ニッコリ笑って人を斬る。2
ドンドンドン、ドンドンドン
「まこと、起きろ! もう昼だぞ!」
部屋のドアを叩く音がする。
でも、眠い。
「もう少し寝てる~」
「おいおい、今日は自動車学校だろう。遅れるぞ!」
「キャンセルする~」
「免許はいらないのか?」
「みっちゃんが運転すればいい」
「俺が一生運転手するわけにはいかないだろ」
「ほんと今日だけだから」
「仕方ないな」
「みっちゃんはバイト?」
「今日はスーパーでバイトだ。夜の9時までには帰る」
「いってら~」
そんな会話をしているうちに、僕は再び眠りに落ちた。
僕の名前は、まこと。
18歳。
性別どっちだっていいじゃん
身長153センチだから、よく小学生の男の子に間違われる。
職業殺し屋。
別になりたかったわけじゃないけどね。
さっきのは相棒のみっちゃん。
50歳くらい。♂でゴリマッチョ。
元中学の体育の教師で同じく殺し屋。
闇金に3億5千万円の借金したせいで、殺し屋にならざるを得なかったらしい。
本当は、人なんて殺せないくらい優しんだけどね。
ぐっすりと寝て、目を覚ます。
時計を見ると、ちょうど夜の9時だった。
「ただいま」
ちょうどみっちゃんが帰ってくる。
「みっちゃん、おなかへった~」
「おいおい、まだ食べてなかったのか?」
「寝てた~」
「ちょうど売れ残りのトンカツをもらったから、カツ丼にしてやる。すぐ作るから待ってろ」
腹ごしらえを終えたところで、みっちゃんが言った。
「さあ、事務所に行くぞ」
「めんどくさいな~。」
「さあさあ、仕事、シゴト、おしごと」
みっちゃんに促され、ボク達はアジトを出て事務所に向かった。




