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うっかり転生  ~事件の裏にはヤツがいる~  作者: シールド
1章 リリアちゃん出会い編
27/45

1  村長視点5

2000字程度です。

主人公どこ行った・・・

癖っていうのはなかなか直らないから癖なんだが、こいつはすぐ考え込んじまう癖がある。

他の貴族との交渉やらなんやらで出ていなければ良いんだがね。

思考の深みに嵌る前に戻さないとな。この件にゃ続きもあることだし。


「戻ってこい。この話にゃまだ続きがあるんだよ。」


「む、すまんの。して続きとは?」


「ああ、時間があったからな、その依頼を受けた街まで行って色々調べたんだよ。」


「ほう、さすが村長だな。裏を取りにいったのか。」


あいつらが嘘を言っているとは思わなかったが、何かひっかかるものを感じたからな。

それに情報の裏を取るのはこういう場合は絶対必要な事だ。


「ああ、報告に戻るあいつらと一緒にな。赤の他人の俺だけだとギルドもガードが固くて情報引き出せんが、依頼を受けた連中が一緒ならギルドも答えてくれるからな。」


そう、ギルドもバカじゃない。関係ない人間に情報漏らすなんざほぼ絶対に無い。


「依頼人は、手広く行商をやってるっていうギッテと言う名の商人。調査報告はギルド経由で受け取る方式だ。依頼目的は、あっちからだとうちの村へ来るには大きく迂回する必要があるから安全でショートカットできる新規のルートをってことだ。」


「ふむ・・・怪しい点は?」


「それはいくつもあるんだが・・・この依頼、あいつら一組しか受けていない。この手の依頼は何度か受けたことがあるんだが、調査の範囲や期限までの日数、あの森の条件を考えれば、複数のパーティーに依頼する規模だ。例え本調査前の準備段階だとしてもな。

ルート確定して道を拓くならもっと金がかかるのは分かるよな?ルートは見つけましたが、案内板も無く道に迷いましたじゃ話にならんしな。そうなると最低でも国で指折りの豪商クラスの財力が必要だ。実際俺が関わった時も商人ギルド、もしくはその土地の領主が依頼主だったしな。一介の行商人程度が単独で依頼するなんざありえん話なんだよ。」


「道を作ってもそこを使って元手を回収するほどの利益を上げるのは一介の行商人では困難ということじゃな。維持のための経費もあの森の中を通ると考えるとの・・・」


「そういうことだ。そこそこ大きな街を繋ぐルートでそんな状況なのに、辺境にあるうちの村とあっちの村を繋いだだけの道じゃほとんど利益は上がらん。自分で言ってて悲しくなるが開拓する意味は薄い。マナ泉を新たに見つけりゃ別だがな。そして、あっちの領都からうちの村に来る場合でも、この街を経由した方が安全で整備もされてて、近いから新規ルート開拓の意味が無い。

例え何らかの旨味があって、利益独占狙って秘密のルートにしたいなら、まずギルドは介さないし、あいつらとの契約に守秘義務に関しての記述は無かったそうだ。

そして、ギルドを介した依頼、つまりある程度この新規ルートの話は公になった。だが、この地の領主であるあんたの処にまで話が来ていない。他領と繋がる道なのにだ。色々な状況証拠が矛盾してるんだよ。」


そう、よくよく考えると色々おかしいことばかりの依頼だ。


「さらにだ。ギルドのヤツの話じゃ依頼した後は一切顔を見せていないそうだ。期限切れた頃に報告書を受け取りに来る可能性もあったが、期限が切れた後でも、少なくとも俺が帰るまでそのギッテという商人は探索者ギルドへ来ていない。」


「それは・・・」


「ああ、怪しいなんてもんじゃない。それにだ、そのギッテという人間をあの街のギルドで見たのはあの時初めてで、その後も見ていないそうだ。」


謀略だった場合、怪しい(灰色)通り越して真っ黒だな。


「ますます何者かの謀略臭いのぅ・・・じゃが怪しすぎて逆にの・・・。」


「まぁ、怪しんでくれと大声で言っているようなもんだからなぁ。裏の裏の裏の・・・って考えて行きゃキリがない。だが、あの探索者パーティーと罹患したであろう時期の前後に接触していて唯一未確認なのがヤツなんだ。足取りが消えちまったんで、探索者ギルドに事情話して、こっちに来るよう伝言を依頼しておいた。まぁ、他の人間は罹っていないのは確認済みだから、ヤツが罹っていたって可能性は低いだろうな。」


「ふむ・・・そうなると、その探索者パーティーが森の中を探索中に患ったか・・・」


「その可能性が高くなるな。だが、そうなると南方の流行病ではない、良く似た新種ってことになる。」


「それはそれで厄介じゃな。謀略にせよ、新種にせよ、再び発生する可能性がある以上用心するに越したことは無い。幸い軽減薬の詳しい製法は薬師殿から聞いて、少なくともうちのお抱えと王都の一部の薬師には伝えている。材料もこの辺りで用意できるものばかりじゃし、なんとかなるじゃろ。」


「ああ、油断はできねぇがな。」


マルグリア一人しか薬を作れない状況じゃ、負担が集中しすぎてまた倒れる可能性があるからな。

今回のマルグリアが病に罹ったのも、製薬と看病で疲労が溜まったせいだとみている。それに、万が一謀略だった場合、軽減薬であっても作れる知識・技能持ちを何らかの方法で排除することで確実に病を流行らせることを狙う可能性がある。なら、その知識を広めてやれば、狙われる確率は低くなるだろう。

住人だけじゃなく、マルグリアのことを考えて軽減薬の作り方を広めたわけだ。


「あの流行り病関係はこんなもんか?」


「そうじゃな。次で最後かの・・・わしが王都に行ってる間一体村で何があった?報告書だけじゃ何を言っているか分からんわ。」


まぁ、そうだよな。

おれも実際見ているのにも関わらず、何が起きたのか茫然としちまうような事件が立て続けに起きたからな・・・辺境伯が聞いてくるのも当然だよな。





次から主人公が出てくる予定。・・・は未定。

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