ニッコリ笑って人を斬る。4
「どう違うんですか?」
みっちゃんが聞いてくれる。
こういうのはいつもみっちゃんの役割。
あきなママがもったいぶるように、
「今回はねー。死体を回収しなきゃならないの。死体袋に入れてね」
確かに今まで3回依頼を受けたけど、死体の回収は初めてだ。
「そう、そこでいよいよ怪力みっちゃんの出番よ」
あきなママが嬉しそうに言う。
「実は今まで死体の回収は掃除屋に任せていたけど、これからは自分たちでやること。新人のボーナス期間は前回までで終わりよ」
確かに今まで死体の処理なんかしていなかった。
仕事の後に死体が見つかったって話も聞いていないしね。
「今までの仕事を見ていて、まことがターゲットを始末して、みっちゃんは段取りと後始末。いいコンビになりそうよ。だんだんと難易度を上げていくわ」
「なんかゲームのチュートリアルを受けているみたいだね」
「そう。二人には一流の殺し屋になってもらうから」
どうも僕らは育ててもらっているらしい。
「前置きが長くなったけど、ターゲットの今川の所属している魔眼天使はアタシ達の敵対する白銀の賢者の下部組織。資金源を絶つ意味合いもあるわ。二週間あげる。上手くやってね」
「めんどくさいことはみっちゃんに任せるよ」
「もうアンタは!」
あきなママがちょっと呆れながら怒る。
「ということは、始末する場所も考えなくてはならないな。で、相手の死体を回収したらどこに持っていったらいい?」
うん。やっぱり細かいことは体に似合わずみっちゃんに任せるのが一番だ。
「掃除屋の連絡先を教えるわ。ターゲットを始末する場所が決まったら連絡して。上手く始末出来たら回収車が近くまで行くからその車に乗せるまでが今回の仕事」
「今回はどこで始末するかと、回収班に引き渡す工程がプラスされるんだな」
みっちゃんは状況を整理してくれる。
「ゲームのクエストみたいで面白いじゃん」
「あら、いつになくやる気じゃないの」
「うん。面倒なことは全部みっちゃんがやってくれるからね」
「もう、アンタって子は!」
今度は本当に怒っているらしい。
「まあまあ」
みっちゃんが取りなしてくれる。
「本当にみっちゃんはまことに甘いわね」
あきなママ呆れる。
「じゃあ帰るねー」
これ以上怒られる前に帰ろっと。




