珍しい南国の鳥…?
最強と噂されていたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者、ダンジョン有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人がドタバタ暮らします!
フェスタス付近でまどが開店した雑貨屋の前には、大行列ができていた。
「お、商売繁盛繁盛!上々じゃないか」とアモンがまどの肩を叩いた。
「どうも、おかげさまで」とまども謙虚な返事を返す。
行列に並んでいる人は眼を大きな看板へ向けている。
「ほう、読んでみるか」とアモンが言い、その後を奏音が継いだ。
「珍しい南国の鳥の羽を使った美しい扇子、ドレス、その他高級日用品!
ぜひお買い求めください」
そして店員の1人が出てきて、「これが南国の鳥の羽ですよ」と1枚サンプルを渡してくれた。
羽はキラッと煌めく茶と黒の綺麗なグラデーションで美しい。
「これ、どう考えても2人の詐欺だよな?」言うまでもなく2人とは遙と奏音のことである。
「おや、気づいたのかい?」「気づくわ!」
「これ、完全に十頭鶏の羽だろ…」
そう、アモンが指摘したのは正にそれである。
看板に書いてあった宣伝文句には羽は「珍しい南国の鳥産」と書いてあったが、実際は違う。
ダンジョンで飼われている家畜の十頭鶏は文字通り十の頭を持つ鶏だ。
ちなみに遙と奏音が創り出した合成生物でもある。
十頭鶏の鶏肉はあまり美味しいとは言えず、
利用価値は卵しかなかったのだが…
意外な利用法を2人が発見した。
抜けた羽を消毒殺菌し、「ミセス・ハイゴブリンの裁縫屋」に持ち込んで日用品に加工したってことだ。
やれやれ、詐欺は詐欺だがみんな喜んでるので良しとしよう。
「最近の若い人はどうもおかしな物を欲しがるもんだ」と笑いを堪えながら遙が呟いた。
「欲しがるように仕向けたのは俺たちだけどな」とこっそり奏音も呟いていた。
デイ:いっそのこと2組みで【詐欺師の神】になってしまえ
秘書:イタズラ、詐欺が大好物って…




