20:火加減はこれほどで
※毎度閲覧等ありがとうございます。
この度は前回よりかなり間が開いてしまいすみません。
携帯に慣れるのもありますが(何度全消ししたやら…)今回はなかなか思う通り進まず書けませんでした。
でも書いてはいきたいので気長にお付き合いお願いします。
俺とガイ王子はしばらくの間ラヴィに掴まれた状態で飛んでいた。
未だ正体の掴めない『骸骨男』の安否が分からなかった事もあり、俺達は互いに警戒の姿勢を崩さなかった。
しかし、流石に大分離れた所まで来た事でようやく俺達は警戒の姿勢を解く事にし、流石に色々ありすぎたので休憩をとるため、ラヴィに地面に降ろして貰った。
大きな一本の木の根元でようやく一息を付けた俺達は、木に寄りかかる様にして休憩をとる事にした。
しかし、その休憩の間全くと言っていい程の無言状態が続き、俺は何だか居たたまれなくなってきた。
いつもなら周りにコミュ強達が居るお陰であまり意識せずとも沈黙になる事はないが、先程までよく話していたガイが黙り状態なので必然的に沈黙してしまった。
「(ど、どうしよう?何か喋るべきか!?)」
内心オロオロしながらしばらく考えた俺は、とりあえず子供達の事を話題にした。
「あー、よ、良かったですね?子供達を救えて。」
「あ?あー、そう、だな…」
「ガイ王子のお陰ですよ。」
「あ?」
「あの時ガイ王子が走り出したから…あの子達は助かったんです。」
そうだ、俺は元々王子であるガイが攫われた事により、学園入学前に『王子誘拐事件』によりオルコット家が破滅してしまう事を阻止する為にもガイだけ助けるつもりだった。
確かに小説で他の子が攫われている可能性は充分あったが、時期が合わないのでまだ確証が無かった事と、敵の戦力を把握しなていない状態ではどのみち深入りはしなかっただろう。
つまりあの時ガイが『走り出したからこそ』子供達の救出に踏み出す事が出来たのだ。
「俺は最初、王子を連れてすぐ逃げるつもりでしたから、あの子達は王子が救ったも同然ですよ。」
「…けど、オレは結局何も出来なかった。皆を、危険な目に合わせちまったし…」
…あー、これはもしかしてさっきの俺のお説教に凹んでる感じか?
反省するのはいいんだけど、その事で泣いちゃうのは流石に困るなぁ。
心臓が痛いよ。
俺は思わず自分の胸元をギュウッと握りしめた。
「あ、あー、そう言えばさっき自分は壊すしか出来ないとか言ってましたね…」
「…事実そーだろ。オレは結局ドア壊すぐらいで、アイツらをどーする事も出来なかった…」
んんー、いやまぁ確かに無闇に敵に突っ込もうとしたり、脱出も戦闘もメインは俺とラヴィでやりましたわな。
使った魔法も爆発させる魔法だけだったから、自分が貢献した感覚はあまり湧かないんだろうね。
「…王子。確かに今回貴方は何も出来なかったとお思いでしょう。それは事実です。」
「(……いや分かってるけど、分かってるけど、めっちゃスッパリ言うなコイツ…)」
ガイにジットリとした悔しそうな表情で睨みつけられた。
「ですがね王子。俺は一つ言いたい。」
「…??」
「俺は…」
「『俺は』…?」
「……火属性魔法めっちゃ憧れます!」
俺は、声を大にして拳を握りしめながら告げた。
対するガイは、何言ってんだコイツと言った顔で俺の方を見つめていた。
「あぁ?煽ててんのか?生憎だが…」
「さて、ここで問題です。王子、火って何に使います?」
「あ?問題?あー、何か物燃やすんだろ。」
「正解です!!燃やすんです!」
「…だから何だ。」
「では次です。燃やすとどうなります?」
「……燃えて無くなる。」
「んーおしいですね!10P中5Pです!」
「はぁ!?何言ってんだテメー!意味分かんねーぞコラァ!!」
「想像力ですよ王子。」
俺は自分の米神をトントンと指先でノックした。
「想像力ぅ?」
「魔法を使うのに、一番重要な事です。詠唱より、イメージしないと。」
「そりゃ基本中の基本だろーが。」
「だから、想像してみて下さい。火の事。例えば触れると?」
「…触れると……熱い。」
「正解。では次です。熱いと言えば?」
「…暖炉とか、出来たてのスープ…とか…?」
「そうですね。火があれば暖を取ったり食べ物を温めたり…焼いて食べられる様にも出来ます。」
「そう、だな。」
「火って、色々出来るんですよ。そりゃ水だって色々出来ますがね。でも、水には水の、火には火の、それに風や土だって色んな事が出来る。」
「……。」
「俺はね、王子。暖炉や焚き火を見詰めているの結構好きなんです。傍にいると、暖かいし、あのパチパチ焼ける音が何か落ち着くし。」
俺は、そう告げながら前世で昔キャンプファイヤーをした事を思い出していた。
「あの安心感を得られるのって、やっぱり火の特徴だよなって思いますよ。あと火属性の魔法が使えたら、山で野宿する時も火起こししなくていいし楽そう。」
「おい。」
「はは、すみませんね。とにかくまぁ何が言いたいかって言うと……何も出来ない、なんて事ないんですよ。奴から逃げられたのだって貴方の魔法のお陰だった訳ですし、全然役立たずなんかじゃないです。」
「…でも、結局オレは壊すしか出来ない。」
「王子。それですよ。」
「は?」
「『壊すイメージ』しかしてないんじゃないですか?」
俺の言葉に、ガイが一瞬息を呑んだ。
ガイが何故爆発系しか使えないのか。
ガイが感情発動型なら簡単な話だが、ガイは任意発動型、つまり本来なら自分で制御し具現化出来るタイプな筈なのだ。
なら、何故それしか出来ないのか。
恐らくガイの中の『火のイメージ』が『壊す もしくは 強い』などのとにかく破壊的なイメージが強いからではないのだろうか?
この世界の魔法は使い手の想いが発動の重要条件だ。
きっとガイは、自分の力がうまくイメージしきれず、とにかく『強く』と思うからこそ細かい調節がいかないのだろう。
「強いお父様を真似たい気持ちも分かりますが…いきなり強いイメージをしてもダメですよ。何事もコツコツです。」
「なっ…何で父上がここで出てくるんだよ!まぁ父上は強いけどな!」
「まぁ有名ですからねぇ…」
実はガイの父親である火の国の王は、かなりの脳き…強者である事は周知の常識であるとされている。
というより火の国そのものが、端的に言うと『武力国家』を推奨としている国色が見られるらしいのである。
これは師匠やカルロスから聞いた話であり小説には直接出てはこなかったのだが、火の国は武力…というかとにかく物事を文字通りの『物理力』で解決する国色があるのだそうだ。
でもまぁ確かによくよく考えてみれば小説での誘拐事件後、ガイが自信を無くした後に強さを求めた事や、番長にまで上り詰めたのに本国から特にお咎め等無かった事からもその傾向は読めるというものだっただろう。
そんな国色もあり、この大陸のどの国の騎士団に入隊する者も必ずと言って良い程火の国で洗礼…もとい指導を受け、耐えることが出来た者達のみ真の騎士団となれるというのがこの大陸の常識とされている。
…それを聞かせてくれた師匠の顔がどんどん曇っていった事からも、かなり壮絶そうな内容である事は測れるだろう。
…これは俺の持論だが、師匠の熱くなると止められない性質はそれで拍車がかけられたのではないのだろうかと考えている。
あくまで個人的な意見であるが。
まぁそんな『脳筋国家』な国生まれだからこそ、小説でも『爆炎番長』が生まれたのだと思うと思わず小説の奥深さに感動した。
それはとりあえず置いとくとして。
これもまた憶測の域であるが、そんな脳筋属性に囲まれている環境となれば、現状細かな魔力イメージ教育が満足に行われていない可能性があると俺は考えた。
正直学園入学前の魔法教育は、感情発動型の場合は魔力の暴発防止の為魔力の操作に本腰を入れるのだが、任意発動型の場合の学習目標と言えば、大まかにいうと『人や物を傷つけない範囲ならそれ以上は自習で適当にやって』位な教育方針となっているのだ。
何故なら大半の魔力持ちの子供は大した脅威ではないので(俺だって操れる魔力量には限界がある。王子達が規格外なのだ)、主に成長の見られる学園後から魔法教育を本格的に初めてもほぼ問題がないからだ。
俺達の場合アリスの魔力制御や、俺自身が2人の破滅を防ぐ為にも学びたい意思が強かった為に、ある程度の学習は了承を得ているのだ。
なので任意発動型となると、案外学園に入って久々に魔法使ったわー的な者も少なくないんだとか(師匠曰く)。
まぁそんな裏事情もあったりするので、ガイが満足に魔法を操れないというのも不思議ではない。
小説でも普段あまり強い魔力を現さないルーファスの方が、コントロールが上手くいかず暴走したという例もある。
その可能性は充分ありえる。
「不思議だったんです。さっき火球を作り出すのに徐々に魔力を溜めたりの制御がちゃんと出来ていたのに、それ以外が実現しないのか?それはきっと、王子の中で『弱い火』のイメージが出来ないから具現化出来ないんじゃないかって。 」
「関係あんのか?それ。」
「あります!大有りです!」
「近っ…近い!離れろ!」
俺は興奮のあまり、思わずガイの顔に詰め寄っていた。
おっといけない、クールダウンクールダウン。
「とにかく、イメージさえ出来れば、絶対出来ると思うんですよ!いや絶対出来ますって、さぁレッツトライ!」
「強引な奴だな…」
ガイ王子は若干俺のテンションに引きながらも、一応は納得してくれた様ではあった。
まぁここでこんな風に俺が教えなくっても、学園入学してからヒロインに会えば段々微調節はきくようになっていくらしいのだが。
更にはその自身の魔法の変化が、ヒロインへの気持ちを自覚するイベントともなり得るのだが。
でもまぁそれ以外にも気持ちを自覚するイベントはあるし、何よりイベントを理由に魔法について教えてやらないというのは些か意地悪な気がする。
折角なのだから楽しんで魔法を使って貰いたい。
なので、俺で教えられそうな事があるなら教えてやりたいのだ。
「つーか、まず何すりゃいいんだよ…」
「んー、魔力を一点に集められるなら操作より温度の微調整ですかね?ちょっと失礼…」
そう言うと俺は、ガイの両手を包み込む様に握りしめた。
「!な、な、なん、何だ!いきなり!」
「いや、イメージしやすいかなと。俺血行良いのか皆暖かいって言ってくれるんですよね。これくらいの温度で火を出してみてくれませんかね?」
「い、イメージ…」
いきなり手を握られたせいで照れたのか、真っ赤な顔をしてガイは視線をキョロキョロと泳がせた。
…そういや周りが皆嫌がらないから当たり前の様に繋いじゃったけど、普通に男子2人で手を繋ぐとか嫌な人とか居るよな。
ちょっと強引すぎたか?
「あ、すいません。流石にちょっと強引でしたね。」
俺はそう言い手を離そうとするが、ガイはちゃんと再現しようとしてくれていたらしく、更に手を握り締めてきた。
「べ、別に離す必要ねーだろ。直前まで参考がてら触っといてやる。」
そう言うとガイはプイッとそっぽを向いてしまった。
可愛いやつだ、ツンデレだな。
とりあえず嫌がられてはいなさそうでよかった。
ならばと俺はそのまま指摘を続ける事にした。
「そうですか?ならとりあえずこれくらいの温度で火を出してみてくれませんか?」
「わ、わーったよ、やってみる…」
そう言いながらガイは、右手だけ離すとそこに魔力を溜めだした。
俺はガイの掌を集中してみると、魔力が手に集まりだしたのを確認した。
「うーん、あんまり込めすぎるとまた爆発しそうなんで、とりあえずそれくらいでいいんじゃないですかね?」
「あ?こんなに弱っちくていーのかよ。」
「いや、十分だと思いますけど。そのまま温度をイメージしてみれば多分いけそうですよ。」
「むぅ…いつもみてーにバッと出すのと違うから難しいな…」
そう不満そうに呟きながらも、真面目に取り組もうとしているガイの姿に、俺は何だか不思議な感覚になる。
本来の小説で読んだガイは、喧嘩を売られれば買い、逆に自分に注意をするようなムカつく相手には進んで向かっていくという狂犬野郎だった。
それ故に入学して間もなく『番長』とまで言われる程とはなっていたが、そんなイメージのガイが、今日初対面で喧嘩腰であった相手にこんなにも素直に応じてくれるというのは正直意外だった。
まだ拗れてない分子供特有の素直さを持ち合わせているのだろうか。
『我が身に宿りし火の力よ。我の想い描く姿へと顕現せよ。』
そんな風に考えていると、いつの間にか詠唱を始めていたガイの声に思わずハッとした。
ガイの手元に集まっていた魔力の塊が、徐々に小さな火球となって現れだした。
「よっしゃ!何とか形になったぞ!!」
「おお!見せて下さい!」
俺のその言葉にガイは、こちらに向けて火球を見やすく近づけてくれた。
よく見てみるが、火球に不安定さは見当たらずちゃんと形を保っているようだった。
「おぉ、やっぱりやれば出来る系王子じゃないですか!破壊系王子卒業ですね!」
「…お前俺を何だと思ってやがる…」
「おっと失礼心にも無いことを。」
「ぜってーそんな事思ってねーだろ!」
どうやら俺の態度に腹を立ててしまったらしいガイは、またプイッとそっぽを向いてしまった。
しまった、からかいすぎたか。
しかし可愛い奴だなぁ。拗ねてても手は火球をこっちに差し出したままだ。
俺は深く考えることなくその火球に手を伸ばした。
触れた火球は、ガイが想定した通りの暖かさになっており、まるで絹の肌触りのような不思議な感じがした。
ん?これもしかして持てたりする?
そう考えた俺は、ガイの掌からすくい上げるように火球に触れた。
「あ!おい!触れたら危な…」
「おぉ!ヤベェ!これめっちゃ肌触り良すぎ!!ずっと触ってたい!!」
俺はあまりの滑らかさに思わず火球を頬ずりまでしてしまった。
程よい温もりと絹の触感。
これはかなり上等なホカホカカイロではなかろうか。
「………」
そんなホッカイロ(仮)創作者であるガイは、ポカンとした様子で俺の事を見ていた。
しばらく頬ずりしていた俺だったが、不意に我に返りガイへと火球を返した。
「あ、すみません。つい気持ちよすぎて。」
「…お前、触って平気なのか?」
「へ?」
「いや…いくら温度低いっつっても火だぞ?普通燃えるだろ…」
そこまで言われてそういえば、と考える。
なんか丸っこくて電球みたいだったからなんとも思わなかったけど、そういやこれ『火球』だったわ。
「な、何も考えて無かった…あれ!?俺どっか燃えてね!?髪とか焦げて無い!?」
「や、全然…見当たらねーけど…ありえんのか?『触れる火』なんて…」
ガイは信じられない…という表情で顎に手を当て考え込んでしまった。
「すっごい柔らかくて気持ちよかったですよ?こうやって持てるなら、持ち運び出来るし…暖をとるのに良さそうですね。」
「いや、そーいう事聞きたいんじゃ…何でお前は燃えなかったって事が気になるっつーか…」
「それは…傷つけるイメージを抱いて無かったからでは?今回は普通の火とはイメージかけ離れてた訳ですし…『燃やす』ではなくあくまで『暖かいもの』のイメージで作ったからそう現れた…みたいな?」
「じゃー何で触れたんだ…『形無しの魔力』なのに…」
「んー?ちょっとそれはハッキリ言えないですけど…王子が俺に触れさせてあげたいと思ったとか…?」
「………」
一瞬呆けた表情を浮かべたガイは、何故かみるみる顔を赤らめていった。
「ちちちちちちげーわ!!何でオレがお前なんかに!!」
思い切り否定するガイだが、その様子からは全く不快感や嫌悪感は感じられなかったので、俺は思わずニヤけながら告げる。
「えーそんな照れなくてもいいじゃないですかー。やーガイ王子は優しいなぁー。」
「おっ前…ハーー…何か、お前と居ると、色々調子狂う…」
俺の冷やかしに怒り出すかと思ったが、予想外にも顔を覆いながら大きな溜め息をつかれてしまった。
あれ?これもしかして呆れられた?
「怒んないんですね?」
「何か…お前に苛立っても疲れるだけだし…なんか本っ当疲れた…」
そう言いながら、ガイはパッタリとその場に倒れてしまった。
「えぇ…大丈夫です?怪我とか…」
「そーいうんじゃねーけど…何かダリーっつーか…」
まぁそりゃそうだ。
いきなり攫われた上に子供達の救出。
更にはその犯人との交戦(結局逃げただけだが)だのなんの一国の王子…というより普通の子供が体験する範囲を超えている。
「…まぁ流石に俺も疲れましたね。あーあ、折角の誕生日だったのに…」
そう言う俺もガイの横にパッタリと倒れ込んだ。
本当、マジで何で折角の俺の誕生日会
でこんな事になってしまったのか。
忘れられない思い出作りにしたって限度という物がある。
「あー…そういやお前の誕生日だったな。オメデトーゴザイマース。」
「うぅ…心が篭もってない…」
「ワリー…流石に今日はもう何かやるとか元気ねーわ。…今日の礼も兼ねてまた後日何かスゲーモンやるよ。」
「期待せず待ってまーす…」
「…とりあえずは特別に、オレ様とタメ口きく権利をやろうではないか。ありがてーだろ。」
「ワーアリガトウゴザイマス。」
「もっと有り難がれよ!!ったく本っ当シツレーな奴だ!」
そっちこそ、一応の命の恩人になんつー態度だ。
全く、この偉そうな態度いつか正してやるからな。
そう考えていると、ガイは起き上がり俺のほっぺたを引き伸ばし出した。
「ひひゃいー」
「へへっ!面白れー顔!」
ニカッと将来有望な美形スマイルを浮かべながら面白がるガイだが、俺としては疲れた事もありちょっとムッとしていた。
すると俺達の上に僅かながら影が差し出したので、何事かと2人でそちらを見上げた。
「っうっぎゃああああっ!!!」
「おっ、おかえりー。」
それは、先程分かれて逃げた水大蛇だった。
どうやら水大蛇も奴を巻いたらしく、創造主である俺の元に戻ってきてくれたようだ。
見た感じ子供達、とついでに犯人達も外傷は見当たらず無事そうだ。
水大蛇は長い舌をシュルリと出すと、驚いて俺にくっついてきたガイごとペロリと舐めてきた。
「うひいいいい…」
「ガイって…本当に蛇ダメなんだな…」
「何かヌメヌメしてて気持ちワリーんだよ!!あとカエルとかトカゲも絶対ぇームリ!!」
必死にしがみつくガイの背中を、俺は慰めるべくトントンと叩いてやる。
うー、と唸りながらもしがみついてくる様は年相応で可愛いものだ。
生意気盛りでも、やはりガイは年相応の子供らしい。
その数分後、ガイが我に返って顔を真っ赤にしながら何故かこちらを無言でポカポカ殴ってくるまで、俺は慰め続けるのだった。
相変わらずタイトルの付け方が迷子気味です(笑)
今回でやっとガイとタメ口きける様になりました(それまでも度々出てますが)。




