4章 23節 諦めない 4章 24節 満ちる光
4章 23節 諦めない
煙が晴れた先。
そこには、服の一部が焦げ、息を切らしながらも、依然として不敵な笑みを浮かべるルナと、彼女を庇うように立つリナの姿があった。
「……はぁ、はぁ……。少しは楽しめたわ」
息を切らせているが、まだ余裕そうである。
全力を振り絞った精霊たちは、疲弊し、膝をつきそうになっていた。
――その時。
私はふらりと、一歩前に出る。
「……ふたりとも、いい加減……戻ってよ……」
私は脱力しながら問う。
「ルナ……そんな女王様な性格、一生、モテないわよ!」
「……うぐっ」
図星だからかうろたえるルナ。
「リナだって……自分だけで答え出そうなんて、無謀なこと……考えんじゃないわよ!」
「――そう……よね……」
リナはルナに向き直る。
4章 24節 満ちる光
「……もう……やめよう? こんな戦い何になるの?」
ルナに向かい、リナは息を切らせて言う。
「……まだ……終わってない。構えて、お姉ちゃん。」
(ルナはまだやる気のようだけど……)
『カラン……』
リナは手に持った杖を落とす――
そして――
「ルナ……もう、いいよ……。十分耐えたよ。」
ルナに背後からそっと抱きつくリナ。
「……それでも……!」
ルナの声は震えている――
「さあ、レイ。私たちを導いて……」
リナはルナを抱きしめながら、こちらを見ている……
その瞳は、私に”未来を託す”ように輝いていた――




