第6話 地下水を見つけろ!
扉からクエスト報酬として出てきたのは人間と動物、そして箱だった。
僕は箱を開ける。中には色々な種類の種が入っていた。
「なるほど…。母上はこれで農場を作れと仰っているのか…。」
僕は辺りを見渡す。石だ…。地面を触る。石だ…。どこまでも石だ。
こんな石だらけの場所でどうやって育てろと…。
困り果てていると扉から出てきた人間の中の一人が話しかけてきた。
「アモール様、お困りのようですね。」
「あぁ、困っている。土もない、日もこない、食物を育てるだけの水もない…。こんな場所でどうやって育てろと言うのだ…。」
「それならちょうどよかった。ヴェヌス様から伝言を伺っておるのです。」
「母上から?」
「はい。」
「母上はなんと?」
「土は道具を使え。水は地図をみろ。日光は神力だ。とのことです。」
「なるほどな…。」
母上は最初から全部用意してくれていたのだ。ありがたい。と、思ったがよくよく思い返してみれば僕は母上から半ば強制的にここに連れてこられて国を作れと言われたのだ。これくらい教えてもらえるのは当然ではないか。
「まぁ…、母上への愚痴は置いといて、お前ら何人いる?」
僕は扉から出てきた人間に話しかける。すると先程話しかけてきた男が答える。
「男が10人、女が10人の合わせて20人ほどです。」
「ならまずは生活に必要不可欠な食べ物と家を作ることにする。農場は僕が作るからお前らは『とるよくん』から資材を持ってきて家を作れ。なにか質問がある奴はいるか…。
いないようだな。
さぁ、仕事に取りかかれ!」
「はい!」
人間達は連携して家を作り出した。
さて、と。僕も仕事するか…。
まずは水からだ。確か、地図に書いてあるんだよな。
えーっと。
キョロキョロと地図を見る。
多分これかな。
水滴のマークが置いてある場所に行ってみる。
「何も…、ないな…。」
辺り一面先ほどと変わらない石に覆われている。
間違えたのか?
地図と現在地を何度も見比べる。
いや…、あっているはずだ。
水は、どこに…。
まさか、地下水か。
勢いに任せてその場の地面を掘ってみる。すると、ものすごい勢いで噴き出た地下水が天井に当たる。その様子はまるで壊れた噴水のようだった。
その噴き出た水は天井に当たった後跳ね返ってこちらに落ちてくる。
……?これ、やばくないか。
「ぎゃー!!!」
噴き出て跳ね返ってきた水が頭に直撃する。
痛い、冷たい、最悪だ!




