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転生赤子の人間観察記  作者: 青風ぱふぃん


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4/5

拘束

 我は海の魔王。

 勇者に倒されたあとどうやら陸に転生してきたようである。


 そこまではなんとなく理解したが、今はそれどころではない。

 我は今、陸の重力に晒され、息をするので精一杯なのである。


 なのに。


 陸の大きなる生き物は我を何かで包むのだ!


 ……重い!!


 息をするのも精一杯なのに、腹に何かを乗せるんじゃない!


 これは何だ、海藻か? 深海クラゲかメンダコか? 奴ら、前世でもよく海流に流されてきて我に絡まっていたものだが、地上では重いのだ、纏わりつくな、どけ!


 くう、触手が動かせぬ。ただでさえ動かしにくいのに、絡みつく海藻のせいで余計に動かぬ。


「ウゴウゴしてるー、かわいいー」

「初肌着、気持ち悪いのかなぁ」

「初めての感触だろうしねえ」

「それにしてもかわいいわー」


 ふしゃふしゃとうるさい!

 待っておれ、いつか必ず貴様らを平伏させてみせようぞ。


「なんか難しい顔してるー」

「偉そうだねぇ、大物になるかな」


 いいからまずはコレを取らんか。この……コレ……。


 ……重……。……疲れた……寝る。



   *   *   *


 息をするのも精一杯の生まれたての赤子、布一枚すら重そう。そしてただひたすら寝てる。可愛い。がんばれ。


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