第十六話 フレナエリスの火山
フレナエリスの火山に来てまず最初に出会った魔物は火鼠だった。
どうやらここの魔物は全て属性が火属性のようだ。
火鼠は素早い動きで俺を追い詰めてきた。
だがサイガソードを抜かずとも俺は念力で火鼠を撃退した。
そのままサイキックインパクトで破壊した。
そして次に出会った魔物は火炎蜥蜴人だった。
肌は緋色で鋭い牙を持ち、長い舌を持ち曲刀と盾を持つ異形なる魔人だ。
こいつらが五体も出てきた。
ここはエリーにも協力してもらった。
まず絵具現化でダークナイトを召還する。
これは前エリーが描いたかっこいい闇の騎士だ。
甲冑が闇色で剣も闇属性のまさに闇一色の騎士だ。
だが強さは格別で速度もかなり速い。
耐久もかなりありメイン盾としても使える。
そんな万能タイプの魔物を生み出したのだ。
そいつのステータスも鑑定で見れたのでここに書くとこんな感じだ。
【名前】ダークナイト
【性別】男 【年齢】0歳
【レベル】1
【HP】500/500
【MP】120/120
【筋力】500
【耐久】900
【速度】850
【魔力】200
【知力】400
【幸運】300
【スキル】ダークシールド、ダークナイトメア、ダークアルティマソード、暗黒の破壊剣、無限の闇剣、殲滅の黒炎波動、黒魔雷撃、黒玄武の防御壁、バーサク、邪乗の極み
【魔法】無し
【称号】闇の騎士、メイン盾、暗黒の超戦士
何とも驚くべきだがスキルが多い。
魔法が使えない代わりにスキル多めだそうだ。
しかも今回エリーは気合を込めて描いたのでここまで強くなったとか。
本気の本気で色も塗ったし設定も五ページも書いてある。
するとなんと絵具現化で召喚した魔物が意志を持った。
まるで生きているかのように。
「主人の呼び出しに参上奉った。ダークナイト剣山!!」
「ダークナイトあの火炎蜥蜴人を倒してしまって」
「御意に。いざ参る!!」
そしてダークナイトが俊足のスピードで火炎蜥蜴人たちに近づく。
そのまま愛剣のネビュラロードで火炎蜥蜴人を斬り殺す。
この剣は星雲の支配者により創られた設定でその作成者はこの宇宙のルシファー星の大鍛冶師によって創られた。
その鍛冶師はただの鍛冶師ではなかった。
彼自身最強の剣士で無敵の力を誇ったのだ。
そしてその後星雲の支配者となった。
そんな設定がつらつらとエリーのスケッチブックに書かれていた。
なんともエリーは厨二病である。
この世界にもいるのかと最初呆れた。
が俺はそういうのは好きだ。
昔からそういう漫画とか小説が好きだ。
そしてそのダークナイトの攻撃が降りかかる。
火炎蜥蜴人だちは次々と倒れていく。
そして五体とも倒したらダークナイトのレベルが上がっていた。
見るとレベル5になっていた。
ステータスもかなり上がった。
「じゃあダークナイト戻って」
「ははっしばしの休息を貰います主」
そしてスケッチブックの中に戻る。
なんか俺の出番がない。
それだけエリーの絵具現化は超強力なスキルだと確信した。
そしてそのまま先を目指す。
◇◇◇
暫く行ったところ徐々に山頂に近づいてきているのがわかる。
山頂に近づくと今まで見たことのない強力な魔物が出現した。
サラマンダーと言う魔物だ。
見た目は大きな蜥蜴のようだがかなりデカい。
強靭な肉体を持ち、顎が強烈な力を持ってそうだ。
Bランクのモンスターだ。
先ほどの火炎蜥蜴人はDランクの魔物だったところかなりの強さだろう。
今度は俺がいくことにした。
サイガソードを抜きサイキックエナジーを籠める。
そして一気に切り裂く。
そのままなんども斬るが刃が意外と通らない。
なんとも凄まじい防御力を持っているようだ。
そのまま何回か斬ろうとするがサラマンダーが大きく口を開いた。
不味い!! 攻撃が来るぞエリーが危ない。
俺はすぐさまエリーに駆け寄りサイコバリアを張る。
すると灼熱の息が吐かれた。
かなりの高温だとてもじゃないがバリア無しだったら無傷じゃすまないだろう。
そして攻撃が止むまでサイコバリアを張り続ける。
ようやく攻撃が止んだ。
そして俺はその隙にサイガソードにありったけのサイキックエナジーを注入して破壊力を極限まで上げる。
そして渾身の力でサラマンダーに振り下ろした。
ザクリッ!! 今度こそ刃が通る。
鋼のような皮膚を持つサラマンダーの防御を突破した。
そしてサラマンダーはついに絶命した。
そのままサラマンダーをテクノロジーボックスに収納して先を急ぐ。
すると今度は先のほうでなにやら誰かが苦戦しているようだ。
見ると冒険者らしき四人組が強力な魔物と対峙している。
あれは鑑定するとバーニングゼブラスと出た。
Aランクの魔物でライオンと狼を合わしたような顔をしていて、角が生えていて赤色の皮膚をしている。
かなりのステータスだ。
このままではまずいぞ。
俺は彼らを助けるために前に出た。
「そこまでだ!! ここは俺に任せてもらおう!!」
「あんたは!?」
「えっ誰?」
「君はいったい!?」
「人間か……面白いなかなかやるようだな」
どうやらみんな驚いているようだ。
まあそんなのは無視して俺が相手をしてやるこの狼ライオンちゃんにな。
いくぞサイコバースト!!!
強烈な一撃が通る。
しかしまだ息がある。
今度はサイガソードを抜いてサイキックエナジーを纏わせる。
そして地面を一気に踏み抜いて奴の眼前に立ちふさがりサイガソードを渾身の力で振り抜く。
そのまま狼ライオンの胴を斬り倒す。
そのままさらに二度目の斬りを喰らわして上空へ吹っ飛ばす。
そしてそのまま念力で地面に叩きつけてその上からさらに百トンの圧力を喰らわしてやった。
するとバーニングゼブラスはそのまま息絶えた。
案外楽勝だったな。
「あんたはいったい……」
おっとどうやらやりすぎたようだ。
俺はとりあえず愛想笑いをする。
「どうもみなさん危ないところでしたね」
「なんで俺達を助けてくれたんだ?」
「ちょっとダリムそうじゃなくて助けて下さりありがとうございますでしょすいません連れが失礼を」
「いえ別にいいんです」
「あ、あの危ないところを助けていいいただきあ、ありがとうごひゃいます!!」
「ミルミル完全に噛んでるぞああ俺の名前はバドウだ」
「私の名前はエランって言うの」
ダリムと呼ばれる男が年は二十歳くらいだろうかなんとも頼りなさそうな男に見える。
エランと名乗った騎士のような恰好の女は十八くらいだろうか結構美人である。
ミルミルと呼ばれた耳が尖っているのでエルフだろうかは十五ぐらいに見えるなんかドジそうだ。
バドウと名乗る浅黒い肌の男は最年長に見えるがそれでも二十三ぐらいでまだ若い。
こいつはなんと角が生えている何の種族だろう?
「バドウは魔族と人間のハーフなのよ」
「魔族ってあの?」
「そうよあまり交流が無くむしろ敵対関係にある種族ね人間にとってでも私たちはバドウのことをそんなことで差別しないわ」
「なおアビス族って言う意外とレアな種族だったりする」
「おいエランあまり俺のことを教えるな相手のこともまだ知らんのに」
「そうね私ったら軽率なことを」
「それでお前は何者なんだ? 神術らしきものも使ったようだが?」
「これはな……念力と言って超能力なんだ……」
俺はかいつまんで説明する。
◇
「神術じゃないのねなら納得」
「生まれつきなのですねお、驚きました」
「そうなんだそれは凄いな」
「ふん、俺に比べたらたいしたことないな」
なんか一人だけ対抗意識燃やしている奴がいるな……
まあバドウとかいうやつなんだけど。
それよりどうしようかなこれから。
このままあまりこいつらと行動するのも得策じゃないし。
「どうですか? 一時的に一緒に臨時のパーティを組みませんか?」
どうやら相手の方から申し出があったようだ。
「別に私はいいけど」
エリーがそう答える。
「おいエリーいいのか? 俺はあまり進まないんだが」
「あらなんで?」
そう言えば明確な理由は無いなこれまた。
まあいいだろう。
「よしじゃああくまでもこの火山を攻略するまでだ臨時のパーティに入ってやるよ」
「よろこんで」
「そうだな歓迎するよ」
「よろしくです」
「まあ期待しておくぞ」
そして俺達は火山の火口付近を目指した。
そこでとんでもない存在と鉢合わせすることになる。




