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秀秋君、ロックで元和偃武は出来ないよ? (不定期連載版)  作者: 秋鷽亭


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15話

本当に一進一退だな。

なんか、秀秋が寝返ったら勝負が即決まったとか、戦う前から勝負は決まっていて戦い何てなかったとか、色々言われていたけど。

俺が寝返らなかったから、長引いているのか?

戦いって、数日の戦いってあまりないはずなんだよなぁ。

小牧長久手は長かったけど、秀吉と家康がそれだけの準備をしていたのであって、今回のような戦いでは長期間は難しい気がする。

兵站を考えている秀吉や三成なら長期の補給体制を固めただろうけど。

今回、三成はそこまでの権限もなかったから補給体制は出来ていないだろうな。

家康は、正則とかから兵糧を提供させていたから、たんまりありそうだし、権限を一手に握っているから万全な気がする。

まして、増田長盛は家康に通じているから、どこまで三成や輝元に協力するか。


「なあ、吉継」

「なんです」

「長陣になるかな?」

「ここまでの兵数と陣立てなので、なりえますね」

「なら、こっちは不利じゃないか?兵糧や物資の輸送は?」

「大坂や京から輸送はされる予定ではあります」

「なら、家康あたりが伊賀や甲賀あたりを使って襲撃したら、滞るな」

「ふむ、それはそうですね」

「いくら護衛を付けたところで、少数の襲撃で遅滞させれば滞るし、兵たちも動揺するな」

「確かに、後で石田殿や大坂の増田殿に伝えておきます」

「よろしく。しかしこのまま、藤堂や京極、脇坂らを剥がさないと家康には届かないなぁ」

「突撃しますか?」

「そりゃ、ロックだが分が悪すぎる」

「おや、ちゃんと状況を把握できているんですね」

「馬鹿にするなよ!突撃するにしても、分厚すぎるだろ」

「まっ正面から行かなくても、奇襲すれば良いのでは?」

「無理だな。家康の周りにはスナイパーが居るから、近づくなら乱戦にならないと無理だ」

「すないぱー?南蛮の言葉ですか?」

「まあ、そうだな」


南蛮というか…英語だからイギリス?

今ならイングランド?

いや、本当に英語なのか?

日本語は言葉色々入っているから…


「大島とか言う弓の名手がいるだろ?」

「ああ、居ますね。それ以外にも三河者には強弓のもの多いですから、確かに近づきにくいですね」

「乱戦になれば、弓も弾けないだろうけど。そうなると、次は柳生とかなんだよなぁ」

「そうですね」

「どうしたものか…」


元康が大津を落とすのは今日なんだよなぁ。

後始末して、移動しても、早くても三日はかかるんだろうな。

そして、秀忠も三日ぐらいに着く。

長期戦になりそうな話だな…


「これは、長期戦を想定した方が良いですね。石田殿や宇喜多殿と話をしないといけません」

「そうなったら、元康や秀忠もくるだろうな。どっちも援軍が来る形になって、さらに長くなりそうだな」

「なるほど、大津は時間がかかりすぎていますが、もうすぐ落城するでしょうし、江戸中納言殿を真田殿によって上田に留め置くことも難しいでしょうから同じぐらいになりますか」

「そうだろうな」


ん?

伝令か?


「殿」

「どうしました」

「毛利勢が南宮山を下りて、徳川方を攻撃し始めたようです」

「…そうですか」


やっと、動いたか。

兵数的には勝てるだろうし、毛利は中国地方で鍛えられた兵を持っているから負けることはないだろう。

幸長や輝政らは手ごわいだろうが、兵数で押せるはず。


「徳川殿の事ですから、直属に置いている兵を後詰で派遣するでしょうね、毛利勢も押し切れるかどうか」

「そうか、そうだなぁ。毛利だけでは戦況を覆せないか」

「それはそうです、兵数は互角ですので」


くそう!

俺の華麗な動きで、家康まで一直線!とか思っていたなのになぁ。

アレか、寝返った感じで、家康のところまで行けばよかったのか?

おのれ!!!


「俺の歌を聞くんだ!」

「今この時に、和歌や連歌ですか?意味が分かりませんが?」

「そっちの歌じゃねぇ!」





『大谷吉継の陣』


毛利勢が動きましたか、小早川殿と同じく吉川殿も内通していると思っていましたが、うれしい誤算ですかね。

どちらにせよ、総大将になっている毛利家は徳川殿によって潰されるはずです。

どれだけ、吉川殿が交渉していても、遠くにある大領を持っている大名を徳川殿が許すわけがない。

前田殿のように母親を人質に出したとしても、信用しきれないでしょう。

吉川殿も気が付いてないわけがないと思いますが、要らぬ野望を抱いた毛利殿や家中の者を抑えるには、所領を減らして動けないようにしたいのかもしれませんね。


「とりあえず、前線にて、毛利勢が参陣した事を風潮せよ!それと同時に、浅野殿、池田殿らが寝返ったと広めよ!」

「誰も信じないのでは?」

「構いませんよ、ついでに山内殿も併せて言わせましょう。彼らは豊臣恩顧でもありますので、一部でも混乱すれば良いのです」

「ああ、なら長政も絡めたら?親父の如水に言われて内通していたとか」

「ふむ、面白いですね」

「高虎らは無理だろうけどな…いうだけ言ってみたら?」

「そうですね」


小早川殿が此処まで話が出来るとは思いませんでした。

若さゆえに酒におぼれていると思ったのですが…

ただ、となりで、変わった形の木を振り回したり、意味の分からない言葉を聞いたこともない節で声出ししているのは勘弁してほしいです。

眼が見えにくくて感謝する異になるとは…

家臣たちも大変でしょうね





『福島正則』


暇だな、本当に暇だ。


「殿」

「あん?」

「このままで良いのですか?逃げれるのでは?」

「良いんだよ、三成を殴れるし、秀秋と話していて確かに徳川殿を信用するのは豊臣家にとって良くないと感じ始めたからな」

「しかし」

「約束は約束だ、破ればどれだけ馬鹿にされるかわからん」

「はあ」

「ああ、陣にはいつでも動けるようにはしておけといっておけ」

「え?」

「攻めるも退くもあるからな」

「はっ」


どうなることやら。

毛利元康…元康

徳川秀忠…秀忠、江戸中納言

大島光義…大島

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