの報復により、ミレニアム共和国軍六万及びドラン帝国三万は既に殲滅しました。

 我が聖域に軍を派遣した、アルデバラン公爵の領を始めとする、我が聖域に出兵した貴族家17家が治める領地を制圧し親族及び縁者を現在捕虜として全て牢へ捉えていますわ。」


 誰もが信じられない様相を語るミモラ


「ドラン帝国へも逆侵攻を行い、ラクトアス砦とミッドライ砦を制圧し、ドラン帝国領だった、マグルリット伯爵領及びミッドライト辺境伯領とこの件に関わった6領を制圧し、8領をエンケラド辺境伯領に組み込みました。

 最後に、現在進行形で、アルデバラン公爵の転覆に賛同した、ドラン帝国の重鎖ほか関係者の捕縛と帝城を占拠し、ここと同様に、我が娘テティアが制圧したところです。」


 アルデバラン公爵は、密約が完全に失敗に終わり、自らの王権の幕奪の失敗と公爵邸を占拠され、公爵領を実効支配され、多くの兵を失ったことに危機感を募らせた。しかし、これだけでは終わらなかった。


 ミモラは、知神の錫杖を掲げた。


 知神の錫杖は輝き、謁見の間は眩い光に覆われ、誰もが目を塞ぎ、次に何が起こるのか固唾を飲んで体を強張らせた。


『ええ、こちらも、予定通り謁見の間で目潰しの最中よ!』


『おばあちゃま!そっちの準備はどう?行けそう?』


『こっちもいつでもオッケーよ!エリスちゃん!やっちゃって!』


──第三幕、開幕


『それでは、第三幕の開演よ!『俯瞰術式改」発動!』


────

──



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