↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/40

第24話 最後の試練がやってくる!

「葵くーん! こっちー!」


 声のする方を見ると足がつくギリギリのところにいるのか、首からしたが海の中に隠している先輩の姿があった。

 

 「……慣れるの早いな」


 泳ぎ方を教えてから結構な時間が経っていた。

 最初は海の中に潜ることを怖がっていたものの、何回かやっていくうちに慣れたのか、足をバタつかせながら少しは泳げるようになっていた。

 元々、運動神経がいいのかもしれない。


 「葵くん早くー!」


 これまでのことを考えていると、しびれをきらしたのか、何度もジャンプしていた。

 数時間前まで潜るたびに「こわいー!」って大声をあげてたのは何だったんだろうか。

 そんなことを思いながら、ゆっくりと彼女のいる方へ足を進めていく。


 「あれ……?」


 先輩がいた付近にたどり着いたのはいいが、肝心の姿がどこにもなかった。

 あたりを見渡しても姿はなかった。


 「ま、まさか……」


 溺れたのかと思いいそいで、海の中へ潜ろうとすると、足首を掴まれる感覚がしていた。

 すぐに潜ると、先輩が俺の足首を掴んでおり、俺に気づくと今にもイタズラをするんじゃないかと言わんばかりの顔でこちらを見ている。


 「驚いた?」


 先輩はすぐに目の前にあがってきた。


 「驚いたどころかヒヤッとしましたよ……」


 ため息混じりに返すものの、俺の心情が伝わっていない先輩は子供のように楽しさを顔全体で現していた。


 「そろそろ疲れてくると思いますし、一旦戻りましょうか……」

 「うん!」


 元気いっぱいな声で返す先輩をみて、本当に先輩なんだろうかと思い始めている自分がいた。

 

 

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 「ぐっへっへ〜アオバきゅんおねーちゃんとおいしゃさんごっこを……むにゃむにゃ」


 海の家に戻り、飲み物を受け取ってじぶんたちの席に戻ると、先輩がテーブルの上に突っ伏して寝ていた。

 長時間海の中にいたから思っている以上に体力を使ったのだろう。


 「……それにしても夢の中で何をしているんだか」


 これまでの彼女の行動と言動からある程度察しはつくが、深く考えるのはやめておこう。


 頼まれたジャスミンティーが入ったグラスを置くと、ムクリと顔をあげる先輩。

 その顔は脳が完全に覚醒していない、人には見せられない顔をしていた。


 「あ、あるぇ……服を全部脱がせたはずなのに、何でもう服きてるのぉ?」


 一体夢の中で俺というかアオバはどんなことをされていたんだ……

 

 「頼んだジャスミンティーもってきましたよ……」


 ツッコむと耳にいれたくないことまで聞かされそうなので、何も聞いていないていで返す。

 グラスに気づいた先輩はストローから勢いよく飲み物を吸い上げていった。


 「ってかさ……消化不良だから、葵クンで続きをしていい?」


 飲み物を口にしたことで少し目が覚めたのか、顔ははっきりしているが、脳はまだ夢の中にいるようだ。

 俺は自分の頼んだコーラを飲むとため息で返していた。


 「むぅ……なんか葵クンが冷たい」

 「今、キンキンに冷えたコーラを飲んでるからかもしれないですね」


 したり顔で返すと先輩は目を細めた、俗にいうジト目でこちらを睨んでいた。

 そんな彼女をみて、リオさんで見ていたいという……1彼ぴとしての感情が芽生え始めていたのはここだけの話。

 

 『予定通り本日19時より花火大会を実施いたします!』


 海の家でのんびりしていると、海岸にノイズ混じりの放送が流れてきた。

 それなりの時間をここで過ごしていたので、日が暮れようとしており、今日一日燦々と照らしていた太陽が海の中に沈む寸前だった。


「わっ、もうそんな時間だったんだ!楽しい時間ってあっという間だね」


 一緒に放送を聞いていた先輩が声を上げていた。


「この海の家でも花火は見れるみたいだからこのままでいいよね!」

「いいですよ。 その前にそろそろ着替えたほうがいいかもですね」


 夏とは言え、夜になれば多少温度は下がる。俺はパーカーを羽織っているが先輩は下着と同じに近い水着姿では下手をすれば体を冷やしてしまう。

 コラボ配信が近づいているのでそれは避けたいところ。


「うーん、ずっと葵くんがじっくり見てるからこのままがいいかなとは思ったけど、それじゃ着替えてこようかな」


 先輩の言葉にため息で返す。

 この場所はキープしたかったため、先に先輩がきがえることになったので俺はここで待つことに。



「葵くん戻ったよー」


 暫くの間、外の景色をボーッとしながら待っていると大きなカバンを持った先輩のすがたが視界に入った。

 片手にはプラスチックのコップにはいった黄金色の飲み物をもって……


「……思っていた以上に遅いと思ってたらビール買ってたんですか?」

「だって花火大会といったらビールは必須でしょ?」


 さも当たり前と言わんばかりの顔で言っているが、未成年に同意を求められても困るんだけど……


「それじゃ着替えてきますので、ここお願いしますね」


 先輩が椅子に座るのと同時に立ち上がり、更衣室へと向かった。

 


「葵クーン! おかえりー!おねーちゃんさびしかったよぉ!」


 更衣室でシャワーを浴びてから着替えただけなので席を離れたのは15分ぐらいだろうか……。

 カップのビールはなくなりかけており、そのせいといえるかわからないが、先輩の顔は赤くなっている。


 俗に言うできあがっている状態だ。


「あまりも寂しすぎてアオイニュウムがなくなりかけてたんだぞ! お詫びに葵クンのことをペロリンチョしてもいいよね! もちろん答えなんて聞く気ないけど!」


 最後にグッへッへと下品な笑いを浮かべる始末。

 まさか、最後の最後でこんなことが起きるなんて誰が予想するだろうか。


「……はぁ」


 俺は先輩に聞こえるぐらいのわざとらしい大きなため息をつくが、効果は全く無いようだ。

 そうこうしているうちに花火大会開始のアナウンスが海岸中に響き渡っていった。

お読みいただきありがとうございました!


ランキングに載ってみたいですので応援宜しくお願いします!


その際にこのページの下(広告の下)にある、


「☆☆☆☆☆」を押して評価をしてくださると泣いて喜びますので


ぜひページを閉じる前に評価いただけたら嬉しいです!


感想もぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。