第十九話 カナンと食事会の準備と謎の美少女店主
いきなり何を言うんだこいつは……
カナンと言う猫人少女は俺を主と任命したいと言い出した。
どういうこっちゃと思い俺はそのことについて聞いてみる。
「俺を主ってつまりどういうこと?」
「主とは主君であり、ご主人様でもあります。古い言い方だと殿様とも言いますね。まあつまり偉い人です」
「いやまあそうなんだけどさ……そうじゃなくてなんでいきなり俺が主にならないといけないわけ?」
「それはですねあなたこそ私の主に違いないと私の直感がこの尻尾だってビンビンキテマスきているんデス!!! だからあなたは私の主となるお方なのです!!!」
カナンは目をキラキラと言うよりギラギラさせて尻尾をビンビンと逆立てて言い放つ。
つまりこの娘は信じやすいのか自分の直感を……でもなあなんで俺なんだろ?
「なぜ俺なんだ具体的理由を述べてみろ」
「具体的理由!?………………………………………………特に思いつかないでござるにゃぁ」
この猫……少しだけむかついたぞ。
でもかわいいけどな……語尾ににゃぁをつけたら余計に猫っぽしな。
ただござる口調だけは気に入らないな……まあいいけどな本人が使いたいなら。
「そうだな……俺はお前を仲間にしても良いと思う」
「本当にゃぁ!?」
「だが……主と言うのはまあ呼びたいのなら呼べばいいよ」
「え~カズキこの女の子仲間にするの~私との二人きりのラブラブ日和はもう訪れないの~」
「別にラブラブってほどじゃないだろ」
「嫌だ~~~!!」
「五月蠅い黙れお子様エルフ娘」
「酷い~~~~~」
「これはこれは主の仲間のええと……」
「エリー」
「エリー殿でござるかよろしくでござるにゃぁ」
「多少不満はあるけどよろしくと言われたらよろしく返さないとね……よろしく」
「おおもう仲良くなったのかお前たち」
「別に~」
「主殿もよろしくでござるにゃぁ!!」
こうしてカナンが仲間に加わった。
ということで今日はもう疲れたので修練の箱庭にあるマイハウスに戻ることにした。
「ここは何でござるか!?」
やはり驚くか。
まあ仕方ないか。
「ここは俺の能力で作った……わけではないのか用意された空間と言えばいいのかな?」
「そうでござるか……凄いでござるな」
「凄いでしょカズキはヤバいくらいに最強だからね」
「そんなに褒めるなよ~エリー」
「顔がにんまりしてますが」
「なったら駄目なのかよ」
「数基殿は凄いです」
そうして俺達は食事にすることにした。
こんなこともあろうかとこの前仕入れておいた、コカトリスの肉を用意した。
あのコカトリスは希少種のBランクのモンスターだった。
普通のコカトリスと違い羽根の色がなんと金色なのである。
しかもお肉の色まで金色かと思いきや普通にそこは真っ白な雪のような色である。
だが肉は美味で凄ぶる舌がとろける美味さだと言う噂だ。
こいつをギルドに持って行ったときはとても驚かれて、しまいには肉を売ってくれとせがまれたが俺はもちろん断った。
こんな良い肉を売るなんてとんでもない。
もちろん食うに決まっているだろ。
しかもまだテクノロジーボックスに残り5体もある。
これはサバリアの洞窟で狩った分だな。
俺はコカトリスの肉で何を作るか考えていた。
やはりあれしか思いつかない。
鶏肉と言ったらあれだろうと思うがみんなは受け付けてくれるか疑問が出るな。
それでもその料理を出すのはまあいささか勇気が必要かもしれない。
なにせこの世界には存在しない新たな調理方法だと思うからだ。
だが喰いたい、一応ロー○ンのからあげ君は常備しているが、あれはからあげ擬きであるから俺は実はそんなに好きではない。
好きでもないのに常備しているのはどうかと思うが、常に帝国のスーパーによれるわけではないので各コロニーに常設しているコンビニの揚げ物をさまざま買っておくのは基本である。
でも実はそんなに買い置きしてないのでそれらを食べるのは俺は控えたい。
あくまでテクノロジーボックスに収めている食料は非常食に過ぎない。
なのでそれは積極的に食べるのは得策ではないのである。
よって俺は現地調達したこのコカトリスの肉を使って料理をしようと思う。
もちろん作るのは俺も大好きなからあげだ。
ただ材料を仕入れないといけない。
まず酒と醤油が必要だ。
卵も出来れば欲しいな。
もちろん肝心の揚げ油と片栗粉も必要になるな。
俺は商業区の店におもむき食材を探した。
みんなには今日は最高に上手い料理を作ってやると言ったら、エリーは「数基の作る料理? 楽しみだな~」と喜んでいた。
カナンは「おなかペコペコでしたから凄くうれしいでござるにゃん! 早く食べたいでですにゃぁ」と目を輝かせていた。
結果だけ言うと……醤油以外の食材はすべて揃った。
そうなのだ醤油だけはどうやらこの世界と言うよりサバリア帝国では存在しないらしい。
ただ、東の極東に位置する島国メイエンには魚から作る黒いソースなるものショーユならぬチョーユというものが存在するらしいとメイエンに行ったことのある商人から話を聞いた。
ここから遥か東にあるというのでどれくらい離れているかわからないという。
実際その商人も大型船に乗って風の魔法の推進力を使って行ったが、丸90日かかったと言った。
90日かかると言うことはかなり離れているんだなそのメイエンと言う国は……
その国は少し前まで戦争ばかりしていたが最近になり落ち着いてショウグンと呼ばれるものが国を治めるようになり、安定したと聞いた。
なんでもサムレイとかズシとかが国を支配下に置いているとかなんとか。
おおつまりちょっと前まで戦国時代で、今は将軍が納めている江戸時代みたいな国なんですね、大昔のうちの国みたいじゃないか。
だがどうする、今からそのメイエンに行くわけにはいかないし……俺は商人にチョーユが売っている店はないか聞いた。
するともしかしたらあるかもしれないという店の名前を教えてもらった。
ここから歩いて五分ほど行った突き当りの店だ。
名を「ワノ屋」と言うらしい。
俺は早急にその店に急行した。
◇◇◇
店の中に入るとなんだこれは……刀や和服とかが置いてある、相撲取りのような男たちの絵も飾っている。
と言っても俺の知っている刀や和服や相撲取りも格好とか雰囲気が違うが。
どちらかというと少しばかり中華の印象をうける。
和服のデザインも中華っぽい赤と黄色の派手なデザインだと思う。
相撲取りも裸にマワシではなくちゃんと和服を着ている。
これまた少し派手かと思いきや地味な色長である。
それより肝心の醤油ならぬチョーユである。
俺は探したらメイエン産のチョーユを瓶に入れているものを発見した。
値段は銀貨八枚微妙に高いような気がする。
しかし背に腹は変えられない。
俺はチョーユを会計に持っていき支払いを済ます。
「ありがとうね兄ちゃんっ」
見ると店主の女性は年は二十代前半ぐらいか、髪色はグレーだがどちらかというと銀色に薄い黒を少しだけ混ぜたような美しいグレーでセミロングの琥珀色の瞳をした結構美人な女性だ。
だが少しばかり幼さも残る感じで顔つきは少しまだ少女のそれを残している。
胸はそこそこあるたぶんカップは…Dぐらいはあるな。
まさに少女と大人の女性の中間のような女性だ。
そんな美巨乳な美しい女性を前に俺は一瞬だがドギマギしてしまった。
ほんの少しあそこが堅くなる。
やばいな……エリーと一緒に生活していると発散ができないから溜まっているな……
実際この世界に来てから俺はあの行為を一度もしてない。
なのでかなりというか色々溜まっている。
そんな時に妖美な美しい大人な女性に色香で見られてしまったようなそんなうっとりとするような色っぽい眼で見られてしまったような……そんな錯覚を覚えるぐらいこの女性は美しかった。
いや単純に俺の好みだと言う感じだが。
俺はつい琴線にふれたのか我慢できなくなったのか、こんなことを言ってしまった。
「お姉さん俺と一緒にとても美味しい料理を食べませんか? 俺が腕をかけて作りますから……」
美しいお姉さんは一瞬驚いたような眼をしたが、すぐに普通の表情に戻りふふっと笑うようにこう言った。
「あらっ……私を食事に誘うなんてなかなか骨がありそうな男の子ね……いいけどそのかわりにあなたを少しだけ堪能してもいいかしら」
「えっどういうことですか!?」
「私も最近ご無沙汰でね……ちょっとだけだから……」
そうして俺は店の奥の方に招き入れられた。
そしてそこで俺のあれは肥大していた、なぜならお姉さんがいきなりそこに手を当ててきたからだ。
正確に言うと握ってきた。
そしてきつめのマッサージをするかのように俺のあれを気持ちよくしてきた。
俺は突然のことなので動揺した。
ちなみに俺はまだ童貞だ。
なおそういう店とかにも行ってないから完全な童貞だ。
俺は動揺したが直ぐに我に返って俺はお姉さんにやめろと言った。
「なんで? 私じゃいや?」
「そうじゃない俺はこういうことをするためにあんたを誘ったわけではない」
「嘘ね、本当はしたいんでしょでも童貞だから拒否しているんでしょ?」
くっ当たりだ、実際怖いこれ以上のことをするということが……
だが俺にはエリーとかカナンがいる。
だからこんなことをするのは何か間違っている。
俺は肥大したあれを元に戻して、冷静にこう言った。
「食事をする気が無いのならもう俺は帰るぞチョーユだけは買えたからありがとうと言っておくが」
「もう仕方ないな~いいですよどうせ私なんて行きおくれだから仕方ないのね、もう知らない!!」
そして逆切れしてそのままその部屋にあるベットに入り込みふて寝してしまった。
なんなんだこの女は……?
名前を聞いてなかったな……一応鑑定するか。
すると驚くべき人物であることが分かった。
【名前】ダクミルナ・リギム・ラブラドライト
【種族】人族 【性別】女 【年齢】18歳
【職業】賢者、遊び人
【レベル】45
【HP】785/785
【MP】3565/3565
【筋力】1250
【耐久】2350
【速度】1550
【魔力】6500
【知力】3300
【幸運】3500
【スキル】魔力強化・神、MP自動回復×3、賢神の加護、遊神の加護、アクミスの祭壇、誘惑、欲情のオーラ、限界突破、聖なる手、賢仙眼
【魔法】風魔法(S+ランク)、水魔法(S+ランク)、雷魔法(S++ランク)、光魔法(S+++ランク)、聖獣魔法(SSランク)
【称号】妖美な賢者、極めし者、聖獣を使役する者、勇者のパーティに入る予定だった賢者、いきおくれ、美魔女、黒銀の魔戦姫
なんだこの女……物凄く強いじゃないか。
賢者? 遊び人? 魔力がとんでもなく高いし、スキルも凄そうなものばかり、聖獣魔法とかはなんだ? とくにこの勇者のパーティに入る予定だった賢者という称号が気になるな。
まあ色々興味があるなこの女には……いやまあ18歳なのかまだ、でも18歳から成人だし俺の国は女でいいのか。
18歳なのに称号にいきおくれとかあるんだが、なんかかわいそうだな。
つうか称号にいきおくれとか悪口か。
まあいいやとりあえず俺のからあげパーティに誘うとするか。
「なあやっぱり俺と食事しないか?」
「うえええーんもういいですよ、せっかく勇気出して男の子を気持ちよくさせる方法までエッチな本で調べたのに……ぐすん、私なんて相手にされないいきおくれのババアですよお………………行っていいの?」
なんか口調がさっきと違うがこれが素なのかなダクミルナ……言いづらいからダクミルでいいか。
「ああダクミルナ……ダクミル俺の料理を食わしてやるからこいよ、お前に興味が湧いてきたと言うのもあるがな」
「えっ!? どうして私の名前を知っているの…………もしかしてあなた鑑定眼持ちの人?」
「何のことかな」
「だって私の名前を知るには鑑定眼がないと無理よだからそう思ったの」
「まあいいやそれがどうしたんだ?」
「認めるのね…………それじゃああなたはもしかして…………私の魔眼で見るとあなたの資質は普通のそれじゃないわね……特別な存在……ついに会えた、私の勇者様!!!」
ダクミルは感動したように目に涙を浮かべて抱き着いてきた。
俺はなんのことかよくわからないでいた。
ダクミルという女性は数基に何をもたらすのか。




