chap5-9-1
chap6-1でもいいのですが。
ちなみに5-9の後半に文章を追加しました。この話の冒頭になる予定だったのですが、しっくりこなかったので。
「
もし私が踊ることを知らなくて。知っていても楽しく思えなくて。―――そう考えると。私はとても怖い。そう思うだけで。何も考えられなくなるほど。とても怖い
」
白い、部屋だった。
そこに光源は見当たらない。それでもそこは白い部屋だった。
四角い、部屋だった。
そこに継ぎ目は見当たらない。ただの白い世界にも思える。それでもそこは四角い部屋だった。
白く四角い部屋は、ただそれだけの部屋だった。
そこに必要なのものは後は主観しかない。ある者なら、死後に出合った神様と対面した状況に似ていると思うだろう。それでもそこはただそれだけの部屋だった。
三人の人物がいる。ただ立ち尽くすのみの、少女と見まごうばかりの少年。部屋の隅で体育座りをして微笑む少女。部屋の中央で踊り続ける少女。
「
私は踊り続ける。踊り続ける。『―――何故か』。と誰かが問いかける。私はそれしか知らないからよ。と呟く。けれども誰かは言うの。『―――そんなことはない、君は知っている。踊る以外のことを知っているはずだ』。そう、私は知っている。踊る以外のことを知っている
」
「
誰かは言うわ。『―――なんで、そんな嘘をつくんだ』。私は何故嘘をついちゃいけないのかよくわからないわ。けど。私は謝るの。ごめんね。って。そして私は続けるわ。けれど。だからといって何が変わるというのかしら? 私はどうしたって踊ることをやめないし。私はどうしたって踊る以外のことをやろうとは思わないの。……理由なんて。なんだっていいの
」
少女は踊り続ける。白いワンピースの裾が揺れる。白い足が軽やかにステップを踏む。両手は大きく広げられ、くるくると、楽しそうに、くるくると、満足そうに。
「
踊ることを知らない私はここにはいない。それはとても素敵なこと。いつまでも楽しく踊り続ける私がいる。それはとても美しいこと
」
永遠に続くと思われる華麗な舞は―――。
「
でも、それも今で、終わり
」
―――タンッ、という軽快な音で締めくくられた。
「
こんにちわ。どこかの誰か。自己紹介をします。私はクラージュ
」
「
『始りの前』なんて言われ方もするかな
」
なんかもうchap5の風呂敷をたたむことが出来ない・・・・。
あと、「」の位置は追々で修正するかも・・・。




