第二十七話 聖剣の守護者
こんなところでどこかの貴族の冒険者様に会うとはな……
でもこれ助けないとやばそうだなと思い、俺は襲い掛かられている少女を助けた。
よし、かっこよく決めれたな、なんか俺いつもよりだいぶかっこいいのかな?
そんな風にナルシストしていたら、少女が話しかけてきた。
「危ないところを助けてくれてありがとうございます。私の名前はエレノア・シュエル・サーバリアルス、この帝国の公爵家令嬢だ。
「公爵家ということは王様の親戚か」
「はい、私の母メルシア・シュエル・サーバリアルスは現皇帝ルドルフ・ランス・サーバリアルスの妹にあたります」
そう言って、俺に説明したがどでかい蛇がむくりと起き上がりこちらに迫ってくる。
「ちっ、しかたないなぱぱっと倒してしまいますか」
「ぱぱっと!? ですか?」
「そうだ、ぱぱっと」
俺は念力を使い、蛇を抑える。
そして風の魔法を使い細切れにする。
そのまま念力で圧死させた。
ズガガガ―ン!! 蛇は死んだ、そして体が消失してドロップ品が出てくる。
凄いでかい皮と、牙と、睾丸か。
それと宝箱が現れた。
しかしそれに触れようとすると……
「立ち去れ……それに触れていいのは剣聖アルネトリア様だけだ…………」
そこには謎の霊が現れた。
独特な和服のような物を着ている、真っ赤な深紅のバラのような色と桜色の模様が混在している。
そんな謎の少女の霊が攻撃してきた。
俺は念力を使うが霊には効かないようだった。
「くそっ、効かないか。ならばこれで……」
俺は炎の魔法で焼き尽くそうとした、だがこれも効かない。
こうなれば直接触れて、サイキックパワーを注ぎ込んで、消滅させてやる。
俺は霊に触れられた。
ぷるんっ、そこに柔らかな弾力のあるたわわな果実があった。
「あふんっ。まさかあったその瞬間にセクハラされるなんて……なんて奴なの……」
その少女の霊は前髪が隠れて顔が良く見えなかったが、顔が見えるようになっていた。
結構可愛いな。
「なんでこんなところにいるんだあんたは?」
「聖剣を守護しているよ。ボスを倒せてもそれを持つのに資格がないものはあたしがやっつける」
長い髪を揺らしてそう答える少女の霊。
「名前なんて言うんだ?」
「メイ」
「じゃあメイその聖剣とやらを渡してくれ」
「だが断る」
「お願いだよって言っても俺じゃなくてそこの御嬢さんにあげるんだけど」
「いいのか? 私が貰って?」
「駄目。あなたならいいけどとてつもない力を感じるからあなたなら持っても良い」
「つうか霊なのに触れられるって変だな」
「霊だけど半分は生きているのよ肉体を構成している要素を魔粒子という物に変換してもらったのよ。それで遥か昔から霊みたいだけど生きている感じね」
「よくわからんが触れられるからお前は人間なのか?」
「人間を超越しているとも言えるわね。ご飯だって食べるし、睡眠も必要ね。もちろん魔法も使えるわよ」
「剣聖アルネトリア様って?」
「知らないのですか? 数基さん。剣聖アルネトリアとはサバリア帝国の遥か昔のいたと言われている、最強の剣聖です。無敵の強さを誇ったと言われています」
「そうアルネトリア様の聖剣がこの宝箱に入っている」
「ちょっと見せてもらうぞ」
「残念。資格ないものには開けることすら出来ない」
「開いたけど」
「嘘。なんでいやあなたなら開けられるか、納得した」
「これが聖剣……」
俺は鑑定してみたこの聖剣を。
聖剣ウィンダルムーン ランクSS
攻撃力+12000 速度+2000 魔力+2000 幸運+500
剣聖アルネトリアが使用した聖剣。生涯これを使用したことにより剣に魔聖が寄り付き、力が増幅した。『ムーンエンド』と叫び剣を揮うと破壊的な攻撃が出来る。
凄い力だな、これなら俺の物にしても良いが……ちらっ。
凄い顔でこの聖剣を見ている少女がいる。
エレノアが物凄く欲しそうにしている。
「持ってみるか?」
「いいのですか?」
「ほれ」
「!? 重い、重いです、重すぎですなんですかこれ??」
「へ~まだ持てるのね。それなら意外と見込み有るのかもね」
「どういうことだ?」
「資格がない者ほどこの剣を持つと重すぎて持てない。辛うじて持てるから少しは資格があるのかもしれない」
「じゃあしばらくこれは俺が持つことにするか」
「それならいいよ。じゃあそういうことで」
「なんでついてくる……おまえは」
「だって私は聖剣の守護者だから聖剣とセットなわけよ。だからあなたについていくわよ」
「まあいいか一人増えたぐらいどうということもないし」
俺は迷宮を出た。
エレノアとはここで別れた。
と言ってもサバリア帝国の帝国領の公爵家の敷地に住んでいるらしい。
こんどこそ自分の力で聖剣を手に入れると意気込んでいた。
俺はまだまだ素敵な出会いがあるかもしれないと思い、家路に着いた。




