↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まことはニッコリ笑って人を斬る。  作者: ほりーⅯ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/89

子どもを売る悪い奴。18

二階は、本当に雑多なものを積み上げたスペースになっていた。

ホコリもたまっている。

どうやら、ほとんど使われていないみたいだ。

荷物の影になったところに、ちょうど小窓があり、事務所の入り口が見えた。

ここに隠れて、マリアがいるのか見張ろう。

ボクは少し仮眠をとった。

三時間くらいだろうか?

ボクはトラックの音で目が覚めた。

午前二時。

倉庫の扉が開けられ、中に四トントラックが入ってくる。

四トン箱車の後ろのドアが開かれる。

十三人の子どもが連れてこられた。

そのうち四人は日本人だ。

残りの子どもたちは、アジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系と様々だ。

どこかの変態に高く売るんだろう。

みんな目隠しされ、手錠もされている。

四人の男たちに地下へ連れていかれる。

声を上げる者はいない。

どうやら、これまでに何度も殴られたり、蹴られたりしたんだと思う。

恐怖での支配……。

助けたい。

でも、今は何もしない。

まずはマリアを見つけなければ。

男たちはトラックを倉庫内に置いたまま、事務所に向かう。

マリアはいるのかな?

男たちは三階に向かう。

ボクは後をつけた。

三階には男が一人いて、その男に報告している。

「大島さん。今回は十三人です」

「おい、十四人じゃなかったのか?」

「それが、船便の十人のうち一人が死んでました」

「病気か?」

「栄養失調で……」

「チッ、商品なんだから大事に連れてこいって言っていたのに。だから中東の船は……」

大島という男は舌打ちをしながら、文句を言う。

「まさか……おめーら、騙されたんじゃないだろうな」

「し、死体は確認しました」

「外傷はありませんでした」

男たちが必死に言う。

「明日、ボスが来たらどやされるぞ」

大島が言った。

大島は、ここのチームのリーダーだろうか?

たぶん、ボスがマリアなんだろう。

ボクは軽く事務所を確認しながら、倉庫の二階に戻った。

事務所の一階は、完全に産業廃棄物会社の事務所。

二階は従業員、つまり手下の宿泊施設。トイレとシャワーも完備している。

三階は大島の部屋と、その隣がおそらくマリアの部屋。

でも、ここは拠点の一つに過ぎないんだと思う。

人身売買組織の本部としては、お粗末だから。

ボクはここで、途中経過をみっちゃんに報告した。

「じゃあ、明日にはボス……多分、マリアが来るんだな」

「うん。みっちゃんの方は準備OK?」

「ああ、こっちも抜かりない」

「じゃあ、明日ね」

そう言って、ボクは通信を切った。

夕方、ハンバーガーを食べておいてよかった。

お腹は空いていない。

もう少し仮眠しておこう。

ボクはもう一度、仮眠をとった。


その頃、みっちゃんは銃の手入れをしていた。

シグザウアーP320。

傭兵訓練以来の愛銃だ。

分解してオイルを差しながら、一つひとつ丁寧に組み直していく。

柏ノ葉を始末しに行った後、バレルを交換した。

線条痕を違うものにするためだ。

ただ、そのせいか、少し銃の癖が変わった。

今までは発砲すると反動で右に跳ね上がっていたが、今度は真上に近い。

「明日は、この癖を考えて撃たなくっちゃな」

みっちゃんは独り言のようにつぶやいた。

そして、みっちゃんも銃を組み上げると、明日に備えて仮眠を取った。

たくさんの人に読んでいただいて幸いです。ブックマークしていただけたら励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。