ニッコリ笑って人を斬る。9
昨日は100PVありがとうございました。
暗い夜道を、一台の宅配便のトラックが倉庫へと入っていく。
さっき、今川の入ったキャリーケースを回収したトラックだ。
「今日は簡単な仕事だったな」
一人の作業員が言う。
「そうですね。今まで、奴らの後始末までしてましたからね」
後輩だろうか。少し敬語を使っている。
「なんせ、あいつら殺し屋になったばかりだったろ。これでようやく俺たちも楽ができるよ」
「全くです」
後輩が相槌を打つ。
二人でキャリーケースを荷台から下ろし、別の車に移そうとケースを動かす。
ガタッ。
キャリーケースの中から音がした。
「おい。今、音がしなかったか?」
「いや、気のせいでしょう」
後輩作業員が言う。
「一応、開けてみるか?」
「まあ、先輩が言うなら」
二人はキャリーケースを開けることにした。
「気をつけろよ」
「はい」
二人は慎重にキャリーケースを開ける。
そこには今川が、身動きひとつせず固まっていた。
「やっぱり大丈夫じゃないっすか」
「そうだったな」
二人は安堵の表情を浮かべる。
そして、気が抜けた、その瞬間だった。
今川が目を見開く。
ケースの中に一緒に入れられていた黒星拳銃を素早く手に取ると、作業員たちに向ける。
パン、パン、パーン!
三発の銃弾が二人めがけて放たれた。
二発が先輩作業員に、一発が後輩作業員に命中する。
二人とも、その場に倒れた。
パン、パン。
今川は倒れた二人の頭に、止めの銃弾を撃ち込む。
この徹底ぶりは、相当の場数を踏んでいる証拠だ。
絶命を確認すると、今川は立ち上がる。
「あの小僧……ぜってー見つけ出して、殺してやる」
そう言って、今川は闇の中へと消えていった。




