第十五話 修練の箱庭
朝が来て俺たちは朝ご飯を宿屋の食堂で食べて、今日はあるスキルを調べるために外に出た。
そのスキルとは修練の箱庭である。
異空間に行けると書いてあるのでどう使うのか疑問だったが修練の箱庭と念じると扉が出現した。
ここは宿屋の裏手にある井戸がある場所だ。
今は誰もいないので都合がいい。
そして俺は恐る恐る出現した扉を開ける。
すると見たこともない不思議な空間に俺達は足を踏み入れた。
そこは一件の家があり、庭があり木が生えていた。
それには実をつけて美味そうな果物らしきものがある。
それがいくつもあった。
そして広い庭にはバトルフィールドらしきものがあり確かに戦闘の訓練が出来そうだった。
それに広大な空間があたり一面に広がっていてどこまで行っても果てが無い。
そしてそこには謎の入口があった。
どうも地下に潜るようだがそこには立て看板があり『修練の迷宮』と書いてあった。
なんか気になるが他にも気になるところがあったので今はやめといた。
俺達は家にやって来た。
そこに入ると説明書きのようなことが入口の玄関に書いてあった。
《この家は自分で増改築を念じることで可能となります》
どういうことだろう? 俺はひとまず二部屋しかないのでもう少し部屋が欲しいと念じるとすると家が大きくなる。
なんといきなり部屋が7部屋に増えた。
こんな仕組みがあるのか魔法の家だなこれは。
しかも風呂があった。
さっそくデカい風呂に増築した。
そして今度は庭に出て木に生えている美味そうな果物を手に取る。
これはどんな果物なのかとりあえず鑑定してみる。
エルナミルの果物 SSSランク 一個食べるとお腹が膨れるし修練の箱庭内ではHPとMPが全回復する。
これは……なんとも凄い果物だ。
お腹が膨れるのも凄いがHPとMPが全回復するというのが便利だ。
これさえあれば回復薬とかがいらないな。
さてそろそろ何か修行するに最適の地はないかなと思った。
『それならばフレナエリスの火山などはいかがですか』
どこからともなく声が聞こえた。
「誰だ!!」
「誰なの?」
『すいません申し遅れました。私はここの修練の箱庭の管理を任されている箱庭の女神です。ルミネアスと申します』
すると俺達の前に姿を現した。
薄い紫と蒼の色を重ねあわしたローブを身に纏い、長い髪でまたしても紫と蒼を重ねあわした色の髪色を持つ。
なんともそして素晴らしい美人さんだ。
この世の女性とは思えない綺麗な人だ。
そりゃ女神なんだから当たり前か。
「それでそのルミネアスさんが俺達の箱庭にいるのはどういうことなんだ?」
『俺達のとはずいぶんと豪快ですねここはもともと私が用意した場所ですよ』
「あんたが!?」
『はい。そうです箱庭の女神ルミネアスの私が用意しました』
「そうなんだ。ルミネアス様が用意したんだ」
エリーも驚く。
それでさらに質問する。
「でもルミネアス様とかいう箱庭の女神とか私は知らないけど」
『はい。私は長らく神世界で女神の立場に当たらない見習い天使でした。ですが最近ようやく箱庭の女神としての地位につけたのです。だからまだまだ女神としては若輩者です私は』
「そうなんですか。それは良いお話を聞けました」
『それではみなさんフレナエリスの火山などはどうですか強い魔物もいますし、修行の地としては最適です』
「そうだな行ってみるかルミネアス様も一緒に行くか?」
『申し訳ありません。私は箱庭の管理を任されている女神なのでここから出ることができません。なのですいませんが行けません』
「そうなのかじゃあ仕方ないな」
「一緒に行きたかったな」
『ですが私はいつでもあなたたちの活躍を見守ることができます。女神の鏡でいつでも下界のことは筒抜けです』
「そうなんですか。それでは行きますね」
そして俺達は扉を開いて元の世界に戻った。
先ほどの宿屋の井戸の場所に来ていた。
どうやら元の場所に戻るらしい。
さてルミネアス様によるとここから西に少し行ったところにフレナエリスの火山があるらしい。
俺達はそこを目指した。
◇◇◇
そしてそこはあっさり見つけた。
遠目から見たら熱そうな火山だった。
そして頂上のほうに強い反応があった。
戦闘力35680だ。
こいつは久々の強敵だな。
だが他にもなかなか強い反応があった。
どうやら冒険者のようだ。
一人は14820、もう一人は12590、三人目は8880、四人目は19550と出た。
熟練の冒険者だろうか普通ここまでの戦闘力は出ないからな。
そんなに距離が離れてないのですぐに追いつくだろうと思った。
さてそれじゃあ火山攻略の開始だ。




