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誰がために神は在る?  作者: tatibana nozomu
2章 幸せとは何か?

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魂が肉体から離れる感覚

 最近、眠ろうとすると起こされる現象が何度も有った。その度、神様の意図が分からずに悩んでいたが、ようやく答えが出た。


 どうやら幽体離脱を経験させたかったらしい。


 幽体離脱も私が体験してみたいとお願いしていた事だった。夢では見ていたが、半覚醒状態では体験していなかった。半覚醒状態とは起きていないが寝ていない状態で、夢と現実の中間である。夢よりも現実的で体感があるのが特徴だ。


 幽体離脱のコツは眠気が出てきて眠りそうになったタイミングで魂に意識を集中する。そうすると肉体から少しだけ魂が離れる感覚がある。その瞬間、とんでもなく気持ちがいい。あまり長続きしないが、これが死んだ瞬間が最も気持ちが良いと言っていた人が体験したモノかと感動した。


 確かに、説明できないぐらい気持ちよかった。


 体の不調や眠気や気持ち悪さ手足の微妙な痛み、そういった肉体が発している不快なシグナルが全て消え去り、ただただ心地よかった。

 以前、パラレルワールドの体験で死の体験だけ無かった事を上げたのだが、それは私がまだ精神体に戻って良いという許可が無かったからであり、本当の死の瞬間は肉体から解放され魂に戻れた時に体験する事だと思った。

 無論、これは魂が成長し、『自分の価値観を他人に押し付けない』と『自己矛盾が無い事』が条件となる。どうやら私の準備が整ったようなので、ご褒美で見せてくれたようだ。


 ちなみに、この時の幽体離脱時に私の魂の場所は、いつもの両目の中間で鼻から指1本分の距離から手の平位の距離まで移動していた。この状態で私は千里眼らしきものを使えた。知らない人の顔が見えたり景色が見えたりしたが、視界は広くは無かった。至近距離で何かを見ている感覚に近い映像が流れていた。


 一度体験した後は、私も満足したのでやっていないが、神様も寝入りばなに起こす事をしなくなったので、たぶん私が理解したので辞めたのだと思う。またしたいと思えばできるだろうが、死ぬまで取っておいても良いなと思った。今、感じている苦痛と苦悩が深いモノであれば解放された時の快感も増す事を知ったからだ。


 そう考えると病気と怪我で苦痛が酷い状態で死ぬのが最も気持ちいいのかもしれない。私は、そこまでの苦痛は要らないので老いて不自由になっていく肉体で十分だと思う。


 そして、アルコールを好む人間が多い理由も分かった。アルコールも肉体からの不快な信号を遮断してくれるからだ。この状態が魂だけの状態と似ている。ただし、決定的に違うのは魂の状態だと意識が鮮明なので、より快感が強く、幸福感も10倍以上となる。もうお酒は飲まないかもしれない。


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