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誰がために神は在る?  作者: tatibana nozomu
2章 幸せとは何か?

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夢も希望も無いリアルなアセンションの真実

 嫌なら否定していい。アセンションは大規模に世界を揺るがす何かが起こる形で現れる事は無い。


 それは、個人レベルで発生する人生の転換期だ。


 宇宙人が現れたり、大戦争起きたり、大災害が起こったり、救世主が現れたり、国民全員が真実に目覚めたり、超能力に目覚めたりする現象ではない。

 世界は、創造神がリアリティを楽しむために作っている。そのリアリティをぶち壊すイベントは発生しない。あくまでも今ある現実の延長線で発生するイベントでしかない。


 アセンションは『類は友を呼ぶ』形で既に発生している。発生するタイミングは個人の性格が変わった時、随時発生しているのだ。

 金と欲望にまみれた性格だった場合、あなたの周りには同じ性格の人間が集まってくる。年齢も性別も違っているが、性格は同じで自分の醜い部分を見る事になる。


 私の場合は、仕事をしたく無いと願った結果、最初の就職に失敗した。働きたくないと願った結果、ゲームの開発に携われなくなった。今なら分かるがゲーム業界はハードワークだ。残業は当たり前、それは終わる事が無い。


 その願いの結果、入社できたのが最初の会社だった。


 その会社は国家事業の下請けをしていた会社だった。最初の半年間は大変だったが、その後は楽な仕事だった。1ヶ月仕事が無く事務所でネットサーフィンできる楽な仕事だったのだ。この時、私の周りにいた人たちは私と同じく楽な仕事をしたいと思っている人たちだった。

 その会社に6年いたのだが、給料が安かった。なので、もっと稼げる会社に行きたいと願った。

 そうして、二番目の会社システムエンジニアの会社に入社できた。給料は3倍になった。そして、仕事量も3倍になった。私は鬱になった。

 この時、私の周りには神様なんて居ないというリアリストが集まっていた。なぜなら、私も神様なんて居ないと思っていたからだ。それから、酷い目に会った。神様が居ないと思っている人たちは信頼を簡単に裏切る。


 騙される方が悪い。バカは淘汰される。


 神様を信じない人たちは冷酷だった。私は心を病んで実家に帰った。それから、東日本大震災を経験し、神様が居る可能性に気が付いて信じるようになった。だが、まだ楽して金儲けをしたいと思い続けていた。


 なので、人を騙して金儲けする会社に入社する事になった。


 そこで、私は自分が善良で人を騙せない性格だと気が付いた。出世したいと思ったが人に厳しくできない性格だとも理解させられた。神様を信じてからは自分が何者かを知るための試練が与えられた。

 その結果、私は自分を知り、自分の幸福を知った。それを踏まえて蕪島神社で「そこそこの給料で、ライフワークバランスが取れる会社に転職したい」と願ったのだ。その願いは聞き届けられた。


 その会社には善良な人々が居た。神様の存在を信じる社長が居て、社員を大切にし、待遇も良かった。この時に私はアセンションしていたのだ。もう、誰も私を傷つけない。私が私のままで幸せに暮らせる環境にシフトしていたのだ。


 これが現実世界で起こった私にとっての夢も希望もないアセンションだった。


 アセンション後に私はこの身に神を宿した。私、すなわち我(ガ)に神(カミ)が宿るとどうなるか?鏡(カガミ)に成るのだ。鏡になると、因果応報が周りで起こり始める。

 最初の因果応報は、東京駅が電車遅延で混雑していた時、若い男性が私に「邪魔だどけ」とすれ違いざまに言って来た。私は、ムカついたが何も言い返さなかった。しかし、心の中で「転んでムカつけば良いのに」と思ったら、本当に男は転んでいた。

 次に気が付いたのはドラックストアのレジで並んでいた時に老婆が割込みをしてきた。私は腹が立ったが何も言わずに別のレジに並んだ。「横入りしたんだから因果応報で私よりも時間がかかればいい」と思っていたら、老婆のレジが故障し、私の方が先に店を出る事になった。


 これ以外でもたぶん私に悪意を持って何かをした人間には因果が返っていると思う。また、私は相手がしている事を悪意なく真似するようになった。悪口を言うものには悪口を見下す者には見下しを無視する者には無視を返すようになった。

 毎回、悪意が無いわけではない。悪意を持って行う事もあるが、その時は反省をしている。本当に相手を呪って良かったのかと……。悪意を感じても心乱れる事無く、やり返すのが一番良いとは思うが、そこまで私は聖人ではない。

 だが、私が何かをしなくても因果が返ると分かると今まで理不尽な事をしてきた相手には、因果応報が返っていると実感できる。そうなれば、過去の心の傷は復讐をする事無く果たされるのだから、忘れて良いと心が軽くなった。


 もう分かったと思うが、アセンションを待つ必要など無いのだ。自分が変われば世界が変わる。自分を理解すれば試練が終わるのだ。何かを起こるのを待つのではなく、自分を変えて行けば良い。


 その先に、無理なく暮らせる世界が待って居るのだから……。


 夢も希望も無い事を書いたが、最後に希望を残しておく、自分を知り性格を変え認識を変えて、宇宙人と同じ精神性か神様と同じ精神性をあなたが手に入れたとしよう。その時に、あなたのパラレルワールドにだけ大宇宙船団が出現したり、終末が発生する可能性は否定できない。

 実際に歴史上に宇宙人または神様により歴史から消滅した文明や民族が存在していたのだ。だから、これは起こる可能性がある。

 または、全人類の認識が宇宙人または神様が居ると70%以上が信じるようになったのなら、大規模なアセンションが起こる可能性はある。だが、今あなたの周りに、宇宙人または神様の存在を完全に信じている人間は、どれだけ居るだろうか?


 私の世界では、多くても10%程度だ。


 神様を信じていると言っている人でも既存の宗教に騙されて金を搾取されている欲深い金で徳を買えると思っている拝金主義者か、自らを救う事を放棄して搾取されているNPCしかいない。

 こんな世界で大規模アセンションを待っていても何年先になるのか分からないのだから、さっさと自分でアセンションをした方が早い。


 霊界だと自分の性格を変更することができない。だから、肉体という檻に魂を閉じ込めテレパシーを封印し、自分とは違う性質の魂と精神汚染を発生させることなく安全に交流し自分を試し変質させる為に、この世界に来たのだ。


 それが理解出来れば自分を理解し変えることが出来るはずだ。


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