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まことはニッコリ笑って人を斬る。  作者: ほりーⅯ


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フレンド20

「舞花、準備はできている?」

「うん」

ボクと舞花は朝早く、茅ヶ崎に向かって出発した。

GPSなどで追跡されないように、今まで使っていたスマホはアジトに置いたままだ。

さらに、本来なら早く移動できる新宿駅から湘南新宿ラインに乗ることもしなかった。

尾行されないように、一度東京駅まで出て、そこから東海道線に乗り換えた。

朝早い時間で人も少なく、尾行されている様子はない。

少し安心したけど、いつもみっちゃんに「詰めが甘い」と言われているボク。

もう一度、気を引き締めた。

茅ヶ崎市は、神奈川県の中央南部、相模湾に面した湘南地域の街だ。

南には海岸が広がり、北側には緩やかな丘陵地帯がある。

サーフィンをはじめとするマリンスポーツが盛んで、海沿いには開放的な雰囲気が漂っている。

一方、JR東海道線や相模線が通り、駅周辺には商店街や住宅地が広がる。

東京や横浜へのアクセスもよく、都会の利便性と海辺の暮らしが共存する街だ。

観光地として知られる一方、少し駅から離れれば落ち着いた住宅街も多い。

海岸沿いの賑わいから離れた場所には、外から訪れた人の目につきにくい生活の場もある。

東京駅から茅ヶ崎駅まで、約1時間かかった。

電車の中では、ボクも舞花も緊張して、ほとんどしゃべらなかった。

電車を降りて南口に出ると、バスとタクシーのロータリーがあった。

タクシー側のロータリーを正面に見て右に進むと、商店街に入る。

サザン通り。

有名ミュージシャンの名前が付いた通りにある商店街だ。

サーフィンが盛んなので、サーフショップや洋風のおしゃれなレストランなどが目を引く。

その通りを海に向かって歩く。

すると、自転車が近づいてきた。

自転車のサイドにはサーフボードラックが取り付けられ、そこにサーフボードが積まれている。

二人とも「おおー」と感心した。

ようやく緊張が解けた。

今のところ、尾行もいないし、大丈夫だろう。

ボクらは途中で買い食いをしながら、サザンビーチに向かって歩いていった。

商店街を抜けると住宅街になり、その途中にはサーフショップや民宿などがある。

ビーチの近くまで来ると、目的地である常盤スポーツ整体院が見えてきた。

ここで舞花をかくまってもらう手筈になっている。

玄関で呼び鈴を鳴らすと、みっちゃんよりさらに一回り大きい、熊のような男が出てきた。

「待ってたぞ。みつの知り合いだってな。大まかな事情は聞いた」

男は笑いながら言った。

悪い人ではなさそうだ。

「ボクはまこと。こっちは舞花。よろしく」

舞花も頭をぺこりと下げる。

「キミが舞花ちゃんだな。匿う代わりに、仕事はしっかり手伝ってもらうからよろしくな」

「はっ、はい。よろしくお願いします」

舞花も大きな声で返事をした。

「とりあえず、今日は夕方まで予約がいっぱいだ。夕方まで外で時間をつぶしておいで」

そう言われたボクらは、辺りを散策することにした。

たくさんの人に読んでいただいて幸いです。ブックマークしていただけたら励みになります。

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