宝物探しについて-2
暮色禁林の縁。
光は幾重にも重なる枝葉に濾されて、いっそう薄暗い。空気は湿って、静かで、足元の落ち葉と腐植を踏む《サクサク》という音と、遠くから時折聞こえてくる、他チームの興奮や困惑の叫び声だけが響いている。
格賀、ダイク、カフイの三人は、慎重に林の中を進んでいた。
格賀が先頭を歩く。魂火が安定した幽藍の光源となり、前方の小さな範囲を照らす。
ダイクはその後ろにぴったりと付き、琥珀色の目で、周囲の木の根、岩、茂みを警戒しながら見渡す。豹人の本能が、どんな不自然な隆起や窪みにも、過敏に反応する。
カフイは、本物の鳥のように、低い枝の間を軽やかに跳ね、滑空する。ピンク色の翼が時折はためき、細かな気流を起こす。その目は好奇心いっぱいにきょろきょろしていて、むしろ探索そのものを楽しんでいるように見えた。
「このテスト……」
ダイクが思わず小声で呟く。爪で、邪魔な蔦の茂みを掻き分けながら。
「なんだか……前にやった宝探しと、すごく似てる気がするんだけど……」
——見知らぬ森を、目的もなく探し回って、結局何も得られなかった、あのやり切れなさが、うっすらと胸の奥に蘇ってくる。
「何々?」
カフイの耳はやけに良い。すぐに枝からするっと降りてきて、軽やかにダイクの隣に着地する。ピンク色のアホ毛が、嬉しそうに揺れている。
「宝探し?面白そう!前に宝探しをやったの?教えて教えて!」
格賀の魂火がわずかに揺らめき、下顎骨が動いて、ため息にも似た骨擦り音を立てる。
「——それが、『骨折り損小隊』というバカみたいな名前の由来となった旅だ……」
どうせ「小物」探しの手がかりもないので、ダイクは爪で怪しげな木の洞を探りながら、かつて彼らがどうやって噂を信じ、暮色禁林に乗り込み、九時間もの罠をくぐり抜けて、ついに「冷蔵庫怪人」ヴィグを見つけたのか。
そしてどうやって狼人のウォフに襲われたのか(そして、骨一本で片付いたのか)——そんな「輝かしい武勇伝」を、手短に語って聞かせた。
カフイは聞き終え、まず一瞬呆け、それから——
「あはははははꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)!!!!」
遠慮もなく、澄んで、そして大げさな大笑いを炸裂させる。笑いすぎて翼がばたばたと動き、危うくダイクの顔を叩きそうになる。
「まじで……まじであの『学院の宝』の噂を信じる奴がいるの?!しかも本当に探しに行ったの?!あははは!
しかも見つけた『宝』が、飲み物を分けてくれる改造人?!君たち……可愛すぎるでしょ!あははは!」
ダイクと格賀:「……」
——その頃、森の別の場所。
必死に鼻を動かし、複雑な匂いの中から「小物」の気配を嗅ぎ分けようとしている爪原と、チームメイトと一緒に怪しげな石をひっくり返していたウォフが、時を同じくして、くしゃみを一つ。
《クシュン!》
ウォフは鼻をこすり、ぽつりと呟く。
「変だな。誰かが俺の噂をしてるぞ?」
【ウォフ組】
「ウォフくん」
花妖のアナンシが、おずおずと、力技で空洞の幹を叩き、中に隠し物がないか震い落とそうとしている狼人を見つめて言う。
「どうして……爪原くんみたいに、匂いで探さないの?その方が……効率的かも?」
彼女は披露の時の爪原の活躍を覚えていた。
ウォフは動きを止め、振り返り、胸を張って、真剣な顔(かつ誇らしげな顔)で言う。
「俺は強い狼人だからだ!頼るのは、力と速さと戦闘の勘だ!犬みたいに頭を下げて、あちこち嗅ぎ回るのは、狼人勇士の風格に合わない!」
——彼は正義面して言い放ったが、自分も犬科の親戚だという事実も、以前格賀の骨一本で鼻をやられて知能指数が一時低下した黒歴史も、きれいさっぱり忘れていた。
隣で、ずっと静かに立っていたマッシュルが、突然、極めてゆっくりと、菌斑に覆われた手を一本上げ、何の変哲もない、厚く落ち葉の積もった空地を指す。平板で緩慢な口調で言う。
「ぐ……?ここ……何か……あ…」
「何か?」
ウォフはすぐに注意を引かれ、三歩で飛んでいき、爪で落ち葉を掻き分ける。
「何もないぞ?小さなキノコが何本かあるだけだ」
花妖のアナンシも、慎重に近づき、細い指で地面にそっと触れ、目を閉じて感じ取る。
「地面は……とても平ら。魔力の波動も……特に変わったものはないみたい」
「構うかよ!」
ウォフは苛立って、直接、鋭い爪を抜いた。
「掘ってみりゃいいんだ!もしかしたら下に埋まってるかもな!」
そう言うや否や、掘り始める。狼人の爪の掘削効率は驚異的で、土が舞い上がる。
数回で、彼の爪が何か硬いものに当たった。土を掻き分け、引っ張り出したのは——どう見ても児童用玩具の、安っぽい小さなスコップ。柄には、小さな、きちんと角の揃ったラベルが貼ってある。
ウォフは嫌そうに、そのスコップを指二本で摘まみ上げ、振ってみせる。
「なんだこれ?センスの悪い玩具だな……誰がこんなものを森に隠すんだ?」
だが、アナンシは目ざとくラベルの文字を見つけ、興奮して叫んだ。
「ま、まって!先生のラベルだよ!ここに——【レアンペ】って書いてある!」
「何?」
ウォフがスコップを目の前に持ち上げる。確かに、あの目立たないラベルに、はっきりとした丁寧な字で、担任の名前が書かれている。
「こ、これが『小物』なのか?こんな簡単に見つかるなんて?」
彼は半信半疑だ。
「やった!見つけた!罰を受けなくて済む!」
アナンシは嬉しさで頬を赤らめ、頭の小さな花苞まで興奮に震えている。
——見つけた過程は、ちょっと……乱暴で、偶然だったが。
マッシュルがのろのろと頷く。
「……ぐ」
——確認のようだ。
ウォフは頭を掻き、手の中の安っぽいプラスチックのスコップとラベルを見て、興奮する花妖と、淡々とした真菌ゾンビを見て、にいっと歯を見せて笑う。
「よし!どうやら運は良さそうだ!さあ、他にもないか探してみようぜ!」
——彼は瞬時にやる気満々で、再び掘り始める準備に入った。
【爪原組】
「爪原くん、すごいよ!」
沼沢蛙人のグルグルが、水掻きの付いた手で、ちょうど小さな池の底から引き上げたばかりの、防水布で包まれた小さな木箱を指す。箱にも、【レアンペ】のラベルが貼ってある。
「そうだとも!」
マグマドワーフのバオダが、太い腕で爪原の肩を叩く(その力で、爪原はよろめいた)。煤けた顔に、称賛の表情を浮かべる。
「もういくつも見つけてるぜ!全部、お前の鼻のおかげだ!」
爪原は褒められて照れくさそうに、犬耳を嬉しそうに震わせ、尻尾を小さく振る。
「そ、そうかな?……実は、君たちがいなけりゃ、取れなかったんだよ」
彼は、バオダがハンマーで砕いて岩の隙間から取り出したもう一つの標記物と、グルグルが濁った泥沼から引き上げた三つ目を指す。
「岩の隙間に挟まってたのは、バオダくんの力がなかったら、絶対に取れなかったし。池の底に沈んでたのは、グルグルくんが水に慣れてなかったら、見つけられなかったし」
「謙遜すんなよ!」
バオダが太い声で言い、硫黄の匂いを帯びた煙を少し噴き出す。
「爪原くんの鼻が利かなけりゃ、俺たちは今頃、森の中で無頭蠅みたいにうろついてただけだぞ!一匹たりとも見つけられなかっただろうが!」
グルグルも力強く頷き、《グルルル》という賛同の声を漏らす。
爪原は、この二人——最初は付き合いにくそうだと思っていた、気性は激しいが行動力のあるドワーフと、無口だが大事な時に頼りになる蛙人——を見て、心がぽかぽかしてくるのを感じた。
——どうやら、このランダムな組分けも、悪くないかもしれない。
「えへへ(^▽^)…」
彼は思わず笑い声を漏らし、尻尾をさらに嬉しそうに振る。チームワークの感覚は——なかなか、いいものだ。
【格賀組】
時は、静かに流れていく。
林間の光は、いっそう昏くなっていく。午後が終わりに近づいている証拠だ。
「もう四時か……」
ダイクが、枝葉に切り刻まれた空を見上げ、時間を推し量り、顔に焦りをいっぱいに浮かべる。
「入ってからもう二時間近いぞ……それなのに、まだ何も見つかってない!」
彼は格賀を見る。その目に、最後の一縷の希望が宿っている。
「格賀……お前の魔力感知で、本当に何も感じないのか?ほんの少しの異常な波動でもいいから!」
格賀の魂火は安定して燃えている。頭蓋骨をわずかに回して、首を振る。
「俺の感知は、流動する、あるいは強い魔力源や、空間構造の異常を捉えるのに向いている。だが、意図的に隠され、魔力の波動が極めて微弱な、あるいはそもそも魔力を持たない定点の物品は……」
一拍置く。
「手の出しようがない」
ダイクの顔が、一瞬でくしゃりと崩れる。耳も尻尾も、力なく垂れ下がった。
「ಠ╭╮ಠ それじゃあ、終わりじゃないか?罰は嫌だぞ!ソサ先生の罰って……考えるだけで怖い!」
彼は思わず嘆く。
【もう一人のチームメイトは、どう見ても頼りにならないし……うう、まさか俺たちのチーム、本当にビリか?】
——彼が内心で「頼りにならない」と思っているチームメイトは、その時、知らない曲を鼻歌で歌いながら、軽やかに横に伸びた太い枝へ飛び乗り、そして、優雅なバク宙で地面に着地する。ピンク色の翼が空中に綺麗な弧を描き、顔には、いつもの興味津々の笑みが浮かんでいる。
「カフイ!」
ダイクは、藁にもすがる思いで、ほとんど懇願するような口調で言う。
「頼む!……飛んで見てくれないか?高く飛べば視界が広がるだろ?もしかしたら、木の股や岩の隙間のどこかに、合格道具が隠れてるのが見えるかもしれないんだ!(╥_╥)」
カフイは首を傾げ、翼の先を顎に当てて、考えるポーズ。
「うーん……こんなに枝葉の茂った場所を速く飛ぶと、ぶつかりやすいんだよね〜。でも……」
彼女は、今にも泣き出しそうなダイクを見て、少し考える。
「じゃあいいよ〜。ダイクくんがそこまでお願いするなら」
彼女は軽く翼を震わせ、浮き上がり、木々の間を器用にすり抜けながら、上へ上へと昇っていく。ピンク色の姿は、暗い林間の、一筋の明るい色だ。飛ぶ速度は速くないが、下と周囲の木々を、十分に注意深く見渡している。
ダイクは期待でいっぱいに見上げる。格賀は平静にその場に立ち、魂火の光が足元の小さな範囲を照らしている。この「偶然」頼りの探し方に、期待はしていないようだ。
「期待するな」
格賀が淡々と言う。
「この探し方は、ほとんど運に依存している」
「分かってる……」
ダイクは力なく答える。
「ただ……傷ついた小さな心を、慰めたかっただけなんだ……」
——だが、数分もしないうちに。
「やっほー!!」
上方から、カフイの驚きの声が響く。
「ヾノ≧∀≦)o ここ!この木のてっぺんの方に、変なものが挟まってる!枝の色と違う!もしかしたら合格道具かも!」
「本当か?!」
ダイクは一瞬で復活した。目をまん丸に見開き、尻尾が《シャッ》と立ち上がり、興奮で跳び上がりそうになる。
「どこ?早く!早く取って見せて!」
——格賀の魂火まで、わずかに跳ねたようだった。頭蓋骨が、カフイの指す方角へ向く。
【まさか……本当にそんな運があるのか?】
カフイは興奮して翼をばたつかせ、あの高い古木の中程の枝に降り立ち、絡み合った蔦と枝葉の奥へ、手を伸ばす……
「触れた!硬い……小さな箱みたい?」
彼女は、蔦に絡まった、手のひらほどの金属の箱を、苦労して引き抜き、軽やかに地面へ舞い降りる。宝物を差し出すように、その箱をダイクと格賀に見せる。
箱の表面は苔と埃にまみれ、少し古びて見える。目立った魔力の波動も、ラベルもない。
だが、ダイクの心臓は、ドキドキと高鳴っていた。爪まで、わずかに震えている。
——まさか、本当に運が向いてきたのか?肝心な場面で、カフイのおかげで、合格の鍵を見つけた?
彼は息を詰め、格賀と一緒に箱へ近づく。カフイも、好奇心で目を大きく開く。
ダイクは慎重に爪で箱の埃を払い、開け口やラベルを探す……
——その時。
「あら、偶然ですね〜、みなさん」
聞き覚えのある、電子合成のような軽快な声が、突然、彼らの背後——陰の中から響いてきた。
「なかなか収穫があったみたい?よかったら飲み物、どうですか?運動後の水分補給は大事ですからね〜」
三人の体が、同時に硬直する。
ダイクは、ゆっくりと、極めてゆっくりと振り返る。
——改造人のヴィグ・ヴィニンが、いつからいたのか、彼らの数メートル後ろに立っていた。胸の「冷蔵庫の扉」が開き放たれ、白い冷気をふわふわと立ち上らせている。
光学センサーを、友好的なカーブに曲げて。手には、水滴の結んだ飲み物を何本か持って。
格賀の魂火は穏やかに燃えているが、その明るさは、やけに意識的に一定に保たれているような気がした。下顎骨が動き、ため息にも近い骨質の音節を漏らす。
「……こうなる気はしていたぞ」
「あああああO(≧口≦)O!!! 」
ダイクの悲鳴が、瞬時に林間の静寂を引き裂く。彼は、木から取ってきたばかりの小さな箱を抱えたまま、顔の表情を、歓喜から絶望へと落とし込んだ。
「どうしてまたお前なんだ?!ヴィグ!俺の合格道具がぁ!!この箱も、まさかお前の『宝』なのか?!」
ヴィグは一瞬呆けたように、ダイクの手の中の箱を見て、合成音に困惑を混ぜる。
「それ?ああ、それか……あれは確か、前に何かの部品を入れてた箱だったな。後でどこにやったか忘れたけど……まさか風で木の上まで飛ばされてたとは」
ダイク:「……」
彼は、手の中の、ただのゴミかもしれない金属の箱を下ろし、もう一度、無垢な(?)ヴィグを見上げ、そして、迫り来る日没と、ありうべき罰を思う……
——豹生、なぜここまで苦しいのか?宝探し2.0、まさか今回も「骨折り損」の結末か?
カフイはこの一幕を見て、まず一瞬呆け、それから、さっきの宝探しの話を聞いた時よりも、さらに響く、笑い死にしそうな声で爆笑する。
「あはははは!!!君たち……俺たちの運……良すぎるでしょ?!あははは!ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)」
格賀は、黙って背を向けた。魂火は、幽々と燃えている。
——どうやら彼は、レアンペ先生の罰への対策を考え始めるべきらしい。何しろ、彼の二人のチームメイトは。一人は「冷蔵庫怪人」に呪われていて、もう一人は、完全にコメディ効果を上げるためにいるのだから。




