↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まことはニッコリ笑って人を斬る。  作者: ほりーⅯ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/38

ニッコリ笑って人を斬る。35

次の日から、今川の捜索を始めた。

「みっちゃん。なんていうか、カメラがほとんど無くて……」

「おい、気を抜くなよ。カメラはなくても、外から来た人間への目はあるからな」

「どういうこと?」

「東京の人間は人に無関心だが、地方の人間は外から来た人間に強い関心を持つ」

「あまり目立つなってことだね」

「そういうこと」

 今川の居場所は、意外なほど早く分かった。

 駅の西側にある廃ビル。

 三階建てで、それほど高くはないが、横に長い建物だ。

 一階はクラブ。

 二階はスナックなどの飲み屋。

 三階は、かつてホテルとして営業していたらしい。

 入口に貼られた張り紙を見ると、今年の三月に閉店したようだ。

 みっちゃんがスマホを取り出す。

「何見てるの?」

「店舗の賃貸情報」

「借りるの?」

「まさか」

 画面には建物の平面図が表示されていた。

「ていうか、みっちゃん。傭兵の訓練に行って、スマホを使いこなせるようになったんだね」

「現場で作戦変更とかは、全部スマホだったよ。もう馬鹿にできんぞ」

「ちっ」

 一つ、みっちゃんをいじるネタが減ってしまった。

 図面を確認する。

 一階フロアは、ほぼ半分を占めるクラブを中心に、奥に五店舗のスナック。

 二階には十軒のスナック。

 三階は事務所と、客室が二十室あるホテルになっている。

 今となっては廃ビルだが、昔はかなり栄えていたのだろう。

 建物の造りを見る限り、今川たちは三階を拠点にしている可能性が高い。

 入口脇にはエレベーター。

 建物の奥には階段。

 中へ入るなら、この二つが主な経路になりそうだ。

「建物の構造は大まかに分かった。でも、あとは相手の戦力だな」

「そんなにいない気がするけどね」

「油断は禁物だ。手練れがいるかもしれない」

「任せといて」

 ボクは自信に満ちていた。

 ニックに勝った。

 あのニックより強い奴なんて、そうはいない。

 そう思っていた。

 みっちゃんは、何か言いたそうだった。

 でも、何も言わなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。