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秀秋君、ロックで元和偃武は出来ないよ? (不定期連載版)  作者: 秋鷽亭


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12話

うーん、こっちの方が遺骸が多いな。

まあ、未だに合戦中だから片付けれないんだろうが。

正則イメージなら、前線で暴れ待っていそうだったが…いないな。

猪武者のイメージだったのに…騙された!


「嫁さんに、ケツを叩かれて泣きまわって逃げていた正則くんいますか!」


思ったけど、俺って声が通るな。

こんな煩い状況でも、声が響く、やっぱり俺は天性のロックスターだな!


「ひゃっほー!!!」

「殿?」

「なんだ、親次?」

「こんなところで奇行はお控えください。他家の者たちも見ています。恥です」

「お前、結構いうな!」


まだ来ないか?


「酒に失敗して、酒癖が悪くて周囲に迷惑をかけるおこちゃまの正則くんはいませんか!女に手を出して、嫁さんに箒で叩かれまくり、涙をこらえて逃げ回った正則くぅ~ん!」


皆こっちを見ているな。

いま戦っているんじゃないの?

そんな事やっていると、やられるぞ?

ん?

なんか来たな?

おお、雄たけびを上げながら誰か来たな…正則か?


「誰だ!俺のことを言っている奴は!嘘を吐きやがって!」


いやいや、皆目をそらしていないか?

戦いを止めて、避けているな…


「俺だよ、俺!正則くん!」

「オレだよって、誰だ!って、秀秋か!」

「おう!マイフレンド正則!」

「ま、まいふれんど?」

「どうかしたか?」

「お前、三成にしっぽを振ったらしいな!だから、性根のないやつは!」

「そんなこと言うなよ、嫁さんに箒で叩かれて喜んでいる奴のくせに!」

「何を!」

「嫁さんの事怖いんでしょ?」

「こ、怖くないわ!俺がゆうこと聞かせているわ」

「じゃあ、親次、このことを書いて、正則の嫁さんに書状を送っておいてくれ」


親次が冷めた目でこちらを見ている!?

そ、そんな目で見ても感じないんだから!


(お前のノリについていけねぇし、ついていくやつ居るのか?)


ジンのツッコミが頭に響く!?


「ば、馬鹿野郎!そんな事するな!」

「なら、一騎打ちするか」

「は?お前が、俺に勝てると思っているのか?」

「さあな」

「どうせ、卑怯な手を使うのだろう?」

「そうかもな」

「殿、小早川様とは私がいきます」

「おや、家臣に任せるのか?嫁さんの後ろに隠れるぐらいだから、家臣の後ろに隠れるのか?」

「な、なんと無礼なことを!」

「…ふん!才蔵、おわしがいく」

「い、いえ!ここは私が!」

「ここまでなめた事を言われて、一騎打ちを避けることが出来るか!」

「わ、分かりました」

「じゃあ、いいか?」

「その頭を貫いてやる!」

「…お前、豊臣への忠誠篤いと公言して、その一門に対しての発言か?酷い話だな」

「い、いやな」

「まあいいか、ではいくか」

「お、おう」


気持ちを切り替えたのか、顔つき変わったな。

やっぱり、迫力あるなぁ

お、こっちに槍を構えて突っ込んできたな。


「うお!?」

「ちっ、躱すか」


おう、やっぱり槍の突きは鋭いな。


「お前槍も持たず、どうやって戦う気なんだ!」


また突いてきて、そのまま横に脇腹狙って、払ってくるか!

だが、身体を倒しながら槍を持って、馬から飛び降りて体重をかけて…って、槍を離さず、持ち上げる気か!

怪力ではあるが、流石に槍の先に近い場所に俺の体重を、鎧兜を含めた重さなら…

ほら、槍を離さないからバランス崩した!

そこで、紐の両脇におもりを付けたボーラを、その槍を持っている腕に投擲!首にも投擲!


「なんだ、このおもちゃは!」


そして、この棘の付いた塊を馬に投げれば!

馬が痛がって暴走しだす!

おお、落ちないように踏ん張ろうとしたが、残念、そのボーラに付いた紐の先にはあの木々に繋がっている!

そして、あばれで動き出した馬の反動で落馬する!

押さえつければ!

関節技もあるけど、多分力技でとかれるだろうからジャンピングエルボー!


「ぐはっ!」


落馬して、頭が混乱していたからか、まともに反応できなかったな!


「これで、チェックメイトだ!」


そう言って、首に短刀を突き付けた。

反撃の可能性もあるが、その前に刺せるから勝か?

他のむ、悪あがきするなよ。


「ぐっ」

「と、殿!」


ちっ、福島の奴らがこちらに来るな、どうする?


「来るな!恥をかかせるな!」


おお、一喝したら止まったな。


「さあ、俺の首を取れ」

「なんで?」

「何を言っているんだ、お前が勝っただろ」

「そうだな、勝ったから言うこと聞け」

「だから、何を言っている?俺の首を取るために一騎打ちしたのではないのか?」

「ちがうぞ?」


そんなぽかーんとした表情するなよ。


「じゃあなんでだ?」

「家康を殴るために協力してもらいたいからだ?」

「…何を言っているんだ、さっきから?徳川殿を殴る?意味が分からん」

「喧嘩売ってきたから家康が」

「何を言っているだ?戦をしているんだぞ、喧嘩もくそもない!」

「いや、藤堂から鉄砲で攻撃受けたからな。なんかムカついて!てへぺろ!」


(きつい、きついぞ、お前のてへぺろは!)


うっさい、頭の中のジン!


「む、むかついただけで、三成に味方したのか!?」

「三成の味方じゃないぞ?あいつは頭は良い、書状の処理も良い、だけど、人間性が破綻しているからな、家康殴った後はあいつも殴る!」

「本当に、お前は何を言ってるだ!」

「とりあえず、立てよ」

「…はあ、分かった」


座って話してもいいが、一応ここは戦場だからな。


「それで、何をさせる気だ?あ、三成殴るなら俺もやらせろ」

「いいぞ」

「いいのかよ!まあ、どうせ、この戦負けたら所領も失うだろうし、気晴らしに殴るか!」

「おうよ!で、な。家康殴るには、守護神がいるだ?」

「本多殿か…あれは、俺でも勝てないぞ?」

「分かってるよ、あれは一騎打ちで勝てるのは、宗茂ぐらいじゃないか?慶次郎とかもあやしいなぁ、生きていれば鬼武蔵の長可もいい勝負かもしれないけど。だから人数を集めて、勝負する。吉継には一人では何もできないから兵を倒せばよいと言っていたんだが、それはロックじゃない。忠勝と柳生の連中がじゃまで、家康が殴れない。だから、手札をそろえたいので正則くんに白羽の矢がぶっ刺さりました!」


(お前はロックを都合よく使いすぎだし、パンクとラップと童謡民謡の違いも分かってねぇ!)


だから煩い、心のジンよ!


「…はあ、どうせ、此処で敗れ死んだ身だ仕方あるまい。三成を殴れるならな」

「でも、殴るときは手加減しろよ?お前の力はやばいからな。三成の顔が砕けるかもしれん」

「それはないだろ。あいつもそこまで弱くない」

「そうか…それで、お前んところの吉長も連れて行く」

「才蔵は宝蔵院で槍を学んだからな、槍の使い方だけでは本多殿にかてるだろうが、あの強さはそれだけじゃないんだ。後は、久勝も連れて行くか」

「久勝?」

「仙石久勝と言ってな、秀久の兄で兵法者だ」

「そうか、柳生対策になるかな…ああ、スナイパー居るんだった」

「すないぱー?」

「ああ、弓の名手か…大島のじいさんか…徳川には弓を使うやつがいるな」

「対策どうするかなぁ、家康殴りたいだけなんだが…」

「発想がガキだな。殴ってどうするんだよ?あれで、徳川殿は剣の使い手だぞ?」

「え?」

「なんだ、知らないのか?柳生にもなれっているし、剛剣だぞ?下手に受けると刀も折れるんじゃないか?高齢だが、油断できないぞ」

「まじか!?」


誰も教えてくれなかったぞ!

家康がそんな剣の使い手とか!

確かに体系から、地らかも強いと思うが…

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