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28. 燃え尽きる空

カイルたちは炎の渦の中、ダズ・レイブンを取り囲んでいた。だが、ダズの表情には余裕が漂っている。


「素晴らしい連携だ。だが、それだけでは俺には届かない。」


彼のファントム「レッド・ハウンド」が再び形を変え、今度は複数の炎の獣となって襲いかかる。その数は五体に分裂し、それぞれが周囲を駆け巡る。


「数が増えた!?どういう仕組みだ!」

ケンが「ライトニング・フューリー」を刀に纏わせながら叫ぶ。


「レッド・ハウンドは炎そのもの。形を自由に変え、分裂させることが可能だ。」

ダズが指を鳴らすと、獣たちはカイルたちを狙って一斉に突撃してきた。


「防げるかよ!」

カイルが盾を構え、「ヴァイオレット・スカイ」の力で炎を弾き飛ばす。しかし、その熱量に押され、体が後退する。


「カイル、俺たちがレッド・ハウンドを引きつける!お前はダズに集中しろ!」

ケンが叫び、雷を纏った刀で一体の炎獣を切り裂いた。


「俺も手を貸す!」

アリは「ストーム・ブレイカー」の砂を広げ、炎獣を包み込んでその動きを封じようとする。


「シルバーズ・ロッド、守りの結界を!」

ミゲルは杖を地面に突き立て、銀色の光で仲間たちを包み込み、炎の攻撃を軽減させる。


「ダズを倒さないと終わらない!」

カイルは決意を込めて叫び、盾を構えながらダズに向かって突進した。


カイルが盾を構えて突進すると、ダズは炎の剣を生成し、それで応戦した。


「力を纏わせるとは、なかなかの戦術だな。だが、まだまだ甘い!」

ダズは剣を振り下ろし、火柱を発生させる。その衝撃でカイルは吹き飛ばされるが、盾で辛うじて身を守る。


「まだ終わらない!」

カイルは再び立ち上がり、盾を振りかざして突進する。


ケンがその隙を突いて、背後からダズを狙った。

「これで終わりだ!」


だが、ダズは振り返りざまに炎の盾を展開し、ケンの攻撃を防ぐ。


「二方向から来るとは良い判断だが、甘いな!」


「俺たちの力を合わせれば、こいつだって倒せるはずだ!」

カイルが叫び、全員が一斉に攻撃を仕掛けた。


「ヴァイオレット・スカイ!」

カイルの盾が光を放ち、炎を押し返す。


「ライトニング・フューリー!」

ケンの雷が炎獣を切り裂き、空気中に消し去る。


「ストーム・ブレイカー!」

アリの砂嵐が一体の炎獣を完全に封じ込めた。


「シルバーズ・ロッド!」

ミゲルが放つ光が全員を守り、攻撃を支援する。


ダズは一瞬怯むような表情を見せたが、すぐに笑みを浮かべた。

「なるほど、見事だ。だが、今回はここまでだ。」


彼は炎を爆発させ、煙幕を発生させて視界を奪った。


「逃げるつもりか!」

カイルが盾を構えて突進するが、ダズの姿はすでに消えていた。


煙が晴れると、そこには倒れたレッド・ハウンドの残骸と、消えゆく炎の残り火が広がっていた。


「逃げられたか……。」

ケンが刀を下ろし、悔しそうに呟く。


「次は絶対に仕留めるぞ。」

カイルが拳を握りしめながら、仲間たちに視線を向けた。


「でも、とりあえずは無事で良かった。」

ミゲルが杖を突き立て、疲れた表情で笑みを浮かべる。


彼らは静かにその場を後にし、次の戦いに備えるための準備を始めるのだった。


次回予告

ダズ・レイブンとの激闘を終えたカイルたち。戦いの傷を癒しつつ、次なる目的地へ向かう中、新たな脅威が姿を現す――。

第28話「燃え尽きる空」をお読みいただき、ありがとうございます!

リュウの右腕・ダズとの初の幹部戦は、激しい戦闘の末に逃亡を許してしまいましたが、カイルたちの成長と連携が光る回となりました。次回もさらに深まる物語をお楽しみに!


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