1 主人公視点7
まだまだ、主人公たくさん見落としてます。
でも、主人公視点は今回で一区切りかな。
良かれと思って色々やったけど、人間基準だとやりすぎちゃった感じだし、結構責任感じてるのは本当。
人間と長い間関わっていなかったのと、前に関わった時も仕方ないとはいえ、やることやったらすぐ自宅に帰っちゃたから、この機会に人間側の常識とか自分の【不思議パワー】と人間の使う〖スキル・魔法〗との違いを知りたいという欲もある。
でもやっぱりリリアちゃんが心配ってのが一番大きい。なんだか危なっかしい上、関わっちゃって情が湧いたからなぁ。前世でも保育士やるくるらい子ども好きだしな。
んで、マルグリアさん考え込んでる。いきなり良く分からない生物が近くに居させてくれって、さすがに怪しむか?
「・・・・・・私たち母娘の事をそこまで心配していただき感謝の言葉もありません。ですが、さすがに他の人たちに怪しまれると思います。幻とも言える《ハオマ》が作られた直後に、他では未確認の存在が居るとなれば関連を疑う人たちが居ると思います。そうなりますと、私どもの安全を考えると逆効果に・・・」
ぬ、そういう事もあるか・・・なら・・・
「そうですね・・・では、お二人が新しい家に移った後でならどうでしょう?素材採取中に森の中で遭って問題無さそうで、懐いたから連れてきたとすれば問題は小さいと思いますが?新居に移った少し後でしたら関連性を疑われる可能性もそれなりに低くなりますし、危険が及ぶにしろ人の手によるものなら、まだ時間的に余裕があるでしょうから」
「・・・・・・では、その様にお願いできますでしょうか?」
ちょっと間が空いたけど何とか了承してくれたよ。よかったわ。
「リリアには私から言っておきます。」
「よろしくお願いいたします。」
ふぅ、なんとかこっちの希望は叶えられそうだな。本当に良かった・・・
しかし、《ハオマ》作った存在か・・・どうしようか・・・
とりあえず、ある程度時間空けるから疑いを逸らせるだろうけど、疑う人は疑うよな、ほぼ人類未確認の不思議生物だし・・・・・・・あ!そうか!
「あの、マルグリアさん。」
「なんでしょう?」
「私の事を聞かれた場合、白くてモフモフした感じの”人”って話を持って行って貰ってもよろしいですか?もちろん、リリアちゃんにもそのように言うように話して頂ければと思います。」
「 ? なぜそのようなことを?」
「多分ですが、いくら直接見たのがリリアちゃんだけとはいえ幼子です。そう何度も直接聞かれることは無いでしょう。となれば、マルグリアさんがリリアちゃんから聞いたという形で、この地の領主か《ハオマ》作成者捜索担当者などに対し話をすることになるでしょう。」
「ええ、そうですね。」
「そうなれば、作ったのは”人”という先入観が生まれます。」
「なるほど、その様な先入観があればモフモフ様から疑いの目は逸れるでしょうね。」
「はい、さらに言えば、白くてモフモフ・・・髭を蓄えた老人をイメージです。老賢者などの流離譚があるでしょう?誰もが知っていて、でも見たことの無いおとぎ話のようなね。」
「ええ、ふらっと現れては困った人や町を助けたり、逆に滅したりといった話が吟遊詩人が歌っています。その一遍に加えるという訳ですね。彼らを探しても無駄、絶対に捕まらない存在ですから、そう考えることで作成者探しを断念させるという訳ですね。」
「ええ、ですから、リリアちゃんに話してもらえればと・・・」
「分かりました、リリアには私から言っておきます。」
「よろしくお願いします。では、私はこれにて一旦失礼いたします。また後日御会いしましょう。村長さんが戻ってくる前に姿を消しておいた方が良いでしょうから。」
「はい、こちらからもよろしくお願いいたします。では、また」
村長さんが戻ってくる前に退散しないとな。
でも良かったよ。これでなんとか安心して人間社会で過ごせそうだ。
マルグリアさん母娘が引っ越すまで多少時間あるよな・・・
やっぱ、手土産くらいは欲しいよね。
井戸の件じゃ失敗しちゃったから、小さな目立たないものが良いな・・・何かお守りとかにするかな。
身の安全を守る関係の何かで・・・
まぁ、ゆっくり考えるか。時間はそれなりにあるしな。
ああ、その前に一旦家に戻らなきゃだな。
一応片付けては来たけど、今度は長期で離れることになるから、食糧とか腐らないようにして、封印なんかもしっかり掛け直しておかないと大惨事になるからな・・・
そんなことを考えながら俺は帰るのだった。
なんとか書けました。




