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結衣と月夜と不思議な四つの世界  作者: 氷華 桜梨
38/51

髪型

 見届けると、さっそく私の髪型をどうしようかと言ってきた。


「三つ編みもいいけど、シンプルに二つ結びでもいいわね…」


「アクア、お姉ちゃんは二つ結びがいいと思うの」


 アクアちゃんはそう言うとリボンを取ってくると言って自分の部屋に行った。

 二つ結びか…よくお母さんにやってもらったな…


「じゃあ、二つ結びでいいかしら?」


 フィオラさんはそう言うと、私を背もたれのない椅子に座らした。アクアちゃんが大量の色々な色のリボンを持ってきた。


「どの色がいいの?」


 私は、アクアちゃんが持ってきたリボンの色を見てみた。

 うぅん…薄紫は綺麗だけど、パパに似合わないって言われてたっけ…

 桜色かちょっと幼いかな…

 この緑色綺麗だな…

 今回は緑かな?

 私はそう思って、緑色のリボンがいいなとアクアちゃんに言った。そうすると、さっそく手にして適当な長さに切り、先端を軽く火で炙った。火を使うのは危ないから私が…と思っていたけどあまりにも手際が良く言っても渡してくれなさそうな感じからやめた。


「さっさとやっちゃいましょうか」


 フィオラさんはこれまた、慣れた手つきで私の髪の毛をといた。


「結衣ちゃんの髪の毛はサラサラでふわふわね…懐かしいわ」


 懐かしい?

 ちょっと最後の言葉が私の中で引っかかったが特にそれからはなにも無かったので気にしなかった。カピが足にまとわりついていて毛が私の足をくすぐった。


「さあ、できたわ!」


 フィオラさんは私に鏡を差し出すと見るように言った。


「とっても似合ってるわよ!」


 下に緩く結ばれた私の栗色のくせ毛の髪は今日も元気に跳ねていた。緑色のリボンは私の濃い緑色の目ととても合っていた。


「ありがとうございます」


 いえいえとフィオラさんは言うと、自分の支度をするわと言って自室に戻っていった。アクアちゃんの方を見てみると、こちらをじっと睨んでいた。

 なんか、顔についとるのかな…

 なかなか目が離せられへん…

 しばらくたって、私はあることに気が付いた。

 もしかして、私の同じ髪型にしたいんかな…


「…同じ髪型にする?」


 はっ!と驚いた顔になり、耳が若干赤く染まった。

 図星か…

 髪の毛、いじるの好きだからやってあげようかな…


「私で良ければやるよ?」


 腰かけてた椅子にアクアちゃんを座らすと、足をぶらぶら動かし、若干鼻歌を歌っているのを見て嬉しそうなのが分かった。

 アクアちゃんの髪の毛をとかしていて気づいたことがあった。先ほど見せてくれたキノコの実験をずっとやっているからか、髪の毛の間にたくさんのキノコが乗っていた。私はそれを一つずつ取っていき私と違ってサラサラな水色の髪の毛を二つ結びにした。髪質が違ったため、少し私のより高めに結んであげると、とても喜んだ。


「お姉ちゃん、大好きなの!」


 突然抱きつかれた私は、バランスが取れずによろけてしまった。幸い、何とか踏ん張れたものこれからは注意しとかないと、と思った。


「お待たせ!」


 フィオラさんが来ると、私たちはお買い物へと出発した。カピも付いていくと抗議されたが、今回はペット禁制の店もあるかもしれないからという理由でお留守番となった。

 外に出ると、私がいた世界と正反対のところに来たんだなぁと改めて実感した。この町では市場、大きなビル、資材豊富な市場どこをとっても私がいた世界より進んでいた。太陽の光が強く、明るいこともここにきて初めて知った。あと何より、みんな知らない人だというのに気軽に声をかけてくれる。特に市場の人たち!


「お嬢ちゃん、新鮮な野菜を買っていかんかね?」


「いやいや、こっちの豆腐を…」


「だめだめ…お嬢さんには我が一押しのパプリカを…」


 めっちゃ繁盛してるな…

 おば、お姉さんたちには悪かったけど、フィオラさんたちが先へ先へと行ってしまうからすいませんと頭を少し下げて先を急いだ。


桜梨です!

結衣の髪の色をあらかじめ決めていたのですが、出すのが遅くなってすいません…

次は氷華の番です


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